第二章

無題

 部屋は散乱していた。もとから整理整頓は得意ではないが、普通の生活を送れるくらいの清潔さは保っていたはずだった。


 テーブルと床の区別が付かず、ペットボトルやスナック菓子の袋が床にあった。


 ゴミ箱に捨てればいいのだが、そのゴミ箱も溢れかえっており、もはやゴミと化していた。


 そもそも何週間、ゴミ捨てに行っていないか分からなかった。


 このまままともな人間になれるのだろうか。こんな生活を送っていて、普通の人間になれるのだろうか。


 そんなことを考えては、泣くことしかできなかった。

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