2022年3月31日 自分を終わりにするチャンスが巡ってきたがー残り348日ー

ゴールデンウィーク。両親が三泊四日の旅行に出かけることになった。


これは、チャンスかもしれない、とぼんやり思う。

起き上がるのも辛いが、終わりにするために必要なものを揃えて、マロンをペットホテルに預ける手配をして、などと想像してみる。


だが、そんなことを想像していると、謀ったかのように普段、あまり連絡をとらない希薄なつながりの友人縁者たちから、ゴールデンウィーク、または連休明けに会わないか、一緒に遊びに行かないか、と誘いがあって普段まっしろな予定帳がどんどん埋まっていく。


そして、重たい体を引きずって街に出れば母の日のお祝いの品を勧めるPOPが目を引く。

……流石に母の日を目前に、後始末を、などというのは酷すぎる仕打ちだろう。


視えない力に邪魔をされているかのような、いや、それは考えすぎなのかな。


……結局、私は中途半端なのだ。


積極的に生きる勇気も、終わりにする勇気もない、臆病者だ。


世の中には生きたくても生きられない人が、不慮の事故に遭う人が、戦火に巻き込まれる人がたくさんいるというのに、この報われなさはなんだろう。


どちらにしろ、このままではいけない。

それだけは、わかっているのだけれど。

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