太陽

ももいくれあ

第1話

貴方を目がけて、健やかに、しなやかに私は、

ひたすら背伸びします。

この両手いっぱいに溢れんばかりの光を抱えて

クルクルとまわりながら、踊りながら行きましょう。

それは、とても楽しげな、天にのびる鶴の舞。

何万光年もの貴方目指して、毎日小さな歩みを進める。

でも、私には見えるのです。

貴方がすぐそこまで来ているコトも。

ほんとはいつでも見てきたコトも。

ちょっとだけ寂しがり屋で、月が唯一の友達だってコトも。

そんな全部がまる見えです。

輝く炎はメラメラと、そんな全てを透かして映す。

だから私はあきらめない。

貴方にこの手が届くまで。

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