帰路というのは………………⑨
皆が涙でも流していくだけの悲しみなど、そう多くなったら誰も幸せにもなれないと信じてしまう。それを思い浮かべていたところでも、
「そうだとしても喧嘩一発でもしてしまえば大暴れで迷惑にしかなっていない現状である。ろくでもねぇな」
「………………正気でもないとか言われても隊長としては非常に困るって。まぁそういうことだけでもないだろ」
ブルックリン・メイガス・ロクショウは、この
そんなことなど誰も望んでなど居られない。だとしたがそこで視線を横切ってくる者がいるようにも思えた。それを確かに注目でもしてしまえば、驚くことにそこにいたのがあのオルトス・ダイアモンドであった。彼が両腕で担いできている女性二人と共にデスパレードへと向かっているらしい。それでどこまでたどり着いてくれるのかなんて………………ちゃんと向かってたどり着いてくれなければいけない、申し訳もないだけなんですが。
「知った事でもない。どうせ逃げの姿勢にまで進んでいった彼にまで追いついてくれる奴など存在などしてくれるはずもないか」
既に
そしてそこから姿を消されてしまえば驚き以外のことでもなくて。
「邪魔をするなこら」
一発拳を軽く振るってしまうオルトス・ダイアモンドであったか。既に他の二人というのは立ち上がってきていた。そしてそこからデスパレードのある場所にまで道順通りに進んでいった。
「って俺もいかなければいけない場所があって。それでぶっ飛ばされてしまった彼がを心配することがあってもおかしくはないが」
そもそもとして約束までの時間に近づいているが私とアルデットはどこからか現れてきた侵入者の排除というのに追われてしまって………………。
「その準備が出来てない。私たちは一度デスパレードに世話になるということで構わないのか。それで仕事をこなしていくだけのことで………………というか顔見世になるじゃないか。本当にパーティーでもやればそうなってしまうのもあっているのかと不安にでもなる。本当にこの場に居ようともするだけの我がままなどする理由がもうない。寂しいなんて思うけれども。デルフェルスから出ていかなければいけないなんてとても胸が苦しくなってしまって。なんで今更帰還命令なんて出してくるのか正直理解は出来ないけれども。私のやるべきことなど、どうせ受けた仕事をこなしていくしかない。つまらないよなぁ。もう少しは真面目に仕事をしようかとも全力で挑んでいくしかなくて。どうせ帰還命令なんて私から直接対面をしての報告が訊きたいなんていう馬鹿な野郎が居ることなんだろうが。それでこその私か。何も成すことの出来ない私などに期待をされているだけ華だともいえるわけか。下らない戦争などとっとと終わらせたいと我が儘でも述べていくのは誰も感想としてあるその正直な言葉であって。私だって戦っていくだけの理由としてはあの無人機の勝手な行動の原因でも探っていくしかない。他にするべきことなどそう多くはなくとも、あれも無視するという選択に割り切ることなどそれこそ出来ようもない。不安で揺さぶられてしまって恐怖で震えておかしくもない」
「長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い」
「お前も大概長いってもんじゃねぇしもう少し話の中身のバラエティーというのを詰め込んでくれたらとてもとても嬉しいのですがねぇ‼」
思わず拳でぶん殴ってしまったブルックリン・メイガス・ロクショウである。自分たちの暴走などというのを考えてしまえば、それが異常であるという認識が出来なければ正気ではないのか怖くもなる。ただ一発で全力の拳を振るうなど難しいことは理解して。
で、それでデスパレードには一応必要のある全員が揃えられていた。気分のいいことだ。
「これで何をもって全員とするのか。流石に部隊をそのまま全員詰め込んでいけるだけの艦をしていられるなんてとてもではないがなぁ。これでも色々と改造なんてしていてもおかしくはないのではとか」
「そうでもない。元々の目的が目的であるために面白い機能ばかりを搭載して詰め込んでいるだけだ。俺としてはここまで必要ではないと思うのだが、本来の家としている要塞というのは凍結してあるはずだが。いいや、それも誰も知らせずに既に動かしている状態であるかも知れないが。だとしてもデスパレードは家として充分以上に機能を搭載している。それが使用目的もあって求められているだけ。それこそ永い間過ごしていくのがその目的としてあるからこそ馬鹿な事象を起こしてばっかり」
「事故しかしてないのかよ」
アンドリュー・アンドロスが一応の見送りとして出てきている。別に司令室から敬礼でもしていけばいいのだが。それはそれとして気分でここまで来た。
「流石に部隊の一つでも全部入るのは、それくらいしてもらわなければいけないほどか。デッドローグで出来たことが後の時代のデスパレードで出来ませんなんてあるはずもない。見送りなんて行ってくれたらなぁ」
「なんだというのか。好き勝手に大暴れなどしていられる余裕もない。私の部隊に留守番させていた一人が怪我人と成り果ててしまったのでそれまた留守番どころか療養だよ」
ブルックリン・メイガス・ロクショウがまさかこの艦にでも世話になるとは。とてもこの運命になるとは。
「………………無理矢理にでも感じてしまう。本当に戦場でなく対話の叶っている好き勝手な現状に感謝だ。この私がなどと」
そしてたくさんの多くの荷物を抱えてでもデスパレードにでも入っていく。そうでもしなければいけないことがあって、そうでもしなければ他にすることなども思い至らなくてだ。
「………………隊長が最後に入ってくるとは。驚きでは済まないこと。というわけでもないか。責任感の強く、他にすることがあるとかいって重要な任されているはずの仕事を放り投げてしまうほどの奴とは聞いて感じているが。それにしてもだ」
オルトス・ダイアモンドとしてその考えがあっても、気楽にこなせる仕事など決して多くは無くて。
「君には申し訳なる。感じることの多いこと。重要な人員を数借りてしまっているのがとても心苦しく思えてくるからこそ、こう悩んでいたりもする」
「別に強くなるのに実戦に勝る訓練というのはないという。それで元気に戦っていられるのであれば彼にとっても強くいられるだけ幸せなことだ」
アンドリュー・アンドロスがこれだけ人の親なんて顔をしているのが気持ち悪い。
辛い顔でもされてしまうよりはいいのか。戸惑いがあるのはどうせ変わらないが。
フルスティングの積み込みは既に完了している。それであればこの場にいつまでも居座る理由などもない。その必要な人員というのは既に乗り込んだ後。だが、それで今でも待っている理由なんて………………やっておかねばならないことがいくつかあるから。
「自分たちの行うべきこと。せめてまだ最後にでも済ませておきたいことがあるからこそ。その命の全てを懸けてなど。それほどに重いことはない」
プルート・オルコットとしては自分の不甲斐なさというのを思い出してしまう。だがそれは無理矢理にでも自身に責任を押し付けていく馬鹿。
「迷惑千万だと思うのだけれどそれは。戦場にいた他の誰もが必死の想いで戦ってきた。己が為すべきことを非常に全力で進めていくのがその皆の願いを含めてた」
「そうは思っていてもどうしても俺は俺が全知全能でないことが悔しく思う。だがそれでも、全知全能なんて欲していてもその外が見たいと叫ぶ野郎のせいでその両の全というのが更に遠のくのだが」
それは正直なプルート・オルコットとしての感想。たとえ碌な、碌な父親になれなくともと今の状態に甘んじているのは確かだ。
デスパレードの内部にてだらだらと床に垂れ流してしまうことにでもなる。それは多量の紅い液体。それだけのこと。どこからか、そんなの眼元からだ。そうやってでも流してしまうだけの想いがあるのか。下らない石ころにしかなっていない自身のことなどを考え出しても。
「俺が諦めてしまっていなければ、恐らくはザッハークよりも先に進めてそれ以上に派手な殺戮を行っての戦場でもしていられたのだろうが。それで結末なども変わりなく敗北。その場にある全てを破壊して、民間人の犠牲者というのも
どうせプルート・オルコットとしてはそこまでの犠牲などを求めても家族など。
「………………家族などそう面白いものでもないはずだよ」
それで本当に全員が揃ってしまえれば、これで一切の不満などない。ここから離れていくだけ、他にすることはもう終わってしまった。
「こうして艦橋にまで多く皆が来ているのが迷惑にも感じるのだが」
「悪かったよ。それでもそのままに出発するなんて。満足することもないのが俺のの色々だともある」
バーデス・ウィードは自分の席に座って園から丁寧に操作をしていく。後ろにでもいるのがプルート・オルコット。そうやってでも構えているのは、どうせ自分の機体の整備など既に完了をしているからこそか。どうせ終わってなければそちらに手を伸ばしてでもいる。
「で、それで音もなく出発してしまったと。なんて秘密裏が過ぎるだろこれは」
誰の精神やら肉体を破壊してしまう怪物。そんな存在など許していいのだろうか。
風雷神龍が使っている船というのも出航したのが確かに知覚出来ている。というかさっきから周辺広い部分にまで認識が届いている気もするのだが。
『それを気にしていても仕方ない。どうせ傷だらけであるのは変わらない。俺の為すべきことなど………………カッコイイことなど軽く述べることすら叶わないのが俺だよ。どうせ死にかけでもなったしても』
敵は多い方がいい。流石にデスパレードが出ていってまで居座るほど厚かましくはないか。精神の壊れた冷静に口の軽い狂人など、誰の幸せであるかよ。
『どうせ血にまみれた世界など望んで何が美味しいのか』
一体全体何を見たのか。直接ではないにしろ、
そこで派手な音というのがここまで響いてきた感触。何がどうしてここにまで襲撃を仕掛けてくる馬鹿がいるのか。
「これが戦闘用でないというのに戦闘を仕掛けてくる者がいるとは誰が想像をするか」
船からわざわざ飛び出してきて膨大な数として細かい敵の排除を杖剣ヴェルナントで試みている。その属性として与えられているのが。
(雄の蜜蜂とは。とても毒なんてあるようでもないが。それでことを成すなど攻撃性という面で明らかに足りていない)
そもそもとしてこの船にへと襲撃をしてきた理由が分からない。まず思い浮かぶのが自分自身のことではあるのだが。それでなければ勝手に飛び出してでもいった
「そのどれでもないのが一番に面倒だってッ‼」
流石にこの船にいる全員であれば、どうにか生き延びさせてやるのは船の航行が不可能になったとしてもどうにかやれる。
「問題は自分でこの船を壊してしまわなければいけないほどに危険が迫っているのだが」
あぁ、ヘッドセットでもつけていてよかったとは思うよッ。
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