狭い地上は宙にへと⑥
立ち上がってきたそのとんでもないほどのドでかい大きさをしている脅威、それは尋常ではないほどの影響を周辺にへと与えていく芸当。
「こいつの討伐なんて………………そもそもやっていいのかということすらあるけれど」
そんな神などをこれに見出していくことをするのは相応に難しいと感じるのが俺自身の考え、思考。だがそれでどうするべきかなんていうのを考えてみればどうせ対話からの出来なければ討伐行動にでも移してしまうべきなんだろうなとしか思えない面倒な感触。
それでどうにか正面にへと立ち塞がっていく。
「おーい、済まないがそうして暴れているのをやめてくれよ。そんなことばっかりしていれば誰からも振り向いてもらえないぞッ⁉」
とか馬鹿なことを挑戦したら木製の拳を振り下ろされてしまうのである。それをどうにかマニピュレータでも掲げて防いでみせればどうにか地表に落ちてしまうことにはならずに済んだ。だが、だとしてもそんなことなんて関係なく機体の損傷度合いというがでかすぎるというだけ。
「ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッガ⁉」
もうこれは喉から空気がかなり持ってかれた気がするね。辛いを通り越してただただ痛いだよこれは。いくら人知を超えた硬度な素材を使っているといってもこんな玩具が原型を保って未だ動けると叫んでいるのが驚きだ。
(………………たったの一撃貰っただけでこれとは。衝撃とは凄まじいものだな。誰彼構わずに暴れていることを除けば羨ましい………………ンあ?)
そこで気づいてしまえばなんて事のないこと。モニター画面に映る映像というのにあるのはその120m級として立っている木製の
「勝てないという確信なんていうのがあってもどこ目指してんだか」
その巨体が緩慢に動くさまというのは、いったいどこにへと向かっているのかというのを悟らせてもくれないらしい。そうしてたどり着く先にあるのは衝撃走る浮遊塔というか。それは恐らくこの建造物の深層部なのだろう。深い深い場所にあるのはトンデモなものなのだろう。こいつの駆逐でもするべきなのだろうとか思う。
何せいくらここが戦場であるとはいっても環境破壊というのを望む馬鹿なんていうのはいるはずもない。予想していた、想定していた分が崩れてしまうのは馬鹿の所業だ。
で、とか言っていたら飛んでくる、飛来してくる物体というのがある。何かとか思えばそれはでかい顎の付いた円盤生物だ。こんなのが存在しているのかというのと含めて存在するべきではないという忌避感というのも湧き上がってくるそれ。
『………………まぁ、どうせお前らも来てくれるとは考えていた。だがそれでも流石にこんな暴挙を投げ込んでくるなんて誰が予想したか』
そうしてその投げ込まれた物をその場で霧散させる誰か。そんな風にしてカッコよくまで現れてきた誰かなんていうのは俺らとは面識なんて当然ある。向こうが覚えてなくてもこっちは覚えている。
彼が握っているモンキーレンチを腰にでも戻していけば額に指を曲げてそれを押し当てることまでしていたこと。そして額から離していけばそこに浮かぶ眼差しというのに彼の信じる理由のある信念が浮かんでくる。
「別にお前らのお膳立てのためにやってきたわけじゃねえよ。これでも俺らだっても来たくて来てるわけじゃないからな。どうせその世界征服の後に食らいつくすとかいうための生贄にしようっている魂胆なんだろう。あれから変わんねぇよなお前らも」
もうマニピュレータまで動かして彼にへと突き付けてやった。こんな前時代の遺物が湧いて出てくるなんてまだこの世界は遺してきた者が多すぎるってことかよ。
「………………あぁそうか。君たちはまだその域にしかいないのか。せっかく手に入れたその種も宝の持ち腐れ。情けないったらありゃしない」
「あぁ?どうしてそんな」
「だって君たちは忘れてしまっているんでしょう。この世界が残してきてしまっているそれというのは遥か彼方と呼べる大昔の広い世界観なんだから。プルートなんとかさん」
そう告げられた直後に吹っ飛ばされてしまった。それで外壁にへとぶつけられてしまう。気づいてしまえば機体の全身に攻撃性エネルギーというが既に叩きつけられてしまっている。それのせいですぐさま立ち上がっていくことは難しくなっているらしいのが。
「どれだけ厭らしい術なんだか。ここまでのことをされてしまうのは苦痛以外の何物でもないというのに」
「よく喋る奴だな。それにしても………………いいやこれは関係ないか。まさかまさかこの程度でこいつを投げてきた後にあのそこでだんまり決め込んでいるのはオルトス・ダイアモンドでもやる行動でもあるまいし」
そして彼はしっかりと一部崩壊して外側が見えてしまって絶賛塞いでいる最中の穴にへと視線を向ける。そこにあるのは僅かな事象でしかない光り輝く眼差し。
「ろくでもないですねぇ。彼に見捨てられてしまっている時点で既に狂いだしているからこそのことか。それでも必死に皆生きているなんて言われても、それで納得してやれるものがどれだけいるのか。………………所詮は意志が足りないからとかいうれるんだろう?勘弁してくれよ。モノを知らない俺らを騙して何が楽しいのか。教えてくれよ。どうすればよかったんだよ俺らは」
本当に相変わらず泣きそうな目でいる。こうして彼がオルトス・ダイアモンドにへと求めているいるのは正論なのだろう。どうせあいつの正論でも聞いてしまえばどれだけでも、それに反骨するだけの気概が湧いてくるもんだ。
(………………だがなぁ、そんなのなんて今更なんだよ。今のあいつにはそれをするだけの余裕がないんだよ。だからこそ自分が侵入することをしないんだから)
だからハンティングに乗っていてもそれで必殺の一撃を撃ち込むことをしなかったということ。あれさえあればなんてのは、ただの贅沢で我がままらしい。それで叶わないというのであれば、どうせなら自分で決めろというんだ。
「おいこらアインドローグだったっけか。そんな寝ぼけたことばかりいってんじゃねえよ。どうせ甘えているなんていうのがお前の正直な感想なんだろうが。それでこそであるがそんなのに構っていられるだけの時間なんてねぇんだよ。皆平和な世界を望むんだ。お前もそうなんだろうが。だからこそ、他人のそれを潰そうなんて僻みにもほどがあるだろうが」
鬼公五式とかいうかなりの世代な機体まで持ち出してきている時点でとっくの昔に今回は本気になっていたつもりだったのだが実はそうでもなかったらしい。まだまだ超えられるだけの限界の余裕というのはあって当然ということかよ。とんでもねぇことだよ本当に。ゆっくりと姿勢を起こして立ち上がっていけば、その頭部で正面にへとある異形の重機をねめつける睨ね付ける。システムにへの不調はないらしい。いくら何でも無茶ばかりしてしまっていることに申し訳なく思うが、そんなことは後で自分でやるか、壊してしまったら整備班にへと誠心誠意謝罪していくしかない。
「くだらないくだらない。俺もずっと悩んでいるだけ。あぁまぁそれでこそ振りほどいてしまえるだけの不甲斐なさなんて散々に味わっていたこと。ようやくここまで実現に近づいているのに自覚していないとは」
(制御なんていうのは出来るのなら自分でやりたいだろう。それでこそ奪われた一本なんて失って惜しくはないそれ。彼女は非常に心苦しいのだろうな。せっかく奪ったというのにこうして動いてしまうのだから)
アインドローグの乗っているその重機というのはベリべりと動き出していて掴んだ大黒柱というのをぺっきりヘリ折ってしまう。そうすればジュルジュルと煙が吐き出されてしまうことになる。そしてその大黒柱というのはアインドローグの乗る重機と共に変形していくことをする。
こうなれば現れてきてしまうのは巨大なロボット兵器かよ。ろくでもない姿としてしまっているのがあるのでこれは美醜の、趣味の問題として後で話し合いでもしたいところだな。
その脅威として50m級にまで立ち上がっていってしまっている時点でそれはもう存在からして疑わなければいけなくなる。こいつがなんでいるのかという問題すらもあるのかよ。
「ただの木製人間というはこういう見た目の奴をいうんだろうな。中にしっかりと骨とかが入っていて」
(いや、それだったら2m程度であればそこまで文句は言ってやるつもりもないしこの状況であればどうせそんな冗談などなく殴り飛ばされてしまうのは目に見えているからこそ)
「だからこそはいそうですかなんて………………あぁ?」
とかこの巨体をモニター越しにでも眺めていたらそれが変化の色を見せていた。具体的にどこがと言われてしまえばそれは目の色の方だ。黒く染まっていたはずなのにどこか二藍に近いものになってしまっていたのだ。
これは明らかな異常だと断じていいだろう。というかさっきまでの更にでかい姿の時の目の色なんてどんなのだったかは覚えていない。そんなの気にしていられる余裕もなかったし………………。
「それだけの高度なんて取っちゃいねえよ」
そして確かにこの巨体の内部では異常というのが発生していたのだ。
「まぁただでフェードアウトしてやるほど私は安くないし。焦らして焦らしてそれだけで十二分に価値のある女が私だから」
掌にへと握りしめていた破片というのを見ればそれに熱が感じられてしまっているのが怖いもの。だがそれでも現在の状況とこれからするべきことの判断をしようとでも思ったが、結局脱出を望んであちらこちらに移動をするしかないだけ。どこにへと行こうともすれどもこの狭い空間では碌に景色も見えないので非常に困る。
「まぁそれでももしもはぐれたならこれでも撃ってしまえなんて言われてしまうのがあって」
こうして
「ああいうのは女だろうと男だろうと可愛く見えるのでしょうね」
思わずその時の彼が向けてきた笑顔というのが思い出されることになるがそんな呑気なことをしている暇などない。
「えっと、確かこれで………………あっ」
弾丸を詰める際にポロリと一発手元から落としてしまった。普通に拾えばいいのだが下手に弾丸の一発でも拾うことすら不安になってしまう思考。それはこんなどことも知れぬ密室にいるからこそだろう。
もう面倒なので次の弾丸でも出して籠めてしまう。そしてそのまま引き金を押し込んで………………でいいのだろうか。引いてしまえばこれで込められた分が発動する術。
この場からは
そしてその被害を受けてしまっていると感じているのはアインドローグが一番であろうか。原因の分からぬ異常によって自分の整えた機械がマトモにいうことを効いてくれなくなっているのだから。というかこの暴走というのは先ほどまでとは明らかに異常なそれ。狂いだしてまでいるせいで吐き出されてしまった機械類。
そのままに吐き出されてしまえばすぐさま正面にでも立ってその状態を理解しようとする。
『ざまぁ』
鬼公からオルコットの声が飛んでくるがそれに構っている余裕などない。流石にこれではしばらくやれるだけ罵ってくるだろうなという確信があったりする。それでどうするべきかなんて………………。
「奪われたままでは癪だな。だがそれはそれとしてどうせ今の俺にはできることなど限られているし。そもそもこれ以上の破壊などであればされたところでそこまで困りはしない。殺されたって今更ではあるしな。だがやはりこのままというのもか」
アインドローグが一度決断をしてしまえば速いもんだ。念のためにスピーカーでも付けていってオルコットに伝えてでもおくかということ。一応でしかないがそれでもだ、どうせ必要もないだろうし
『あれは右肺に当たる部分を潰してしまえばそれで動きは止まる。後は勝手にやってくれ』
そしてアインドローグはこの場から速やかに去っていく。どうせザッハークはそろそろ勝負でも決めようという段階だろう。だとすればあっという間に終わってしまうのが、その時に自分がどこか遠い場所に留まっているのが気に入らない。
いくら目的からして違えてしまっているどころかそれを認識して理解するのが難しいとはいっても女の子相手に一切の容赦のない攻撃を続けている王というのはどうなのだろうか。
「ほらほら、王がそれぞれの血統と国とその正当性までをも賭けた決闘だ。それを破棄するなどというのが許される者がいるかよ」
ザッハークは
「なんでこいつこれだけ痛めつけられて顔が変わってないのか」
そこでちゃちな拳銃から飛び出る一発の弾丸が眉間を掠める。それを行ったのがこうして碌に動くこともなかったはずの目の前にいる女の子だというのだから驚きだ。
どこからともなく取り出してきた銃でしっかりと攻撃を通してきていたのでようやく自分の中での納得をすることが出来たザッハーク。
その銃を握る右拳というを蹴り飛ばしていこうともしたがそれのおかげで頭に掛けていた力の角度というのが僅かだがずれてしまう。そのままに右肩を前にへと押し出していく………………前に少しばかり頭を後ろにまで下げてしまう。ほんの少しであのだがこれで充分。その僅かに開いた空間で振りかぶって石頭を壁にまでぶつける。
それのおかげで正面にひびが入っていく。そして崩れ落ちて出来上がって空間に滑りこませれば身体を回転させて両足でザッハークの左肩を潰していこうと蹴りを放つことをする。
これは躱されてしまったがザッハークの拳は後頭部から引き剥がされている。
「うん、やっぱり勢いに任せた分だけ廻りやすい」
「碌な戦い方をしていないな。君がそれだけの暴れっぷりでこちらとしても苦労させられる」
(だがこれでも達成させてくれないとは。もう少し気合でも入れてやらねばいけないということか)
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