第6話 実食
家についた。
さっきスーパーで買った刺し身と、男性の手作り千枚漬けをテーブルに並べる。
パカッと開けると、薄く均等に切られた漬物と、その上には輪切り唐辛子と柑橘の皮がパラパラと乗せてある。
「見た目は美味しそう。味はどうかな。」
一口パクっと食べる。
ほのかにオレンジの味がする。これはみかんの皮か。あとこれカブじゃなくて、多分大根かな。きれいに薄く切られた大根は、噛むたびにシャキシャキといい音がする。
味もすごく美味しい。
「すごいな。美味しいし、見た目も売ってる千枚漬けみたい。」
美味しさに関心した紗耶は、今度会ったら作り方を教わろうと思った。美味しくてあっと言う間に全部食べてしまった。
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