第2話 再会
「ちょっと聞いてよー!」
同僚の麻由美に昨日の愚痴をこぼす。
ヨシヨシとなだめられランチを奢ってもらった。優しいな麻由美。ありがとう友よ。
麻由美の爪の垢を煎じてあの男に飲ませたい。なんて思いながら店を出る。
「ごちそうさまでしたー。」
「麻由美ありがとう。愚痴聞いてもらった上に奢ってもらってさ。今度奢るから、何がいいか考えといてね。」
「気にしないでよ。少しでも紗耶に元気になってもらいたいだけだから。」
「麻由美ー!」
麻由美のおかげで何だか元気が出た。もうあいつの事は忘れよう。
そう思ったときだった。
「こんにちは。荷物お持ちしました。サインお願いします!」
「はーい!」
届いた荷物を受け取りに行く。深めに被った帽子から見えた顔は、あの時の男だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます