第2話 再会

「ちょっと聞いてよー!」

同僚の麻由美に昨日の愚痴をこぼす。


ヨシヨシとなだめられランチを奢ってもらった。優しいな麻由美。ありがとう友よ。


麻由美の爪の垢を煎じてあの男に飲ませたい。なんて思いながら店を出る。

「ごちそうさまでしたー。」


「麻由美ありがとう。愚痴聞いてもらった上に奢ってもらってさ。今度奢るから、何がいいか考えといてね。」

「気にしないでよ。少しでも紗耶に元気になってもらいたいだけだから。」

「麻由美ー!」





麻由美のおかげで何だか元気が出た。もうあいつの事は忘れよう。

そう思ったときだった。


「こんにちは。荷物お持ちしました。サインお願いします!」

「はーい!」


届いた荷物を受け取りに行く。深めに被った帽子から見えた顔は、あの時の男だった。

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