魔王が爆発 ドッペルゲンガーと対面直後に何が?

 2日午前中。ベテルギウス星系の第3惑星で大規模な爆発を観測した。


 爆発の規模を示すマグニチュードは9.2。爆発の衝撃波は爆発から2時間たった現在も広がり続けているとのこと。周囲には震度7を超える地震が発生し、付近の町は橋が落下したりレンガの塔が崩落するなど大きな被害が出ている。


 爆発の中心は魔王府直轄の第175研究所とみられ、魔王府の発表では2日の10時ごろから魔王が研究所を訪問しており、実験中の事故と魔王を狙ったテロの両面で調査をしている。また、魔王府は「ドッペルゲンガーと会うと対消滅する」などと言ったデマに惑わされないようにと国民に対し注意喚起を促している。


 魔王は1日に、自身のツイッターで分身作成計画について明かしており、魔王局報道官の発表によると、爆発のあった研究所では魔王の分霊体実験が行われていた。翌2日には完成したドッペルゲンガーと魔王が対面する予定があったと伝えている。


 第175研究所は報道関係機関に対してFAXで声明を発表している。


「当日、第175研究所ではドッペルゲンガーを製造し記憶を移し替える実験を行っていた。これまでに何度か同様の実験を行っていたが、このような事故は起こらなかった。今回の実験ではより完成度の高いドッペルゲンガーを用意し完璧な体制で実験を行っていた。実験の不備による事故の可能性は低い」


と、事故の可能性を否定する見解を示している。現在、救助隊が捜索を行っているが魔王の行方と安否共に現在わかっていない。

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