睦月の光陰

南「北村先輩、お久しぶりっす」

北「久しぶり、でしょうか? 少し前にあったような気がしますけど」

南「それはもう時間の感覚が老化してるんすよ」

北「事実としてそれは感じているので何とも言えないですね。明らかに高校時代より速いんですよ。光陰矢のごとしですね」

南「1月になったら安定するんですかね?」

北「公務員も以前ほど安泰というわけではないと聞きますが。……ということは、今日の話題は進路相談ですか?」

南「さっすが北村先輩。全然違うっす」

北「違いましたか。ドヤ顔で外すと恥ずかしいですね。穴があったら埋めたいです、あなたを」

南「目撃者を消すタイプなんすね」

北「もちろん、そんなことはないですよ。恥ずかしいとも思ってませんしね」

南「えぇ……まあそこは何でもいいんすよ。本題は全然別ですから。改めて、北村先輩」

北「何でしょう?」

南「西川先輩のことを教えてください」

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