変化と天下

西「変化したら怖いものって何があるかな」

右「人の距離感とかかしら。あとはバイト代」

西「距離感は怖いけど、バイト代はむしろ嬉しいんじゃない?」

右「出所不明のお金って怖いものでしょう?」

西「確かに理由なく増額されてたらちょっと怖いかも」

右「そんな経験はないけれどね」

西「住む場所の変化も怖いかなぁ」

右「遠くに移り住むことになったら、最初は怖いでしょうね」

西「もし右江さんが遠くに行ったら、そのときは矢文を送るからね。遠くまで射ってあげる」

右「ヘカテーみたいなことを言うのね」

西「へ? まあ天下泰平するポテンシャルはあるかもしれないけど」

右「『へ』が『て』とは言ってないわ。それにあなたには上に立つ能力は……ないこともないかもしれないわね」

西「何か含みがある言い方だなぁ。褒めてる?」

右「褒めてるわ。変人を絆す力はあると思うわよ」

西「全然褒めてないじゃん」

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