第71話 惑星セロンの対立
#スタートレック #人種偏見 #差別 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 ロカイとベレ
印象に残ったセリフ
ベレ「これは失礼した、船長の権限をおかすつもりはない。しかしこちらも、任務であることを了承してほしい」
カーク船長「そちらの任務とは? それに何の権限で」
ベレ「わたしは反政府活動取締局長だ。ロカイは反逆罪で有罪を宣告された。だが逃亡した。面会させてもらいたい」
カーク船長「いま医務室にいる。だがエンタープライズに乗っている以上、きみも規則に従ってもらう」
ストーリー
ある惑星から盗まれたというシャトルを収容するエンタープライズ。中にはセロン惑星のロカイという、顔の色が黒と白の異星人が乗っていた。やがて反政府活動局長ベレと名乗る者が政治犯ロカイの身柄を渡すように要求してくる。彼らは顔の色が左右反対であることを理由に部族間で人種差別があり、争っているのだった。
感想(ネタバレ注意)
今回のエピソードの見どころは、
エンタープライズを支配したベレに対抗したカーク船長が
自爆命令を実行しようとするシーンでしょうね。
ドキドキでした。
早くアリアナス星の細菌汚染を滅菌しなければならないのに
トラブルを巻き起こすベレ、
そして船の乗組員を扇動しようとするロカイ。
ロカイは、政治犯の逃亡者なので
ベレはロカイを目の敵にしています。
セロン人の争いの原因は、
顔のどちら側が白か黒かという偏見によるものだ、
と知ったスポックは、
種族間の感情的な対立が、過去のヴァルカンにもあったこと、
惑星の滅亡を逃れられたのは、
理性を重んじることがだいじだと
悟ったからだ、と
セロン人に説教を垂れます。
スタートレックの中では、
この人種偏見問題は、もっとも多く扱われていて、
このエピソードはそのいちばん判りやすい話でしょう。
「顔のどちらかが黒いか白いか」
は、まさに「白人と黒人」という問題を
連想させます。
スタトレの連邦に加盟していないセロン人には、
連邦の高い理想は理解できません。
もし、セロン星が連邦に加盟していないのなら
艦隊の誓い(不干渉命令)がある以上、
カーク船長たちは
異文化に干渉しちゃいけないのでは、
という人もいます。
思うに、誓いを守りたくっても、
相手が干渉をしてきたら
ムリな場合もある。
今回はセロン人がふたりとも、
カーク船長のエンタープライズを奪おうと
やっきになってましたっけ。
強烈だなと思ったのは、
セロン人の顔。
あんなに顔半分がきっちり別の色になってるのを見ると
たしかに、色が違うだけで差別するのは
馬鹿げてるよなと言う気になります。
日本人どうしでも、
言葉が違うとか、習慣が違うとかで
差別することもある。
広島人に対しては、昭和30年から40年の間、
「息をしたら放射能に汚染される」
とドクターが言っていたらしい。
無知は偏見の温床です。
オープンマインドに生きること。
そして、平和を重んじることが
大切です。
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