第43話 復讐! ガス怪獣


#スタートレック #甘い匂い #ガス状の雲 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 ガロビック

 

印象に残ったセリフ

 カーク船長「きみたち上級士官は、そろってわたしに叛乱をたくらむつもりか!」


ストーリー

エンタープライズは宇宙の一角でトリタニュームの新鉱脈を発見、その惑星で調査をするが、突如ガス状の生物が乗組員を襲い、3名が死亡してしまう。この生物は人類の血を好み、宇宙を移動できるらしい。実はカークは11年前にこの生物に遭遇、200名の命が犠牲になった現場に居合わせたのだった。カークはこの生物と対決することを決意する。



感想(ネタバレ注意) 

 ある生物に個人的恨みを持っていて、その復讐にこだわるカークは、

 『宇宙の巨大怪獣』のマット・デッカーとも共通します。

 違いがあるとしたら、カーク船長は、部下のガロビックのことを、

 みょうに気にしていることでしょうか。


 経験豊かな船長カーク船長と、新任の士官ガロビック。

 対照的なふたりと、カーク船長の意外な過去。

 それにしても、上陸班員2名が速攻で死んじゃうんだから

 いつもながら惑星への上陸って、危険がいっぱいですね。


 このエピソードの見どころは、

 いつもは対立しているマッコイとスポックが組んで、

 カーク船長を罷免しようと試みるところでしょうか。


 ガス状の雲なんかに知能があるわけがない。

 早く運ばなければ分解してしまう薬を、早く宇宙船ヨークタウンに

 運ばなければならないのに、

 なぜこんな辺鄙な惑星にカークはこだわるのか。

 昔あった事件で、あたまがいっぱいになっているのでは?


 いつも忠実な部下たちを疑ったり、

 行動がめちゃくちゃになってるのだから、

 船長として適任かどうか、軍規に準じて

 議論があるのは当然です。


 友情よりも、規律を重んじるスポックですが

 カーク船長は怒らず、

 じゅんじゅんと自分の思うところを述べるのでした。


 こういう脚本のできは悪くないと思います。

 ファラガット号との関わりを通して、

 ガロビックをより、大切に思うようになるカーク船長の

 心の動きも丁寧に書いてあります。

 ガロビックを慰めに行くスポックさんも

 良い味出してます。


 しかし、難をいうならば、ラストですね。

 反物質を使って雲を倒したということになってますが、

 いつもなら、きちんと確認するのに、

 今回は片付いたとあっけない。


 ちゃんと事件が決着したんでしょうか。

 あんなみょうな生物が、まだあの惑星で生きていたら……。

 未確認状態で放置していいのか。


 モヤモヤ感が半端ないエピソードです。

 

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