第39話 華麗なる変身

#スタートレック #コンパニオン #若返り #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 ゼフラム・コクレイン





印象に残ったセリフ


コクレイン「再生したんだ。食糧、水、その他必要な物はすべてコンパニオンがくれる。この惑星の物質から作るらしいな」


ストーリー





地球連邦コミッショナー次官ミス・ヘッドフォードが重病にかかり、治療を受けにエンタープライズ号に収容されることになった。彼女を宇宙艇ガリレオで運ぶ途中、不思議なガスのような物体に包まれ、強制的に小さな惑星に着陸させられる。その惑星で、カークたちは、150年前に死亡したはずの宇宙科学者ゼフラム・コックレインに出会う。





感想(ネタバレ注意) 


カーク「我々人類は、乗り越える障害があって、そのために戦ってこそ生きていけるんだ。

キミはその障害を取り除くんで、人類はやがて弱くなって死んでしまう」





愛というものは、時として犠牲を要求するものだ――。

愛のよろこび、愛の残酷さ。

コクレインは、化物にプライバシーを侵害されたと憤慨しますが、コンパニオンの誠実さ、そして愛に気づかされ、認識を変えてしまいます。





カークが、コンパニオンは人間じゃないから愛がわからないと指摘した結果、ラストはとても感動的なものになりました。


わたしはボロボロ泣きながら、見ていました。

コクレインとコンパニオンの愛の純粋さ。そして貴重さ。





相変わらずスポックは、人間とは本質的に非論理的だと言ってますが、

それでも非論理的な地球人を見放すことはない。

カーク船長やマッコイ、そしてコクレインのために、額に汗して努力します。

批判しつつも認めているのが、スポックのややこしいところ。





時代だなと思うのは、男と女は宇宙の間では普遍的なモノだという

カーク船長のセリフ。

わたしの読んだ70年代の小説には、男・女・中性という三つの性を持つ異星人の話を

アイザック・アシモフが書いたものがありまして(タイトルは失念)、

現代のLGBTQにちょっと通じるものがあるかな、と思います。





古いドラマでは、男と女には役割があるという考え方が散見されます。

その時代では、その役割をロールプレイングしていれば、社会的に認められた。

だから、スタトレでも、コンパニオンが女性でコクレインが男性だというだけで

この関係が「恋人」になっちゃうんですよ。

当時の価値観がよくわかるね。





自由がなければ死んでしまう――。

カーク船長の言葉とは裏腹に、コクレインはコンパニオンと惑星にとどまる決意をします。

愛しあいたいだけですべてを犠牲にしたコンパニオンの

この美しい気持ちにホレちゃったんです。





愛は海より深い。感動的な話でした。

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