#218 盾を、剣を掲げよ
雲をかき乱し雷鳴がとどろく。
大気を白熱させながら伸びる轟炎の槍が空を舞う騎士たちへと襲い掛かる。
「轟炎の槍だ! 全てを回避せよ、受け止めようなどと思うなよ!」
「応!」
先頭をゆき空を翔ける白銀の騎士がひらりひらりと轟炎の槍をかいくぐってゆく。
全身いたるところに装備した
それに続く半人半魚の騎士たちはぱっと散らばり、持ち前の機動性をもって攻撃をかわしていた。
騎士たちはすぐさま集まり直し、
「法撃!
「応!」
返答の炎弾が放たれる。
上空の冷えた空気を沸き立てるように炎が跳ね、ソレの表面で爆炎の華を咲かせた。
しかしどれほどの炎弾が到達しようとも、その虹色の光沢をもつ銀の身体には傷ひとつつきはしない。
ソレはとてつもなく巨大で長い、蛇のような躯体をくゆらせながら悠然と空を泳いだ。
立ち込める雲を割り、先端部が下りてくる。
巨獣の頭は蛇に非ず。まるで人の上半身が生えたかのような奇妙な形状をしていた。
それも天然自然の生命ではなく
その姿を知るものは、ソレのことをこう呼ぶことだろう。
――“イカルガ”と。
西方を騒がす銀の龍こと“イカルガ・シロガネ”。
その周囲でバチバチと紫電が跳ねる。
「
飛翔騎士を従える白銀の騎士、“アルディラッドカンバー・イーグレット”が剣を振って指揮を下す。
すぐさま半人半魚の騎士たち――
イカルガ・シロガネの放つ雷の大瀑布は吸い込まれるように槍を目指し、その全てを粉砕するも同時に消失していった。
すかさずアルディラッドカンバーの
「槍を消耗した者は後退し
「応!」
彼に付き従う者たち、白鷺騎士団員たちの操る飛翔騎士が素早く入れ替わってゆく。
こうして彼らはイカルガ・シロガネへと常に一定の攻撃を加え続けていた。
いかなる攻撃も通用しないイカルガ・シロガネではあったが、ひたすらに加え続けられる攻撃がその思考に着実に苛立ちを生みつつある。
銀の龍を自在に取り囲む白鷺騎士団の包囲、その囲いがすっと大きく割れた。
「いよいっしょぉ!」
囲いに開いた道へと飛び込んできた紅の集団が、そのまま翔け抜けてゆく。
紅の騎士を先頭に、最高速度まで加速した飛翔騎士たちがイカルガ・シロガネの頭上をすれ違っていった。
その際に置き土産とばかりに巨大な鉄杭を投げ落としてゆく。
鉄杭、それはフレメヴィーラ王国において対巨大魔獣用の決戦武装として用いられている
たいていの魔獣の甲殻をそのままブチぬける威力を秘めた鉄杭を、さらに飛翔騎士の加速に乗せてぶつけたのである。
かの
傷などとは縁のなかったはずの無敵の存在が初めて大きく身を折る。
「どうかな? 我が国が営々と積み上げてきた対魔獣戦術は! しっかりとその身で味わってくれたまえよ!」
確かにその身は無敵、不壊の外殻には未だ傷ひとつなく。
だがその裡にあるであろう意志、心まで同じようにはいかない。
イカルガ・シロガネがその鬼面を跳ね上げ吼える。
その動きは荒々しさを増し、平静さを失いつつあることを如実に表していた。
「ハッハァーッ! 効果ありだ。我らが大団長が戻ってくるまで、彼にはここで踊ってもらうとしようか!」
紅の騎士――グゥエラリンデ・ファルコンを旋回させながら、その騎操士であるディートリヒはにやりとほくそ笑み。
「……む? なんだあれは」
次の瞬間、そこに異物を認めて表情をしかめていた。
「イグナーツ殿! 待機だなどと何故にか! あ奴らこそ後から来たというのに!」
「田舎者どもが、我が物顔で出しゃばっているではありませぬか!」
「このままでは我らの獲物を横取りされてしまいますぞ!」
イグナーツ・アウエンミュラーは繰り返される苦情にそろそろ我慢の限界を迎えつつあった。
「……ですから。本国の王女殿下より直々に命が下されたのです。銀の龍が先にあちらを向いた以上、あれらの戦いには手出し無用と」
「なんと! この期に及んで臆病風に吹かれなさったか!」
「いったい何を尻込みなされるか! 斬りこむならば今でございますぞ!」
「(……大馬鹿者が! あんな戦場に混ざったところで何を得られるというのか。しかしここからならば獲り放題なのだぞ!)」
戦場では今、銀鳳騎士団が銀の龍を相手取って奮戦している。
そのすさまじきことと言えば、イグナーツをして彼らよりうまく戦う自信はないくらいだ。
むしろ下手に手を出すよりも、戦いを観察することでこそ得られるものは多い。
まるで目の前で黄金が湧き出しているかのような光景なのだ。
その技術の一端なりでも掴めれば、本国にどれだけの益をもたらすことか。
ユストゥスなど先ほどから人目を憚らず硝子窓にへばりつくようにして戦いに見入っている有様である。
ありていに言って今イグナーツは忙しいのだ。
目を逸らしている時間など一欠けらもありはしないというのに、貴重な時を五月蠅い有象無象の相手に浪費させられている。
苛立ちも募ろうというものである。
「いつまで田舎者の尻を眺めていろとおっしゃるか!」
「少々張り切っているようだが、フン! 我らも後れを取るところではありませぬ!」
「貴国が動かぬというのなら、我らだけでも参りましょうぞ!」
銀鳳騎士団は強い。
これまで無敵無敗を誇っていた銀の龍を相手に互角の戦いを繰り広げている――繰り広げてしまっている。
それこそ、勘違いしてしまう者が現れるほどに。
「(銀鳳騎士団のすさまじさに怖れをなすならまだ可愛げのあるところ、その力を自分たちも振るえるかの如く勘違いする始末。もういいのではないか? こいつらには既に何の価値もないだろうに)」
想定では露払いに用いるつもりだったが、銀鳳騎士団の登場により全く不要になった。
実は、イグナーツにとっても彼らを抱えておく必要などどこにもないのである。
大人しく観戦の列に加わるのならば寛容にもなろうが、邪魔をするのならば話は別だった。
そうしてイグナーツは咳ばらいをひとつ挟み、いかにも訳知り顔で頷いて見せた。
「……なるほど、皆様の勇猛さの収めるに余りあること、よく存じております。私は残念ながら本国より外套を縫い留められた身……ここより先へ踏み出すわけにはいきませぬ。しかし! 皆様のご出陣を見送ることは許されましょう」
「おお! では!?」
「存分に参られよ。皆様が旗を掲げれば、かの田舎者どもはこぞって道を開きましょう」
「当然であるな!」
「然り! 然り!」
「ここで朗報を待っておられよ!」
各国の大使たちがケツを蹴り飛ばされたかのように慌てて立ち去り。
しばらくしてそれぞれの
その様子を見送りながら、イグナーツは深いため息を漏らす。
「愚か者の相手は戦場より疲れるな」
「よかったのかい?」
いつの間にか隣に戻ってきたユストゥスが問いかけてくる。
「我々は協力関係にあったが、指揮下にあるわけではない。彼らの決断にケチをつけるわけにもいくまいよ」
「全滅だろうねぇ」
「それが望みというのなら逝かせてやればよい」
「というか、フレメヴィーラ王国のが怒らないかい」
「…………あくまで他国の判断だ、我らには一切関係ない。そんなことより、これで後は出番までたっぷりと学べるぞ。殿下への献上品は多ければ多いほど良いからな」
そうしてイグナーツも勇んで硝子窓へと駆け寄り、銀鳳騎士団の戦いに見入ったのだった。
のたうつ銀の龍。
それを包囲し、さまざまに攻撃を仕掛ける銀鳳騎士団。
空中に描かれる戦いのさなかに新たな登場人物が加わった。
しばらく後方でまごまごとしていた飛空船群が、ずけずけと戦場に踏み込んできたのだ。
「む……。騎士団、戦闘中断! 距離開け、指示あるまで回避に専念せよ!」
エドガーはすぐに指示を下す。
明らかに銀鳳騎士団のものではない飛空船である。
いかにここが戦場とはいえ、他国との接触には慎重にならざるを得ない。
エルネスティの帰りを待っている状況ではなおさらだった。
そうしているとグゥエラリンデ・ファルコンが彼のもとへとやってきた。
機体を掴み、伝声管を通じて直接会話を通す。
「いったいなんだいこいつらは」
「おそらく“龍狩り”のご一行だろう。あの旗はパーヴェルツィークではないようだが、痺れを切らしたといったところではないか」
「見たところ飛翔騎士もないぞ。それで何をするつもりなのだか」
「彼らにとってはあれが真新しい剣なのだろうな」
銀の龍について、詳細は分からずとも戦力ならば測れているはずである。
にもかかわらずしゃしゃり出てくるとは、自信過剰なのか相手を侮っているのか。
ディートリヒはさっさとどうでもいい思考を打ち切った。
「ともあれ、どうするね。さっさと蹴散らしてしまうかい?」
「冗談を言え、俺たちから他国に喧嘩を売ってどうする。ふむ、では包囲に場所を開けるとしよう。奴を相手する人数が多い分にはこちらも困りはしない」
「そうだな……ん? そうか? それは……彼らが戦えると思ってのことかい?」
戸惑い気味にグゥエラリンデの首が動き、向かってくる船団を確かめる。
アルディラッドカンバーの首が重々しく頷いた。
「他国とて無辜の民が巻き込まれるなら騎士の務めとして守るべきではあるが。彼らも騎士、あるいは戦士なのだ。己の意思で戦うと決めたならば、無謀だろうと口を挟むべきではない」
「お、おう。まぁ退き時くらいは自分で判断してもらおうか。了解したよ」
グゥエラリンデが手を振り離れてゆくのを見送り、すぐアルディラッドカンバーも動き出す。
騎士団長機それぞれからの指示に、騎士たちが素早く反応した。
銀の龍を取り囲むように布陣していた白鷺騎士団が開いてゆく。
それはちょうど乱入してくる他国の飛空船団を迎えるような形になった。
「フハハ! イグナーツ殿のおっしゃる通りよ! 田舎者どもが道を開けたぞ!」
「身の程をわきまえる潔さに免じ、抜け駆けの罰は後にしてやる! 皆様! いざ!」
そうして飛空船の左右に足場が展開し、その上に魔導兵装を構えた幻晶騎士がずらりと並んだ。
「法撃戦よぉーい!」
「最新の強襲用飛空船である! 我らが武威、とくとその目に焼き付けるがいい!」
白鷺騎士団による攻撃に、他国の船団による攻撃が加わった。
放たれる炎弾が次々に着弾、爆炎を噴き上げ。
しかし当然、イカルガ・シロガネには傷のひとつも付きはしない。
そもそもこれはそういった性質の戦いではないのだから。
「おお! 魔獣め、反撃もままならぬか! これは効いておりますぞ!」
「わはは! なんだ、大したことのない。最初から我らが出ればよかったのだ!」
イカルガ・シロガネは飛空船団のことなど気にしてすらいない。
その瞳に映るのは、フレメヴィーラ王国の紋章のみ。
しかし疑問のひとつも覚えることなく、彼らは一方的に攻撃できる状況に酔いしれていた。
その間もイカルガ・シロガネと白鷺騎士団の応酬は続いている。
巨獣が腕を開き、予兆を察したエドガーが指示を飛ばした。
「雷霆防幕だ! 投槍にて誘導!」
「応!」
白鷺騎士団員たちの飛翔騎士が、防御のために魔導飛槍を一斉に投射し。
直後に空を揺るがした雷撃は、やはり槍へと吸い込まれ散ってゆく。
そうして白鷺騎士団の騎士が補充と交代のため、わずかに圧力を緩めた。
その間隙を突くように、イカルガ・シロガネが猛然と動き出す。
身を捩るように進路を変えると飛空船団めがけて突き進み。
「むむ! 魔獣が接近してきたぞ、回避を……」
「む、無理だ! は、速いィッ!?」
いまさらのように飛空船団がまごまごと逃げ出し始めた。
しかし致命的に遅い。
甲板上の幻晶騎士が盛んに法撃するものの無駄でしかない。
悠々と船団へと接近したイカルガ・シロガネはその巨大な手を伸ばし、めしゃりと船の横っ腹を掴んだ。
「魔獣が! は、放せぇっ!」
「騎士! 何をしている、この汚らわしい腕を切り落とすのだ……がっ!?」
伸ばした六腕それぞれに船を握りしめ。
魔獣はぐるりと首を巡らせ、懐かしき故郷の騎士たちを睨んだのである。
「これは……少々、予想外だな。騎士団、退避!!」
エドガーの怒号が空に響いたのと、イカルガ・シロガネが掴んだ船を投げつけてきたのは、ほぼ同時だった。
白鷺騎士団の包囲のど真ん中へと豪快に回転する飛空船が突っ込んでくる。
荷物や乗員や幻晶騎士や、いろんなものが盛大に飛び散ってゆく。
投げつけられた船を回避する、それ自体は飛翔騎士の素早さがあればさして難しくもない。
飛んでくるのが船だけならば。
イカルガ・シロガネが吼える。
肥大した六腕を戦慄かせ、すべての指から一斉に轟炎の槍を撃ち放ち。
さらに同時、青天に轟く霹靂までもを解き放った。
無数に伸びる轟炎の槍が次々に飛空船へと突き刺さる。
大爆発を起こして船の、幻晶騎士の残骸を周囲へとまき散らした。
「くっ! 騎士団、防御! 何としても凌ぐんだ!」
炎が貫き雷が荒れ狂い、さらに破片が雨あられと降り注ぐ。
いかに飛翔騎士とてかわしきれるものではない。
盾を、可動式追加装甲を、白鷺騎士団が自慢の防御力を振り絞る。
並みの騎士団であればここで命運尽きていたであろう。
しかし彼らは白露騎士団。
騎士団長エドガー・C・ブランシュ率いる、フレメヴィーラ王国“最堅”の兵なのだ。
運悪く轟炎の槍の直撃を受けた数騎が火を噴くも、仲間によって後方へと連れられてゆく。
破滅的な攻撃を耐えきったアルディラッドカンバーが、可動式追加装甲を開きながら吼えた。
「騎士団! 本命が来るぞ!」
自らの攻撃を追いかけるようにイカルガ・シロガネ自体も突き進んでくる。
全身に再びの雷撃をまといながら、巨大な六腕を振り上げ――。
「おっとぉッ! これ以上、思い通りにさせるものかい!」
横合いから紅の騎士たちが飛び込んでくる。
彼に続く命知らずたちが巨獣をかすめるようにすれ違いざま、置き土産とばかりに鉄杭を投げ置いた。
鈍い音を立てて激突した鉄杭がひしゃげてゆく。
強烈な衝撃に流されたイカルガ・シロガネが怒りの咆哮をあげた。
「助かった、ディー! 騎士団! 今の間に陣形を組みなおす! 揺るぎなき様を見せよ!」
「応! 応! 応ッ!!」
白鷺騎士団が包囲網を再構築してゆく。
“最堅”にいささかの陰りもなく。
その頃には衝撃より立ち直ったイカルガ・シロガネもまた猛然と進みだしていた。
奇跡的に
「まったく気の短い御仁のようだ。騎士団、ここからはより丁寧にもてなす必要がある! 一層奮起せよ!」
「応ッ!!」
もとより白鷺騎士団の士気は高い。
彼らの王都、カンカネンを傷つけられたことは未だ拭い難い汚点として彼らの記憶に刻まれている。
汚点は己が手で雪ぐのみ。
魔獣がいかに強大であろうとも、フレメヴィーラ王国の騎士が怯むことはありえない――!
「盛り上がっていますね」
彼方より炎が飛来した。
それは轟炎の槍と呼ばれる、強力な法撃。
強烈な衝撃を伴い、イカルガ・シロガネの巨体をすら揺らす。
弾かれるように魔獣が顔を跳ね上げた。
魔獣自身が用いる、その強力な法撃は。
それを装備した幻晶騎士は、この世にただ一機種のみ。
見上げた空に屹立する鬼面八臂の鎧武者。
虹色の円環に立つ、完全無欠なる贋作――その銘は“イカルガ・カギリ”。
「お待たせしました、ウーゼルさん。あなたの敵が、今ここに参りましたよ」
銀鳳騎士団大団長、エルネスティ・エチェバルリアが静かに告げた。
「親方! 味方飛空船戻ってきまーす!」
魔獣と騎士が相争う戦場からやや距離を開けて、銀鳳騎士団旗艦“イズモ”の姿があった。
物資を積んだ飛空船群を伴った、銀鳳騎士団の空中拠点である。
そこに一隻の飛空船が合流してきた。
パーヴェルツィーク王国との話し合いのために出ていた船だ。
船が接舷するやいなや、中からまっさきに
「親方ー! 戻ったよ! すぐ行くよ!」
「おうおう、相ッ変わらず慌ただしい嬢ちゃんだ。フン! こっちはできる限り仕上げてやったぜぇ」
迎えた
つい今しがたまで調整を続けてきたそれは、空に進み出る時を今や遅しと待っている。
「エル君が向こうで始めそうなんだ。早くいかないと遅れちゃう。ふふーん、アーちゃん! 出番がきたよ!」
「オイ! ってお前、アレ何だと思ってんだぁ!? んな飼い鳥みてぇな呼び方すんな! “アスカ・ガーメント”ってぇ立派な名前があんだろが!」
「えー。アーちゃんのが可愛いし~」
とはいえ通例、機体は騎操士へと紐づけられるものなのだ。
憐れ、騎操士がアーちゃんといったら通称はアーちゃんになってしまうのである。無念。
んぎぎと歯噛みする親方をその場に残し、アディはさっさとアスカ・ガーメントの機首の付け根にある操縦席へと乗り込んだ。
操縦席自体はツェンドルグ系列に倣った騎乗形式であり、彼女にとっても馴染み深いものである。
手慣れた様子で起動を済ました。
「よしっ!」
意気軒昂にて意気揚々。
イズモの肚の奥底から、巨鳥が現れ出でる。
「
「上部甲板、問題なーし! いつでもどうぞー!」
甲板上に出たことで折りたたまれていた翼が開いてゆく。
それは幻晶騎士としてはあまりにも異様な存在だった。
長い首があり、尾びれがあり、脚があり翼がある。
その姿はまさしく鳥そのもの。
「それじゃ“
劈くような推進器の雄叫びを引き連れて、大空へと怪鳥が飛び出してゆく。
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Knight's & Magic 天酒之瓢 @Hisago_Amazake_no
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