シーン(4-2)
【カフェテリアにて】
カフェテリアでランチタイムを過ごすレイチェル。
そこにビルと新人のジョルジョが来て、相席になる
◯『チムニー・スウィープス』カフェテリア(昼・晴れ)
BGM クリスマスソング
レイチェル(「クリスマスケーキ 試作あります(無料)」……)
レイチェル(でも、タビサとのディナーでけっこう食べたしなあ……)
カフェスタッフ「注文は決まってる?」
レイチェル「とりあえずローストチキンサンドのチキン心なしか大盛りで」
レイチェル「それから、エスプレッソ」
カフェスタッフ「ごめんね、今、マシンが故障中」
レイチェル「あ、そう。じゃ、水でいいや」
カフェスタッフ「ガスありガスなし?」
レイチェル「ガスなし」
カフェスタッフ「OK」
レイチェルがお金を払って、席に座る
レイチェル「ふう……」
ビル「レイチェル、相席いいか?」
レイチェル「ビルか。別にいいよ」
ビル「ありがとう」
ビル「それから、こいつもいっしょにいいか?」
ジョルジョ「すみません」
レイチェル「あぁー……たしか、配達部門の新人の……」
ジョルジョ「ジョルジョ・フジクラです。どうぞよろしく」
レイチェル「若いねえ、ティーン・エイジャー?」
レイチェル「OK。いいよ、座って」
ジョルジョ「ありがとうございます」
ビルとレイチェルは食べながら話し出す
ビル「レイチェル、タビサとのディナータイムは楽しめたか?」
レイチェル「え、別に。あんたが仕事ばっかって愚痴ってた」
レイチェル「そんなこと言ったってしょうがないのは理解してほしいよ」
ビル「……そういえば、君、恋人がいたよな?」
レイチェル「この間別れた」
ビル「そうか、すまない」
しばしの沈黙
ジョルジョ「……なら、僕にもチャンスがありますか?」
レイチェル「は?」
ジョルジョ「僕のこと、覚えていますか」
レイチェル(――え?)
レイチェル(覚えてるも何もあんたのことなんか知らないし)
レイチェル(でも、なんだか妙に真剣だしふざけられる雰囲気じゃない)
レイチェル[私は逃げるようにカフェテリアから去った]
レイチェル[もちろん、ローストチキンサンドは持って]
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