2つの報酬

「みんな、せーの!」

「「「「教えてくれてありがとー!」」」」


「お、おお〜!」(お礼の為に呼んだのか!…でもエルフさんを置いてきてるし急いで戻らないと…!話せなくてごめんね…!)

「あ!待って待って!まだ、ごほうびがあるから!だからあと少しだけ待って!」


ご褒美?マジか、隠し報酬かぁ…

うーん、でもせいぜいちょっとした換金アイテムぐらいでしょ、たぶん


「ん?良いけど…」(ご褒美って…一体何なんだ?)

「ふっふっふ〜、それはね!これだよっ!」


ースキル【精霊の祝福】を獲得しましたー


あ〜、なるほど!

隠し報酬とかじゃなくて好感度による加護の付与のイベントかぁ…!


ざけんな、そっちのほうが問題だよ…


「おー!ありがとう!」(祝福ってなんだ…?でもスキルだしきっと強いスキルのはず!)

「ふふーん!その通り!強いスキルだから後で効果を確かめてみてね!」


「おう!じゃ、バイバーイ!」(エルフの事が無ければもうちょい話したいけど…)

「バイバーイ!」


クッソ死ぬほどマズいぞ…

なんせこの状況は祝福スキルゲット&ポーション解放って…コイツ好き勝手しすぎだろ…


ーーー


「精霊が戻って来てくれた!君のおかげだよ!ありがとう!」

「お褒め頂きありがとうございます」


「報酬として人間にポーションの製法を伝える事が決まった、人間との友好の第一歩だよ」

「おお!…おお?ポーションって普通に作れるものじゃないんですか?」


はぁ…ポーションの製法ってただの回復ポーションじゃなくて効果をカスタマイズできるんだよな…


もう…なんでポーションをそんなチート仕様にしたんだよ…早期解放された場合ぐらい考えとけよ…


いや、流石にこんなに早期解放なのが想定外なだけで早期解放自体は想定してるか…


やっぱり問題はコイツやんけ!


「ん?いや、ポーションは全て我々エルフが作っていたからな、人間はポーションは作れなかったぞ」

「え?そ、そうだったんですか!?」


「ああ、だから人間にもポーションの製法を伝えると言うのは我々なりの友好の証なのだ、こんな伝える方で済まないね…」

「いえいえ!ポーションの製法を伝えて頂きありがとうございます」


本当にポーションの製法は最高の報酬だからなぁ…


やっぱりいくら素材が必要とはいえ効果カスタマイズはマズいのでは…?


「ああ!そうだった!ポーションの製法は販売形式にするつもりなのだが君には今回の報酬として伝えておこう」

「え?ありがとうございます!」


ーーー


「うし、じゃあ…今ある素材で作れる最高のポーション、作るか」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る