大問題
「い、一発…しかも凄く上質な加護の受け方…流石勇者様です!」
「あはは…」(勇者じゃないんだよなぁ…)
さて…この精霊魔法のバフだが…
妖精に頼んだ場合妖精の寵愛スキルを持っているので上質な加護となり全ステータスが1.5倍に
武神に頼んだ場合武神は加護スキルを持っているので攻撃及び防御のステータスが1.5倍になる
…うん!
1.5倍って頭おかしいんじゃねーの!?
クッソこんなイカれバフだからエンドコンテンツなんだよ!
なのにコイツはこんな序盤で…!
まぁ、終盤の方がヤバいタイプのバフではあるけど…!
「…ってそうじゃなくて!族長にあなたを呼んで欲しいって頼まれたんでした!」
「族長?頼まれた?」(俺に用とかあるか?)
おっと、この段階で解放したらマズい要素2つ目を余裕で解放してくるなぁ…
おそらくこのクエストは…
ポーションを作成出来るようになるクエストだ
ーーー
「ふむ、君が邪竜討伐に置いて多大な活躍をした人間…いや、勇者かな?」
「勇者では無いです、ただの【精霊魔法】を使える人間ですよ」(本当だよ)
【精霊魔法】を使える人間をなぁ…
ただの人間とは呼ばねーんだよ!
「ッ!?これは驚いた、勇者なのに知らないのか?【精霊魔法】を使える人間を勇者と呼ぶのだよ」
「なるほど」(はえー!そうだったんだ!)
ほー、それであの子は【精霊魔法】を使えるだけで勇者扱いしてたのか
「ところで勇者くん、今このエルフの里は大変な危機に陥っている、世界樹から逃げ出した精霊が戻ってこないのだ」
「…それにどんな問題が?」(そもそも精霊ってなんだよ)
精霊?オメーが何時も振り回してる俺らの事だよ!
…真面目な話をすると神や妖精の部下を精霊って呼ぶ、本来なら【精霊魔法】は俺たち精霊に力を貸して貰うんだぞ、それをあの妖精は…
「我々は精霊によって豊饒を約束され、精霊により魔物から守られてきた、精霊が居なければたやすくエルフは滅びてしまうのだ…」
「…なるほど、分かりました、精霊、連れ戻してきましょう」(エルフ滅ぶの!?守らなきゃ…!)
おお…即決で二つ返事…
コイツマジか…
ークエスト【族長の頼み】が発生しましたー
「頼んだ、これさえ達成出来れば人間とエルフの友誼も夢では無いのだ」
「!分かりました」(ヒャッホーイ!これ以上エルフと仲良くなれるの!俄然やる気出てきた!)
こいつエルフ狂いかよ…
いや、それより…
またコイツロクでもないことしようとしてんな!?
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