クエスト2
(街に着いたけど…めっちゃクエスト出てくるぅ…しかも森のモンスターのドロップ品の納品だからめっちゃ稼げたな…)
(よし!保険も買ったし討伐してくるか!)
ーーー
(いや無理無理無理!!あんなの勝てない!明らかに強いボス的な…あ!騎士殺し!コイツネームドモンスターかよ!)
ネームドモンスター、よくある強力であるがゆえに特殊な呼び名をつけられたモンスターたちの事だ『一芸』にもいたから俺でも知ってるぞ!
(くっそ…こんな序盤でネームドを倒すクエストとか…無理だろ…いや、まて死んだ時の保険もあるしやるだけやってみるか…?)
(よし…とりあえず一回カウンターしてみて死んだらそのまま撤退、生きてたらポーション等で回復しながら持久戦だな)
そして騎士殺しの前に出ていくクール
クールを見つけて突っ込んで来る騎士殺し
そして騎士殺しの攻撃に対して【
そう、これこそがクールの保険…身代わりのブローチである、どんな攻撃も一度だけHP1で耐えられる
かなりの強装備だ
何故こんな序盤にこんな貴重品をゲットできたのかそれはクエストにある納品クエストは普通に売るのに比べて何倍も効率が良い
そんなクエストを何十回も繰り返したのだ
お金を身代わりのブローチを買ってもまだ残るほど稼げた、という訳である
じゃあ何でそんな序盤でもアホほど稼げるクエストを放置してるのか?
答えは簡単本来ならクエスト発生はランダムで普通はこんなに連続で納品クエストが発生するなどありえないからだ
それを成せた理由は…【妖精の寵愛】である
このスキルはこのゲームにおける全ての確率を
数十%上げるぶっ壊れスキルであり
その獲得条件も妖精に気に入られるという本来ならストーリー後半まで獲得できないものだが…
なんとここにチュートリアルだけで妖精の好感度を爆上げしたアホがいたのだ!
普通そんな事しねぇし、ならねぇよ!
つーか心を読めるから普通はお世辞とか通用しなくて苦労するはずなんだよ!
しかも!ここで最悪の噛み合いが起こった!
それはこのネームドモンスターの性質である!
このネームドは攻撃特化、しかし耐久はゴミという完全にナイトの逆を意識して作られたネームドモンスター
そしてこのネームドの正攻法は回避しまくりノーダメージで倒すか身代わりのブローチで反撃型スキルで倒すか、である
そう!こんな序盤の村にわざわざ高級な身代わりのブローチが売っているのはこのためである!
そのくせコイツはお金稼ぎを【妖精の寵愛】でぶっ飛ばし、反撃型スキルはオンリーワンスキルで持っている
そう!全てが噛み合ったいるのだ!
その結果…!
「え?」(反撃一発で戦闘が終わった…?)
こうなるんだよぉぉぉぉ!!!
ちくしょぉぉぉぉぉ!!!
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