第3話
粗末な服を着せられ、ギロチンの前に立たされた時に見えた光景は、これでもかというくらい飾り立てた子爵令嬢…いえ、今は正妃ですね…彼女の腰を抱き、醜い笑い顔でこちらを見下ろす王太子でした。
態とらしく王太子の胸に顔を埋めていた正妃も、こちらをチラリと見て笑う。
最期に見る景色がこんな醜い物だなんで、神はどれほど私が嫌いなのでしょうか。
両親は私より先に処刑されています。
父は王家の非道を、母は私の無実を訴えながら処刑されました。
まだ未成年の弟は、ギロチンではなく毒杯での処刑だったと説明されました。
楽しそうに「とても苦しんでいたよ」と言われました。
『もし次があるのなら、あんなクズを絶対愛さないのに!』
王太子が公の場で放った言葉は取り消す事も出来ず、国一番の忠臣だった公爵家と正妃候補だった令嬢は断頭台の露と消えた。
公爵家一族を処刑すると言われたが、一族全てを処刑すると貴族の半数以上が居なくなってしまう為、公爵家だけの処刑となった。
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