たかが詩じゃないか
詩音 悠
『つかの間の愛』
運命は気まぐれ あの夜の出逢いが
すべてを美しく変えたのよ
謎めいた微笑み 濡れたような瞳
輝いていた日々 好きだった
導かれる ままに抱かれ
冷たいシーツの波に溺れてた
夢を見て すべてを捧げ
つかの間 愛と踊った
無垢でいられたの あなたといるだけで
絡ませた指先 信じてた
別れの予感さえ 気づかないふりして
静かな幸せに怯えてた
悲しげに歪んだ あなたの唇が
さよならと一言 幕を引く
霧雨降る 午後の街が
色を無くして滲んで流れる
夢を見て すべてを捧げ
つかの間 愛と踊った
ささやかな願い 叶う事は無くて
雨は音を無くし 降り続く
頬を濡らす 涙はいつか
風に揺られて乾く日も来るわ
夢を見て すべてを捧げ
つかの間 愛と踊った
忘れはしないわ 季節はめぐっても
あなたに愛された ことだけは
たかが詩じゃないか 詩音 悠 @special12
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。たかが詩じゃないかの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます