0061 対【樹木使い】戦~樹海の戦い(2)
《――生真面目だなぁ、君達はほんと。「新人君」にはよほど優秀な"頭脳"担当の眷属でもいるんだろうね、想定外ばかりだ。でも地力はこちらが上だ。なら、もっと混乱させてあげてはどうだろう?》
《リッケル様、意味がわからないのですが……》
《考えるのが得意なら考えるべきことを増やしてやろう。可能性を増やしてやろうじゃないか! 「新人君」に、この島には
時折、【木の葉の騒めき】で"悪癖"の元凶たる、もはや【樹木使い】に仕える者としては1日に何十と聞くことになる「リーデロット」という女性の名前を聞かせられるせいで、半ば意識的にリッケルからの呼びかけを無意識下に聞き流していたアイシュヴァークである。
しかし、流石にただいまの助言は聞き流すことができるものではなく、ただちにその案を取り入れる。
リューミナスに指示をして、"大陸"に住まう、最果ての島にはまずいないであろう様々な鳥獣の姿を模した
そして精神的な疲労もあって逆に開き直った心地になり、そこに
だが、それで狙い通りに、相手が「考え過ぎ」たことで、撹乱が思ったよりは成功してしまうのであるから、この主は厄介者である。彼女の墓を見つけたんだ、と夢遊病患者のようなうっとりとしたうわ言を呟くや、またどこかへ去ってしまうリッケルを見送りつつ――吹っ切れたアイシュヴァークは、偽獣自身の特性だけでなく、
おまけに偽獣ではなく十数の
――もっとも、その真実は好奇心旺盛な
オーマの命を受け【虚空渡り】によって現れたベータによる「フンコロガシの刑」に処せられたウーヌスが気絶した後は、爆笑するモノの指揮下、
双方合わせて数百近い戦力が投入され、何十部隊、何十パターンにも細分化された眷属同士の追いかけ合い、追い込み合いとその【相性戦】に関する分析が繰り返され――
だが、無数に繰り返される遭遇戦は、さながら後出しジャンケンに後出しジャンケンを重ねてしっぺ返しを狙い合う「条件反射勝負」の様相を呈していた。
《恐ろしい。恐ろしいが……ようやくこれで相手のパターンも打ち止めか》
《大体の対応パターンも出揃いましたね。辛酸舐めさせられましたが、兵力の損耗が目に見えて減ってきました。これも、お二人の尽力のお陰です》
《……リューミナス、そこは一応は副伯様も数に数えておくべきところだ》
アイシュヴァーク、ケッセイレイ、そしてリューミナスは、機動戦と恐るべき対応力に対して守勢と軍量戦で挑み、ついに【情報戦】の飽和地点を乗り越えたと判断する。
精神を削って耐えに耐えた結果、異形の魔獣達に対する「攻略法」を積み重ねることができた、とお互いの尽力を称え合い、自信を深めつつあった。事実、気絶から復帰したウーヌスを加えた
今や、守勢に落ちつつあるのは相手の方であることが"苔の地図"の上で繰り広げられる「盤面」からも読み取れる状態にまで戦況は持ち直していた。
斯くして、部隊や分隊同士の泥沼の争いに引きずりこむ、というリッケルの指示を維持しつつ、短期決戦を成すための兵力の拡充に目処が立つ。
そもそも、たわみし偽獣自体は、たとえ屠られたとしてもその"残骸"を"材木"として利用して少ないコストで新しい個体に"転生"させることができる存在であり、いくら狩られようとも、迷宮経済という観点での被害は軽微ではあったのだ。
今や――『生まれ落ちる果樹園』及び1号から4号の各拠点は着実に防備を固め、またその周囲に『魔素吸い花』『命素汲み花』の領域を広げている。
既に島中に一度に展開して維持できる偽獣は400体を越えており、相手の生産力を上回っている、というのがリューミナスの試算である。
《内線戦略は飽和攻撃を加え続けることでいつか破綻する。本格的に、地下洞窟に引きこもらせてからが、本番だ》
《真綿で絞め殺すが如く、だ。リッケル様も面倒な指示をくださったものだが、間違ってはいないからな……》
油断はしない、していない。3人ともそう考えている。
だが、互いに戒め合い、着実かつ堅実に対処ができている――と。
【闇世】の黒き太陽が水平線の向こう側に沈んでさらに数刻が経ち、時は夜半を回る。
島が深い夜の帳に包まれてなお【エイリアン使い】と【樹木使い】の眷属達と、その指し手達は果てのない"荒らし合い"という我慢比べを継続する。
――そして、深紫の夜空に赤と青の「双子月」が南中する頃。
月光がごくわずかな木漏れ光となって、押し固められた闇の領域となった森の中で蠢くエイリアン達と偽獣達が探し合い、追い込み合い、殺し合う中で。
リーデロットの足取りを追い、また自らを囮としてオーマの出方を伺っていたリッケルが、ついにル・ベリの手によって作られた彼女の"墓"を探し当てる。それをじっと追跡し監視していたル・ベリの強靭的な忍耐もまた、ついに限界を迎えようとしていた、まさにその頃であった。
【樹木使い】によって徐々に【領域】を削られ、圧迫されつつあった"迷宮経済"から、それでも40体分もの
≪仕掛けろ、イプシロン! ル・ベリも今だ、【樹木使い】にお前の力を刻みつけろ! そしてベータ、お前の"
まるで弔うような鐘の音がどこか遠くから【闇世】の空に鳴り響く。
最果ての島の『北の入江』一帯を占領し、森の中にまでその領域を侵食させ、大小の偽獣達を次々に生み出して戦力の増強を努めていた『生まれ落ちる果樹園』による侵攻の先端部。
そこに突如として、空が煌と明るく輝き、いくつもの小爆発音と共に
***
小爆発によって自身を強引に浮かす、という
これにより、夜陰に乗じながらの「火攻め」の形が成功。
入江から数十メートル単位で、最果ての島の地上部森林に北側から侵食してきていた【樹木使い】の領域に文字通り「火の雨」が降ることとなる。
そして、それだけではない。この攻撃はあくまで、主力決戦ではないが、本格的なプレッシャーを与える"強襲"であると思わせねばならず――こちらにまだ切る手札があることを見せる意味がある。
『北の入江』への"火攻め"部隊には、
そして"名無し"の
あまり"森"の側に延焼を広げさせるつもりはなく、戦果としての戦火を拡大させないために――爆撃早々、炎舞蛍達は遊拐小鳥達に護衛させてただちに『樹冠回廊』まで連れ戻して撤収させた。
だが、火攻めは終わらない。
次に、十数体の
まるで蜂の巣をつついたように偽獣達が燃え盛りながら駆け出す。
リッケルが"迷宮経済"を拡大しようとした『お花畑』による侵食が、焼き潰されて押し戻され、火の勢いは一時、『北の入江』の大部分を占領した『生まれ落ちる果樹園』にまで及ぼうとするが――さすがにその先まで行くと、『放水車』タイプの
そして鎮火するかしないかといううちに、『果樹園』から、背中に
――だが、その反応は残念ながら、こちらとしても対策済である。
『樹冠回廊』から目にも留まらぬ速さで、まるで蛇のような長縄のような触手が
空を飛ぶことを模倣した程度にすぎない飛行型偽獣にとって、これは即座に対応できるものではない。加えて、炎舞蛍の退却を支援した
ゼータがどの方角に、どの程度の強さで、そしてどの程度の伸び率で"投げ縄"を叩き込むか、イータは完璧に呼吸を合わせていた。飛行型偽獣の眼前に現れるや、ギリギリ間一髪で身体を空中でひねり返して後方から迫ったゼータの"投げ縄"にさらに数体の偽獣が撃ち落とされ、樹下で待ち構えていた
さらにゼータもまた、イータの「観測」を頼りに飛行型偽獣の背に乗った厄介な
無論、こうした【相性戦】の情報は【樹木使い】側にも伝わっているだろう。
彼らは「飛行型+絶叫根精」という組み合わせが【相性負け】したことを理解し、即座に「別パターン」の生産を『生まれ落ちる果樹園』から指揮して"後出しジャンケン"の有利を取ろうとするが――生き残った飛行型偽獣達が"衣替え"のために撤退した時点で、ゼータとイータによる時間稼ぎは成功していた。
今度は
――そしてその数分後、今度は海岸を取り囲む4つの陣地で、正確に45分おきに「爆酸」と共に火球が爆発して燃え上がる。しかし哨戒役の偽獣がただちに周囲を捜索してもその犯人は見つからず、現場に急行した遊撃部隊が
この翻弄の立役者こそは
噴酸蛆と異なり、1日にいくつもの「爆酸殻」を量産できないはずのベータであったが――
ベータは"酸込みの殻"ではなく最低限の殻のみを生成し、さらにそれを
さらに、ベータは噴酸蛆達の雲隠れのような撤退にも一枚噛んでいた。
ベータ自身だけでなく"同行者"の魔素と命素の消耗と引き換えに【虚空渡り】による転移は、検証の結果、エイリアン限定であり噴酸蛆のサイズでギリギリではあったが、他の系統のものにも可能であったのである。
これもまた、こちらに「転移能力有り」として警戒させ検討させ、対策の準備を強制するための"見せ札"ではあったが、かえって翻弄するのにちょうど良い。噴酸蛆達の撤収と、他の拠点への攻撃を仕掛けることができ――【樹木使い】側の目は大きく「地上部の争い」に引き付けられたことだろう。
そして引き付けられれば引き付けられるほど、この襲撃の
そうした様を、俺は『司令室』にて【情報閲覧】と【精密計測】の技能連携である、青白い光によって形成されたホログラフのような最果ての島全体の「立体地図」を俯瞰しながら、
この「立体地図」の中に
無論、他の
しかし、俯瞰する「立体地図」の上で
【領域戦】と"迷宮経済"ごとの侵攻という点で、物量こそ副伯リッケルに水を開けられつつあったが、少なくとも【樹木使い】には同じような戦況把握能力は無いのではないか、あっても貧弱ではないかと思われた。
今や、盤上の主導権を握っているのは、完全に俺の側であった。
***
ベータがオーマの領域内の各地へ"転移"を繰り返して「爆撃」を進めていた頃。
旧レレー氏族領の片隅。
周囲には『樹冠回廊』を構築する巨樹とその根が這い回り、それらの隙間をわずかな低木や藪がこびりつくように埋める一角。入り組んでいて野生動物が入り込みづらく、また水源地でも無く、大した果実が採れる場所でもないどころか毒草や毒キノコの類が群生することから――
そんな毒草の広がる原。
崩れた巨樹のうろに、苔生した石を積まれた場所があった。
そうと知らなければ、偶然そこに石が転がって積まれた、としか思えないだろう。少なくとも、
「やぁ、ようやく姿を現してくれたね。君の主も存外、意地が悪い。夜襲に"火攻め"のタイミングと合わせて――ようやく接触の許可を出してくれた、といったところか」
そんな大事な場所に。
自分だけが知り、静かに守っていた場所である、母リーデロットの"墓"に。
その身体を構成するものが肉でも皮でも骨でもなく、枝葉と花蔓と樹皮と根と新芽である"樹人"が小さな花を供えているのを見て、ル・ベリは怒りとも苛立ちともつかない激情を押さえながら、端正な顔立ちを激しく歪めた。
「我が母の静謐なる墓所を穢す木偶め……」
「君は、リーデロットによく似ている。かつての彼女の生き写しであるかのようだ」
振り返る"樹人"にして【樹木使い】たる
「答えろ木偶人形。我が母を知ると嘯く貴様は、何者だ!」
"樹人"を相手に【魔眼】が通用するかどうかがまだ未知数であるため、ル・ベリはそれを発動はさせない。しかし、通じていたのであれば寸分の隙もなくそうしていたであろうと言わんばかり、呪い殺すような眼差しで――そこにいくらか、己自身でも気付かぬ、どこか縋り付くような念を込めて――『魂宿る擬人』の身体に己の精神を移した存在を睨めつける。
「僕の名前はリッケル、リッケル=ウィーズローパー。【樹木使い】なんかに
ル・ベリは静かに【異形】の四肢触手を大蜘蛛か大蛸の魔獣のようにもたげさせる。
それは構えであり、宣戦布告のための準備行動でもあった。その動きに合わせて、御方様であるオーマより預かって率いてきた
対し、リッケルもまた何事かを呟くように新芽でできた唇を動かすや、その右手から枝と根と蔦と蔓が成長して変容し、束ねられて絞られていき――長大な
彼の周囲の
「教えてくれ、【人体使い】の呪いを"嘲笑う"子よ。君の母リーデロットは、どのように生きた? どのように試練に臨んだ? ――そしてどうやって君を得た? 君に何を教え、何を残して死んでいった? 僕は彼女の全てを知らねばならない。どうして僕のリーデロットは……
「よく回る口だ、耳障りだ、【樹木使い】め。貴様が我が母の何であろうが、今、我が御方様に敵する狼藉者の首魁には異ならない! 我が名はル・ベリ、尊母リーデロットの子にして偉大なる【エイリアン使い】オーマ様の第一の
「――"ル・ベリ"……そうか、リーデロット――君は……なのか。やっぱり……は……と……僕の……」
蕾で形成された「目」をすうっと細め、更なる何事かを呟くリッケル。
しかしその身には闘志が満ち、正眼に構えられた
あるいは出会い方が異なれば、母の話をじっくりこの場で聞くこともできたであろう。しかし、今のル・ベリは【エイリアン使い】の第一の従徒。主に仇なす存在を、己のルーツを知りたいという私情のためだけに見過ごすことのできるものではない。
――それもまた母の願いなれば。
「では、僕から行こう」
静かな宣告と共に、斧槍を直突きの構えで突っ込んできたのはリッケルであった。
"人体"を模してはいてもそれは樹木で構成された身体であり、筋肉の代わりにたわめられた蔓と枝の跳躍により、見た目以上の身軽さで突っ込んでくる。あまりに単調な突進に意図あり、と睨んだル・ベリが【四肢触手】を地面に叩きつけるようにして大きく跳躍。
果たして、リッケルが突き出した斧槍は――不意に先端を
対し、ル・ベリは空中で体をひねる要領で、その回転の遠心力を乗せた鉤爪による一撃をリッケルに叩きつける。リッケルは避けもせず、それを肩で受け止め――その微笑みに嫌な予感がしてル・ベリは追撃せず、直ちに触手を引き戻しながら、離れた地点に着地する。
見れば、リッケルの
その正体は
「"人体"と言いながら魔獣に身体を蠢かせるか」
「やだなぁ君だって立派な【異形】を持っているじゃないか。その若さで、そのレベルの異形は尋常なことではない」
「御方様に賜りしこの力を貴様如きの植栽と一緒にするな!」
激昂と共に、今度は2本の鉤爪触手を左右から薙ぐ。
それを間一髪でのけぞり、後方にバック転をしながら避けるリッケルであったが――その動きを蔓か共生する大蛇のように自在に形を変えて補助する『武具喰らい』。その数は最初の
周囲では、互いに率いてきた"基本種"同士の戦いも始まっていた。
だが、
そのままル・ベリと大きく距離を取り、豹のように姿勢を低くしたリッケルの左腕に、今度は蔓と根でできた"大弓"が構築されていく。さらにその背に――頭上から1体の偽獣が飛び降りながら、その身をばらけさせて4本の「樹矢」と化す。
そしてリッケルは、親指から小指まで、五指の間に4本の「樹矢」をまとめて挟み、達人の弓道術で大弓につがえてそれを同時に撃ち放ってきたのである。
ル・ベリは咄嗟に鉤爪触手を振り回し、2本を叩き落とすが1本が鱗の服の脇腹を掠める。
しかしその間にリッケルの手元には、新たな偽獣が「樹矢」を提供し――。
≪ル・ベリさん足元だきゅぴぃ!≫
「ッ! おのれ!」
リッケルの流れるような所作と変幻の「蔓さばき」に目を奪われていたル・ベリであったが、"副脳"の長たるウーヌスの【眷属心話】によって即座に『偽獣』の本質を思い出し、鉤爪触手を振るって
ル・ベリに叩き折られた2本は――
≪"副脳蟲"の皆様方、どなたかご助力を≫
≪あい~、任せて~≫
「
四肢触手の瞬発筋によってさらに後方へ飛び退くル・ベリ。
そして彼のタイミングに完璧に合わせ、数体の
そこに脚をかけた
その
まるでお手玉のように――玉が自らの意思で操者の"手"を足場にして跳躍しているが――次から次へと
「なるほど面白い、ただの
呟くや、リッケルが身体内の全ての
それを見てとったル・ベリが、
その間に
虚獣がその四肢を滅茶苦茶に振り回し、丸太を遥かに超える質量兵器として轟と薙ぎ、群がった
その延髄まで移動し、下半身を形成していた根と枝をまるで他の偽獣達と同じように
首の付け根の後ろ辺りからリッケルを
と同時に、武器喰らい2体を1基の『
そして虚獣がすぐには届かない距離まで、追従してきた
「奥の手があるのは貴様だけではない」
触手を一つ、鞭のように激しく樹木に叩きつける。
そして口笛を一つ、さらにポケットから
その次の瞬間。
森の奥から、まるで長大な重低音の笛を吹き鳴らすかのような咆哮と共に、数体の
「……しまったな、"上位種"以外にも
それだけではない。
さらに、これだけでもない。
樹上の『樹冠回廊』からは
その様子を目の当たりにして、リッケルは一瞬だけ考え込む素振りを見せた。
(まだ、更なる"上位種"が、あるというのか……!?)
――だが、リッケルが下した決断は遁走であった。
この瞬間、ル・ベリは
そして、ほぼ同じタイミングでそれを察知したかのように、リッケルが花と新芽と根毛と葉でできた樹人の異貌を破顔させ、にやけさせたのであった。
「リーデロットの
2体の
その間に、リッケルと繋がった虚獣は反転。
たわみし偽獣十数体分という巨躯からは信じられないほどの運動性を発揮して、全速全力で『北の入江』の方角に向かって逃走。ちょうど、そのタイミングで、炎舞蛍イプシロンや縄首蛇ゼータらの「火攻め」部隊の行方を追ってきた「
――そして
【共鳴心域】を副脳蟲達に代わり、主オーマの怒号が支配し始める中。
ル・ベリは一人、戦場跡にて、母リーデロットの墓代わりの小さな碑の前で立ち尽くしていた。
あれだけの戦闘でありながら、その周囲はほとんど荒れてはいなかった。
「木偶め……貴様は、まさか本当に、我が母の……?」
歯ぎしりし、一度だけ天を仰いだル・ベリは、決意を秘めた眼差しと共に拳を握り締め、母の墓を改めて見やるのであった。
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