第81話葵の上
葵の上。
源氏物語の中で、光源氏の最初の
母親も桐壺帝の同腹の
実際、東宮妃にと望まれて申し込みされていたのだが、桐壺帝と父親の左大臣の思惑で臣下に降りた光源氏の正妻にならざる負えなかった。親が決めた政略結婚であったからなのか、物語の中の光源氏と葵の上の夫婦仲は冷えた関係だった。
元々、義母である藤壺の女御を慕っていた光源氏。
美しく気位の高い深層の姫君は好みでなかったのか、結婚後は色々な女性を歩き渡る事になる。
その中で、
年上の当代随一の貴婦人と名高い六条の御息所は、美しく気品があり、教養、知性、身分と共にパーフェクトな女性であると同時に高い矜持を持っていた。誇りも高い六条の御息所の性格に次第に嫌気がさしてきたというか、持てあますようになったというか、飽き始めたたというか頃に
娘を不幸にした挙句、間接的に殺したも同然の婿を、左大臣は死ぬまで大切にしたのも意味が分からない。
左大臣家は、物語の中では右大臣家と違って最後まで繁栄している一族だけど、光源氏のせいで酷い目にあっている。
本来、左大臣家が享受していたはずの繁栄を光源氏の一族にとってかわられた感がある。
葵の上も東宮妃になっていれば、中宮に、国母になっていたはず。
頭の中将も長男の柏木を早くに亡くす事態にならなかったし、長女の弘徽殿の女御も中宮になっていただろう。
そうなれば物語以上の繁栄があった。
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