第三八話 宮島パラダイス 八 さらば宮島


 ジェラートを食べ終わったあとも、当たり前のように私たちにくっついてきたプチガミ様たちは、嬉々として商店街を食べ歩いているうちに、マイ鹿の背でコクリコクリと舟を漕ぎ始めた。お腹がくちくなったから眠くなったんだね。

 それで、危なっかしくて放っておけなかった私たちは、私が一柱目のプチガミ様をおんぶして、真綾ちゃんが二柱目と三柱目を縦抱きすることに決めたんだけど、私がおんぶして歩き始めると、すぐに背中のプチガミ様が目を覚ましてしまった――。


「ん…………寝ておったか……」

「あちゃ~起こしちゃったか。降ろそうか?」

「…………も少しだけ、このままでもよいかの?」

「いいよ」


 そういうわけで、私の言葉にしおらしく返したプチガミ様のお望みどおり、私たちは海沿いの道をのんびり歩き始めた。

 背中に食べカスやら溶け落ちたジェラートやらを載せたマイ鹿たちが、その後ろをノソノソとついてきている。それでいいの? 鹿。


「重くないかの?」

「大丈夫だよ、軽いからね」


 背中にぬくもりを感じながら、私はプチガミ様の心配そうな声に答えた。

 いくら非力な私でもこのくらいなら全然問題ない。ひとりっ子の私としては、ちっちゃい妹ができたみたいで、ちょっと嬉しいんだよね。


「せっかくの食べ歩きを中断させてしもうた、すまぬのう」


 私の背中で、プチガミ様が真綾ちゃんのほうを向いた気配がすると、心から申しわけなさそうな小さい声が聞こえた。――そう、真綾ちゃんの宮島表参道商店街制覇という野望は、完全制覇まであと少しのところで断たれたんだよ。

 でもねプチガミ様、うちの真綾ちゃんは、そんなこと、これっぽっちも気にしてないと思うよ、ほら――。


「また来るからダイジョウブイ。――ね、花ちゃん」

「もち! 宮島、すっごく気に入ったからね。真綾ちゃんと絶対また来るよ!」


 真綾ちゃんらしい言葉を聞いて嬉しくなった私は、力強く賛成した。

 たしかに私の親友は食いしん坊さんだけど、大事なものや、そのとき優先しなきゃいけないことを、ちゃんとわかっている子なんだよ。


「……そうか、気に入ってくれたか。また来てくれるのか…………」


 あれ? プチガミ様? すごく嬉しそうな、悲しそうな、複雑な感情が私の背中を通して伝わってくるんだけど…………。


「……のう、大きいかんなぎよ、昨夜話したとおり、そなたには強い〈カシリ〉がかけられておる――」


 プチガミ様は真剣な声で話し始めた。プチトマトになっていた時のあどけない様子が鳴りを潜め、神様らしい威厳すら感じるその幼い声を、私のとなりを歩く真綾ちゃんも真剣な表情で聞いている。


「――それは決して人を呪い殺すようなものではないし、毛ほどの邪気も感じられぬが、これより一年ほどの後に成就するということの他は、詳しくは我らにもわからぬし、もはや解くことも叶わぬ……。ゆえに我らは、〈カシリ〉が成就することによってそなたの身に何が起ころうとも、できうる限り最善の道を歩めるよう、道の冥護を授けたのじゃ」

「それじゃ、もう真綾ちゃんは大丈夫なんだよね?」

「……」


 夜中に熊野さんと予想したとおりの内容を聞いてほっとした私の問いかけに、返ってきたのは短い沈黙だった。


「……全知全能の神など我らは知らぬ。そのようなモノがおるとすれば、人の妄想の中だけじゃろう……。よいか、大きいかんなぎよ、この先そなたの身に何が起ころうとも、夢々、道を間違えるなかれ。あのお方と我らが授けし冥護は強力なれど、最後に道を決めるのは、そなた自身なのじゃ。――小さいかんなぎよ、そなたも、じゃ」


 う~ん、神様の力を過信しないで、何ごとも自分の頭でよく考えて行動しなさいってことなんだろうか? ……はぁ、神様のくせに、たかが私たち人間なんかのために、こんな懸命に語ってくれちゃって。……ホントにこのプチガミ様は、優しいな。


「わかったよ、せいぜい間違えないようにする。――ね、真綾ちゃん」

「うん。――ありがとう、プチガミ様」

「プチ?」


 マズい、真綾ちゃんがポロッと言っちゃった! 私の背中でプチガミ様がムッチャ不思議そうに聞き返したんだけど……。ここへ来てヘソ曲げられて、冥護とやらを取り消されちゃったらどうすんの!


「ほら、アレだよアレ、〈プチ〉っていうのは外国の言葉で、〈大人の魅力溢れる〉って意味だよ、…………たぶん」

「お、大人にょ!?」


 あれ? この反応、どっかで……。


「…………ふむ、悪くない。――そなたら、これから我らのことをプチガミと呼んでもよいぞよ。……プチガミ……プチ……ふむ、良い響きじゃ……」


 ふう、チョロいなプチガミ様。こんな言葉でコロッと丸め込まれるなんて、やっぱりお子ちゃまだね。私の背中で満足そうにプチプチ言ってるよ。


「のう、かんなぎよ」

「ん?」


 プチプチ言っていた声が収まってからしばらくすると、私の背中に揺られながらプチガミ様が話しかけてきた。


「そなたらのように、神力によって隠されておる我らの姿を見、声を聞くことができる人間というのは極めて稀での、かんなぎの才によほど恵まれし者でもなくば、ありえぬことなのじゃ」

「真綾ちゃんなら納得だけど、私にまでそんな才能があったとはビックリだよ」

「いや、相手が人でも神でも、その気持ちを感じ取るということだけなら、むしろそなたのほうが才があろう。誇ってよいぞ」


 プチガミ様は話を続ける。


「ひとことに神というても、その成り立ちは様々での、すべての神が母神の胎内から産まれた、というわけではないのじゃ。……母神から産まれたからとて、必ずしも幸いであるとは限らぬが……まぁ、それでの、剣を物実に霧より化生した我ら姉妹も、やはり母のぬくもりというものを知らぬのじゃ……」


 私の背中でポツリポツリと語るプチガミ様の小さな体は、放っておくと消えちゃいそうなくらい軽く、儚く感じられた。


 そうか、そうだったんだ…………。私は気づいてしまった。

 たぶん、神として誕生してしまってから今日までの長い長い年月、この小さな神様たちは、おんぶや抱っこというものを誰にもしてもらったことがなかったんだ。……心の中でどれほど強く求めていたとしても。

 それは幼い子供にとって、どんなにつらいことだろう…………。


 となりで真綾ちゃんが抱いているプチガミ様たちの、安心しきったあどけない寝顔を見て、私の胸はキュッと音を立てた。


「そなたらは、温かいのう…………。礼を言うぞ」

「…………うん」


 まるで幼子がお母さんにするように、ギュッと私の背中にしがみついてきたプチガミ様の、幼い声で紡がれたやわらかな言葉に、どうにかひとことだけ返した私は、涙と鼻水でエライことになっている顔を上げて、となりを見た。


 ご両親を幼いころに失った真綾ちゃんは、今の話を聞いて思うところがあったんだろうね、左右に抱いているプチガミ様たちの頭にそっと頬ずりしていたよ、愛おしそうに、まるでお母さんがするように…………。


      ◇      ◇      ◇


「さあ、お前たち、とく降りるのじゃ!」

「自分こそ先に降りるがよかろ?」

「抱っこ好き」


 集合時間ギリギリまで歩き回っていた私たちが、フェリーターミナル横の広場まで来たところで、私がおぶっているプチガミ様と、真綾ちゃんの腕の中でやっと目を覚ましたプチガミ様たちとの間で、小さな争いが起こった。……広場にある平清盛像も困り顔だよ。


「い~や~じゃ! タゴリはお前たちが降りるのをちゃんと見届けてから、最後に降りるのじゃ! これも長女のお役目なのじゃ!」

「ズルいぞタゴリ、かようなときだけ長女づらかえ? 化生したのは我らみな同時だったじゃろうに」

「抱っこ好き」


 貴き神様方はこのように、私や真綾ちゃんから誰が先に降りる降りないで揉めていらっしゃるのだ。神々の戦いというやつだね……。あ~癒やされるな~。

 ちなみに、言葉だけ聞くと争いには参加していないように聞こえる三柱目のプチガミ様も、真綾ちゃんにギュッとしがみついて徹底抗戦の構えを見せている。あ~可愛いな~。


「『あの~、皆様、同時に降りられてはいかがでしょう?』だって」

「ヒッ!」

「これは面妖な……」

「誰?」


 ピーチクパーチク言い争っているプチガミ様たちのことを、優しい目で見守っていた真綾ちゃんが、唐突に熊野さんの声真似を始めた。

 真綾ちゃんが突然、とても同一人物とは思えない口調で話し出したもんだから、プチガミ様たちはみんな驚いているよ。私がおぶっているプチガミ様なんて、私の背中で思いっきりビクッてなったもんね。


「『これはたいへん失礼いたしました。初めまして、わたくしは真綾様の守護をいたしております、熊野、と申します』だって」

「おお、なんじゃ、そうであったか。熊野というても我らが知っておる熊野の神々とも違うようじゃから、そなた新参の神かの? うむ、苦しゅうないぞ」

「神依してもなお、意識を完全に保っておる……。大きいかんなぎは器用じゃのう」

「偉い」


 相手が新入りだとわかったとたん、私の背中で先輩風を吹かせるプチガミ様がいるかと思えば、状況を比較的冷静に判断しつつも、真綾ちゃんにしっかりしがみついたままの二柱目、短い手を伸ばして真綾ちゃんの頭をナデナデしてあげる三柱目……。こうして見ると三つ子もそれぞれだねぇ。

 それにしても三柱目のプチガミ様、すっかり真綾ちゃんに懐いちゃったね。真綾ちゃんもプチガミ様の手が届くように頭を傾けて、幸せそうにナデナデされているよ……。いいな~。


「して、熊野とやら、そなたはなんの神かの? ちなみに我らはの、――すべての道の最高神よ! ふはははは、どうじゃ驚いたか? 驚いたであろ? そなたも、少しでよいから姿を見せよ、ほれほれ」

「姿を見せたとて、我らの神力によって誰も気にせぬゆえ、安心して顕現せよ」

「恥ずかしくない」


 ああ、……なんか、私がおぶってるプチガミ様が、調子に乗ってメンドいことを言い出したぞ。真綾ちゃんに抱っこされてる二柱も乗っかってきたし……。


「ムリムリ、熊野さんは大きな船だから陸上じゃ召喚できないし、海上に召喚しようにもたぶんそこいらじゃ水深が浅すぎて座礁しちゃうよ」


「何? 大きな船じゃと! 船の付喪神であったか……見たい見たい! ならば、空中で顕現すればよかろう」

「地表に当たる寸前に消えてしまえば障り無かろうて」

「大きい船、見たい」


 なるほど、その手があったか――。


「じゃあ、真綾ちゃん、熊野さん、このままじゃプチガミ様も引きそうにないし……。やっちゃう?」

「やる『かしこまりました』」


 器用にふたりぶんの返事をした真綾ちゃんは、プチガミ様を左右に抱いたまま空を見上げた。

 その瞬間、私たちの数百メートル上空に巨大な魔法陣が出現する。

 ほどなく、魔法陣の下に陽光を遮って姿を現した熊野さん本体の長大な船底は、ゆっくりと下降を始め…………。

 召喚を完了した魔法陣が消滅したとたん、こっちに向かってものすごい勢いで落ちてきた!


「ぎゃぁぁぁー! ハウス、ハウス! 熊野さん、ハウス!」


 どんどん大きくなってくる熊野さん本体の船底に恐怖し、私が半狂乱になって訴えると、フェリーターミナル一帯を飲み込むほど長大な鋼鉄の影は、私たちの十数メートルほど上空に再出現した魔法陣の中へと消えていった。

 どうやら私は、熊野さんのお尻の下で圧死するという不名誉な死だけは、なんとかまぬがれたようだ……。


「はぁ、はぁ、……死ぬかと思った。……あれ? プチガミ様?」

「…………」


 呆然と空を眺めながら、生き永らえたことを心の中で神に感謝していた私は、自分の背中にいるプチガミ様が、まるで石にでもなってしまったように何も言わず、身じろぎもしないことに気がついた。

 チラリと真綾ちゃんのほうを見ると、彼女の腕の中でも、プチガミ様たちがポカンと口を開けて上を向いたまま固まっている。


「プチガミ様、だいじょ――」


 そこまで言って私も固まった……。あれ? なんだろ、私の背中から腰にかけて流れ始めた生温か…………。


「ぎゃー!」


 フェリーターミナル横の広場に、私の絶叫がこだました――。


      ◇      ◇      ◇


 出会いは楽し、別れは悲し……。プチガミ様たちと私たちは、フェリーターミナル前で別れの時を惜しんでいた。

 もちろん、私たちとプチガミ様たちを濡らしていた、ありがた~い御神水は、真綾ちゃんが【船内空間】にキレイサッパリ収納済みなので、みんな何ごともなかったようにしているよ。


「よいか、あと一年じゃ。タゴリの言うたこと、夢々忘れるでないぞ。――風邪、引くなよ」

「お風呂入れよ……」

「歯磨けよ」


「うん、わかったよ。みんなも元気でね」

「ビバノンノン……」


 寂しそうな顔をしたプチガミ様たちが、口々に別れの言葉をかけてくれると、その言葉のどこかが琴線に触れたのか、わけのわからないことを真綾ちゃんはつぶやいた……。


「熊野とやら、我らが力を認めしそなたならば決して間違いはなかろうが。――かんなぎのこと、しかと頼んだぞ」

「そなたには手力男でも敵うまい。必ずや、かんなぎを守り抜いておくれ」

「また連れてきて」


「『はい! 神明に誓って』だって」


 すっかり熊野さんに一目置いたらしいプチガミ様たちが懸命にお願いすると、真綾ちゃんの口を借りた熊野さんは力強く応じた。

 その誠実な言葉を聞いたプチガミ様たちは満足そうに頷く。優しいな、プチガミ様。


 さて、もう出発の時間だね…………。

 私はさっきまでおんぶしていたプチガミ様を、真綾ちゃんは抱っこしていたプチガミ様たちを、それぞれギュッと抱きしめた。

 するとすぐに、ぷっくらした小さい手が私を抱きしめ返してきた。真綾ちゃんのところも同じなのは、見なくてもわかる。

 私を力いっぱい抱きしめ返している小さな手の感触と、やわらかな体のぬくもりが、なんだかとても悲しくて、私のダムは決壊寸前だ。


「もう行くね……。絶対に、また来るから」

「うむ……」


 涙をこらえて絞り出した私の言葉に、プチガミ様は短く返した。

 私が心の抵抗をどうにか抑えて体を離すと、プチガミ様は歯を食いしばって涙をこらえているようだった。……これじゃ私、泣けないじゃないか。


 となりでは真綾ちゃんが、左右に抱きしめているプチガミ様たちをそっと離しているところだった。

 真綾ちゃんの腕が離れていったあとも、しばらく彼女にしがみついていたプチガミ様たちは、ようやく諦めたように離れると、真綾ちゃんの顔を寂しそうに見上げた。

 自分を見上げるふたつの幼い顔を、真綾ちゃんは珍しく、感情をあらわにした顔で見つめ返している。こんなにも寂しそうな彼女の顔を見るのは、私、これが初めてだ。


「じゃ、また来るから」

「またね」


 そう言って手を振ると、私と真綾ちゃんはプチガミ様たちに背を向けて、おじいちゃんとお父さんが待っているフェリーターミナルに入っていった。思いっきり、後ろ髪を引かれながら。


「おーい、こっちこっち」


 フェリーターミナルに入った瞬間、私たちを見つけたお父さんが、ムッチャ嬉しそうな顔をしながら大きな声で手を振ってきた……。こんなとこで恥ずかしいわ!

 そのとなりで、おじいちゃんがこちらに向かって深々と頭を下げた――いや、これは違う。頭を下げているのは私たちにじゃなくて……おじいちゃんには見えているんだね、フェリーターミナルの外から私たちを見送ってくれている、プチガミ様たちの姿が。


      ◇      ◇      ◇


「ふたりとも、宮島は楽しかったかね?」


 動き始めたフェリーの展望デッキで、優しい目をしたおじいちゃんが、私と真綾ちゃんに問いかけてきた。

 私たちの答えはもちろん――。


「はい、とっても!」

「うん」


 同時に答えた私たちは、目を細めて微笑むおじいちゃんに、宮島であったいろんなことを話し始めた。


 そうやって私たちが話し込んでいると――。


『それっ!』


 ――ピタリと揃った、高らかなかけ声が聞こえた気がして、私と真綾ちゃんは顔を見合わせた。

 するとその直後、ちょっと離れたところで宮島の写真を撮っていたお父さんが私たちを呼んだ。


「おーい、こっちに来てごらん、珍しいよ」


 すぐに駆けつけた私たちがお父さんの指差すほうを見ると、西陽に照らされた宮島の上に、三重の虹が立っていた。

 雨なんか全然降ってなかったのに……これはたぶん、自然にできた虹じゃないよね。こんなことできるの、きっと神様ぐらいだ。


「真綾ちゃん、これって――」

「花ちゃん、あっち」


 慌ててしゃべりかける私の言葉を真綾ちゃんが遮った。その様子にただならぬものを感じ、彼女の視線をたどった私は――目を見開いた!


「プチガミ様!」


 真綾ちゃんの視線の先、遠ざかる宮島の白い砂浜に、マイ鹿に跨がっているプチガミ様たちの姿があったんだよ!

 もうかなり距離が離れてしまっているのに、神力のためか不思議と表情までハッキリ見える彼女たちは、みんな揃って全身から光を発しながら、こちらへ向けて短い手をブンブンと一生懸命に振っていた。ニッコリ笑顔を涙で濡らして――。


「真綾ちゃん……。絶対に、また来ようね」

「うん、絶対に」


 大きく手を振り返しながら誓い合う私たちを乗せて、フェリーは、虹立つ宮島から遠ざかっていった。





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