第46話 夢だったがライラに告白す!

「なぜ貴様がここにいる?私を呼んだのは貴様か?人を呼んでおいて寝ているとは大した身分だな?」


「ほえ!ライラぁあ!愛しているよおおお」


 晃司は声を掛けてきたライラに抱きつき、キスをした。

 ライラは突然の事に固まり唇を黙って奪われた。

 そして晃司は胸に顔を埋めてぐりぐりしする。


「ライラ!もう一度しよう!」


 胸を揉まれ漸くフリーズから立ち直ったライラは晃司の頬に平手打ちを食らわせた。


「ギィややあああ!き、貴様ぁ!私のファーストキスをぉおお!それと何勝手に胸を揉んでいるんじゃああ!!?もう一度しようって、私はまだ生娘よおおぉおぉぉ!」


「ほえっ?だってさっき抱いてくれって泣いて頼んで来て、熱烈にやったじゃないか!半ば強引に俺の初めてを・・・」


「そんな訳ないでしょ?寝ぼけるのは良いけど、勝手に私と寝た事にするなァァァァ!」


「あれ?本当に愛しあっていない?」


 ライラは首を縦にブンブン振り、乱れた服を直していた。


「あんたはそこで突っ伏して寝てたわよ。それよりね、私の事を愛しているって本当?信じても良いの?」


 晃司はライラの話からライラを待っている間に寝てしまっており、夢でライラとエッチをしただけだと理解し、顔を青ざめた。

 だが、あんな夢を見たというのは、この毒舌女を好いているのか?確かにアモネスに対する忠義が凄まじい。


「も、ももちのもちっこだ!お前は十分綺麗だし俺に遠慮しないのも好感が持てる!うん。お前の事が好きだ!少し当たりがきついが、それはアモネスに対する警戒と忠義からで、問題ない。それにアモネスと並んでも引けを取らない美人だ!」


 ライラはストレートに好きだと言われ動揺した。


「私はかさつで口が悪いわよ?」


「それがどうした!好きな人の事なら浮気以外受け入れられる!」


「そ、それなら、き、キスをして!さっきのような寝ぼけてのじゃなく、ちゃんとしたのを」


 晃司はライラの顎に触れると己の方を向かせ、そっと唇を重ねた。


 ライラは泣いてしまった。

 晃司は慌てて抱き止めたが、その胸に顔を埋め泣いている。


「誰かに好きだなんて言われるとは思わなかったの。冷酷な暗殺者だの散々言われ、男に抱かれるのも愛のない性欲の捌け口になると思っていたの。キスもそうよ。好いた相手に好きだと言われて、ファーストキスだなんて夢を見ているの?」


「俺は本気だ。お前の想い受け入れられるさ!」


「でも、お嬢様の次に愛してくれたらと思うのだ。と、ところで晃司が私を呼んだのはなんだったの?」 


「ああ。陛下から陛下の夜伽相手を1か月で身籠らせるか、複数寵愛を与え・・・」


 ライラにありのまま話し始めるのであった。

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