第3話 君となら(1月8日)

濃紺の夜空に溜息ひとつ。

ほわりと白い塊が、空にヴェールをかけてしまう。

その閉ざされた一瞬に、流れた星もあったかな。

そんな幻想に、僕は息をひそめてしまう。


どれくらい経っただろう。


気づけば隣に君が居て、視線を投げると目が合った。

寒いねと笑い合い、見上げる空に光った箒星ほうきぼしへと永遠とわを願う。

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