だるっぱの呟き
だるっぱ
第1話 ELDEN RING
今日はゲームの話です。僕の家には、据え置き型のパソコンが、3台あります。僕専用は、サンディおじさん(パソコンを自作される方なら頷きます)と揶揄されることのある古いパソコンです。それでも、グラフィックボードは乗っているし、ミニコンポにも繋いでいるので、楽しむためのパソコンとしては十分です。小説を書くときも、映画を見る時も、音楽を楽しむときも、このパソコンの前で胡坐をかきます。少し前はゲームをすることもあったんですが、2年目前にドハマりハマってしまったホロウナイトというゲーム以降、ほとんどゲームはしていません。
子供たちが、使うパソコンも僕が組み立てました。ほとんどのパーツは、お世話になった方からのお下がりなのですが、長男が使うパソコンだけは、当時のパーツを購入して、それなりのスペックになっております。それなりのスペックというのは、車でいう所の排気量みたいなものと思っていただければ分かりやすい。大きければ、早くて沢山の仕事が出来る。小さければ、スクーターみたいなもので、遅くて仕事が出来ない。ただ、走るだけ……。
昨今の3Dでグルグルと動かすゲームは、非常に重い。少々のスペックでは、重くて動かせなかったりします。それこそ、軽自動車だったパソコンを、3ナンバーの3000ccくらいにまでは引き上げないと、楽しめなかったりします。
2月の25日に、表題でもあるELDEN RINGというゲームが発売されました。ダークソウルという一時代を築いたゲームがありまして、そのゲームが正統進化したようなゲームです。ゲームの世界では、発売が最も期待されていたゲームでした。3Dでグルグルと動き回る、重い重いゲームです。少々のスペックでは動かしきれない。
3Dでグルグルと動かすゲームには、慣れない人には乗り越えなければならない短所があります。3D酔いです。ゲームの中では動き回っているはずなのに、身体はコントローラーを握りしめて座っている。そのギャップに身体が違和感を示して、酔います。僕は、この3D酔いに弱い。一度酔ってしまうと、小一時間は唸っています。
ELDEN RINGを、子供たちが楽しそうに遊んでいました。横から見ているだけで酔ってしまうのですが、興味津々に観戦していました。長男のダイチが、僕の横でELDEN RINGが、どれだけ面白いかを力説します。過去に、同じ系譜のダークソウル3というゲームで、僕は一面のボスも倒せずに投げ出していました。
――僕には、無理。
そう思っていたんですが、やってみたくなりました。コントローラーを握り、その世界に入りました。中世ヨーロッパを思わせるような世界観。でも、魔法はあるし、モンスターもいます。思いの外、スッとその世界に入ることが出来ました。心配していた3D酔いも起こらない。まるで、その世界に迷い込んだような没入感がありました。盾を構えて、剣を振ります。時には、背後から忍び寄り、相手を切りつけます。相手も、黙ってはいません。剣を握りしめて近寄ってきます。
――殺るか、殺られるか。
ヒリヒリとした緊張感がありました。僕は、この緊張感を知っています。30年ほど前にブームになったストリートファイターⅡです。対戦型の格闘ゲームの基礎を作った名作で、僕はその中のキャラクターである、ダルシム使いでした。僕のハンドルネーム「だるっぱ」は、このダルシムをもじっています。
対戦する相手との距離感を考慮しつつ、攻撃と防御を駆使して、相手を倒します。フェイントをかけて、裏を突く。自分が優位になるような立ち位置を考えて、老獪に攻撃を繰り返します。大学生の僕は、ゲームセンターにいる小中学生から「ダルシムマスター」と呼ばれていました。ああ、恥ずかしい……。
昨日は、一時間半、どっぷりとELDEN RINGで遊びました。コントローラーを握りしめすぎて、手首が痛くなりました。時間が溶けるゲームなので、注意が必要です。おっさんになっても、やっていることは同じだなと、思わず笑ってしまいました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます