第6話 ゴーストレーサー

刹那は、ある夢があり高校を卒業して18歳の時に車の免許を取った。


教習所に行く前は無免で運転していたり、ゲーセンの車のゲームが好きだったりして、教習所で初めて運転したにも関わらず、教官からは、

おっ!どこかで運転をした事があるのか?!


と聞かれたくらいだ。


刹那は工業高校を卒業後は、工業大学に進んだ。

そんな大学生活の夏休み、族仲間から、峠でのバトルに誘われた。


刹那は、断った。


いや、俺、あんまり目立ちたくねーから。


って。

しかし、どうしても数会わせで良いから!と土下座までされたから、仕方なく、その夜、12時丁度に行った。


そこは海に面した峠でガードレールを突き破れば、奈落の底って場所でトンネルは長いのが二つ等間隔であった。


スタート地点から5キロくらいは、片側1車線で対向車が来たら正面衝突。5キロから先は2車線になり、対戦する相手とは、ここでバトル事になる。


いよいよ、刹那の出番が来た!

仲間の1人が、手を下に下ろすと同時にアクセルを踏み発進した。ギアチェンジで、加速と減速を繰り返し最初の1車線は刹那がとった。


ばぁちゃん 何だか心配だよ~。刹那はこんな危ない事をして~。男の子はもう~


ポチもクゥーン。と甘えた声を出す。


そして、2車線に入ったところで相手が刹那の前に滑り込んで来た!


それを刹那は、コーナリングで、抜き返した。そして、いつの間にか、相手の車が見えなくなった。

そこへ、知らない車が横付けしてきた。


ばぁちゃん んっ?この気配は?刹那!ここって!


刹那 ばぁちゃん、悪ぃ!気に出来ねー!


刹那は周りは気にせず、安全に配慮しながら、加速し、ゴール地点に向かった。


そして、刹那がゴールをすると横からさっきの赤いスポーツカーが走り込んで来た!しかし、仲間は手を振らない!

そのスポーツカーは、刹那をゴールで追い越すと煙のように姿が消えていった。


あとで刹那は仲間から聞いた。

この峠では魔のカーブと言う所で、良く事故があるのだとか。

海に落ち亡くなった人も多数だと言う話しだった。


次の日、刹那が供養にと峠に花を添えに行くと、レーサーを目指していたと言う高野とゆう地縛霊に出会った。


高野は、刹那のレースを見ていた。あの時に消えた車の運転手であった。


そして、刹那は、この高野を持ち霊に加えた。


ばぁちゃん あんた、持ち霊が多すぎやしないかい?


高野 おばあちゃん、ごめんなさい。刹那君、本当に良いの?僕みたいな人。


刹那 良いって言ったろ?俺も車は好きだから、分かるんだよ。あんたの気持ち。

だから一緒に整備士やろうよ!不整備車を少しでも無くそう♪なっ?


高野 ありがとう♪ありがとう♪

僕の能力は、車みたいな機械なら思うように動かせる事だから、よろしくね。


刹那 ポルターガイスト的な奴か~。使う事あるかな~?笑

とりあえず、よろしくな。


ばぁちゃん いつか、お巡りさんが来ないか心配だわ~泣


優香 アタシ、ダメンズ好きだな~♪


刹那 誰がダメンズだよ?


これでホテルの女(優香)と合わせ持ち霊は4人と一匹になった。














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