(二)-8

 その後彼女は、バスタオル姿で僕のベッドの上に座った。僕が彼女の方を見られずにいると、彼女は「ねえねえ、こっち見て」って言った。

 僕は恐る恐る、そちらを見た。

 彼女は「ねえ、どう? こういう髪型、好きなんでしょ」と両手で自分の長い髪を後頭部の左右でそれぞれ握り、ツインテールを作っていた。

 その姿に見とれていると、彼女は「気に入ってくれた?」と笑顔を作った。

 次の瞬間、彼女の体に巻き付けられていたバスタオルの裾が、胸元からはらりと落ちた。さらにバスタオル全体が彼女の体から重力に引かれてベッドの上に落ちた。


(続く)

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