第3話 ねこねこねこ



 休日、ベッドの上で目覚めた。


 猫の鳴き声がしたからだ。


 周囲を見回す。


 椅子の上に猫が座っていた。


 後、ベッドの近くにも猫がいる。


 他にはカーペットに寝そべる猫。


 おかしい。


 なぜか家の中に猫がいる。


 窓は開けていない。


 玄関の鍵もしめた。


 確認してきたが、どこもしまっていた。


 それなのに、猫がいる。


 三匹も。


 猫は私の家で、我が物顔でくつろいでいた。


 人間の事情など知らないとでもいう風に、我が物顔でくつろいでいた、


 いったいこれはどういう事なのだろう。


 冷静に考えると恐ろしい事だったが、私は深く考えなかった。


 だって、猫は愛らしいからだ。


 私は、その休日を猫を愛でながら過ごした。


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