『きらい』の話!ライ!ライ!ライ!
『嫌い』な展開やキャラクターを『地雷』と言う文化がありますよね。私もその文化圏です。『地雷』というと、不意に爆発するイメージなので、楽しく読んでいたら、突然好みではない展開にあたったような状況などからつけられた言葉かなぁと思います。なので、『嫌い』という言葉を適切に表せていないのかもしれません。
また、最近思うのですが、私の中でも『嫌いなキャラ』といってもいろいろ居るように思います。例えば最近の映像作品だと、『シン・仮面ライダー』の緑川ルリ子(※以下"ルリルリ")と『水星の魔女』のニカ・ナナウラ(※以下、"ニカ
まず、ルリルリについて。
彼女は女キャラとしては嫌いですが、美少年設定なら凄く好きなキャラクターでした。なので、美少年だといいなぁと思って観てました。ごめんなさい。
あの作品はルリルリが美女か美少年かで文脈が全然違いますし、女性だからこそ、好きな場面もあります(斎藤工の恥じらう演技がそうでした)。それでも、嫌だったのは女性キャラであるゆえに、『主人公に寄り添い、守られる』という軸を感じてしまったからです。ルリルリはフィクションらしいクールな女性という印象なんですが、そこにリアルな女性さも混じることで、何とも言えない味わいを覚えてしまいました。それが悪いということではなく、私の好みとして、「それならば美少年にしてしまっても良いのではないか」と感じてしまいました。
美少年にすれば、よりフィクションらしくなり、非人間的な強さが増すと思います。作中で描かれる弱さも、最終的には彼の強さへと収束していくでしょう。
でも、製作陣の描きたいルリルリは、そうではないから、女性だったのだと思います。主人公の戦う理由であり、彼の救いとなるヒロイン。美少年であっても『戦う理由』にはなり得ますが、優しく受け止めるような『救い』は確かに女性キャラの方が適しているように思います。
次に、ニカ姉について。
こちらは、初登場時から何とも言えない不快感を覚えて嫌いでした。具体的には分からなかったものの、シーズン1を観終えた今、意図的なキャラクターだったのではないかと考えています。ネタバレを避けたいので、詳細には触れませんが、改めて観返すといろいろ突っ込みたくなるキャラでした。つまり、演技も話の展開も、彼女のキャラを踏まえて計算された描写だったのではないかと思うのです。
また、彼女は嫌いですが、彼女のおかげで主人公や他のキャラの魅力が引き立つ描写なども多々あります。なので、彼女は作品のためには重要で必要なキャラ。観たくはないのですが、いないと困るとも思います。
どちらも素晴らしい作品でした。それでも、前者のルリルリは製作陣との好みの違いで嫌いなキャラ、好きになる可能性もないわけではないけど嫌い。後者のニカ姉は、嫌いだけどそのまま受け入れることのできるキャラ。つい長々と書いてしまったのですが、『嫌い』とその下の気持ちはいろいろあるのだなと考えてしまう一日でした。
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