第21話 波乱含みに進み続ける人々



「おいっ、待てよ……置いてくな、勝手に突っ走ると危ないぞ!?」

「おいおい……最初の戦闘で、呆気無くパーティ崩壊かよ……」


 光哉みつや直史なおふみは、最初の戦闘に遭遇中だった。武器を振りかざして向かって来るゴブリンの群れに、恐慌をきたして逃げて行く同級生数名。

 慌てて制止の言葉を掛けるのだが、誰も聞きゃしないという状況である。直史に至っては呆れ模様で、逃げて行く仲間と小柄なゴブリンを交互に見やる。

 その喧騒の中、先頭を進むゴブリンが吹っ飛んだ。


 光哉の放った《水弾》が、見事にヒットした結果である。そいつの持っていた武器が欲しい直史だったが、後続がまだ3匹も駆けて来ている。

 自分だけ武器を取りに飛び出すのは、あまりに危険なギャンブルである。かと言って、粗末とは言え武器を持つ敵に、素手で立ち向かう度量は直史には無い。

 そんな訳で、現状は光哉の魔法攻撃に頼る一手な現状。


「おっ、義男よしおが残ってるじゃん! おいっ、光哉だけに戦わせてるんじゃねぇよ……何か飛び道具系のスキル、持ってないか?

 セットして使う、さっきみんなで確かめたよな?」

「えっ、そんな……いきなり戦いなんて怖くて無理だよぅ……」


 逃げ出す同級生の中、唯一その場に残っていた渋谷しぶや義男よしおだったのだけど。特に友達を見捨てていけないとか、そんな信念での行動では無かった様子。

 ただ単に、怖くてその場でしゃがみ込んでいただけだったらしい。そんなんじゃ、この異世界でやって行けないぞと、直史のお説教は尤もなのだけど。

 震える子羊よしおには、まるで響かなかった様子。


 それでも光哉の魔法攻撃は、順調で難なく敵の数を減らして行く。一撃で息の根を止めている訳ではなく、強烈なパンチを喰らった程度ではあるのだが。

 小柄な体格のゴブリンでは、その程度の衝撃でも辛かったみたいで。一撃浴びたら、面白いほど簡単に転がって行く。全て転がし終わったら、光哉は奇声を上げて敵の中に突進!

 慌ててそれに続く直史、何と言うか喧嘩慣れした手順である。


 実際彼らは、町の空手道場に通っていた時期もあったりして。子供の頃は熱心だったけど、親の方針で高校受験から塾通いにと放課後の時間を無理やり修正され。

 高校から春樹はるきとつるみ始めて意気投合、もう一度武道を習うかなぁとか考えていたこの2人。だが喧嘩相手にも現状は困らないし、春樹も剣道部を辞めてフリーになってくれて不満は解消され。

 そんな高校ライフが、何故かいつの間にやら異世界サバイバルに!?


 笑えない状況ではあるけど、取り敢えず暴力で解決出来るのなら話は早い。2人で転がって呻いているゴブから、無理やりに錆びた小剣や石槍を奪い取って。

 完全に逆転した勢力図に従い、2人で敵を駆逐して行く作業。それは数分も掛からずに終了して、後には惨憺たる現場が残されるのみ。

 戦闘の興奮に呑まれていた光哉と直史も、次第に冷静さを取り戻す。


 呆然としているのは、義男も同じく。いきなりの異世界の洗礼に、不安ばかりが増して行っている感じ。それでも武器は確保出来たし、無事に生き残る事は出来た。

 皆で怪我が無いかを確認し合って、それから今後についての指針を立てる。とにかく、モンスターが襲い掛かって来るのなら、それを撃退しなければこっちが殺される世界なのだ。

 自衛のために与えられたスキル、それから知恵を振り絞って行かないと。


「義男、呆けてないでお前も次からは闘いに参加しろよ? 皆で生き延びるんだ、足手纏いは置いていくぞ?」

「やっぱり、春樹がいてくれた方が心強かったよなぁ……アイツ、さっさと追い付いてくれればいいけどな?」









 古河谷こがたに監督に従うラグビー部員は、総勢6名で全員がレギュラーか時期レギュラー候補だった。まだ3年生が現役を張っているが、夏の大会の引退後はそうなる予定。

 全員が士気も高く、その肉体も頑健そうな集団である。ただ一人、小柄な古河谷監督を除けばの話だが。その集団は、のっけから飛ばしていて、風変わりな装備持ちが既に2人。

 古河谷監督と、エイトマンのガブリエル・有働うどうである。


 最初の戦闘に関して言えば、ある意味あっぱれな結果だった。部員2名による、ゴブリンに対するタックル、これでほぼ一瞬にして戦闘は終了。

 その破壊力は凄まじく、古河谷監督とガブリエル・有働が武器を振るう暇も無し。


「この程度の敵ならば、何の事はありませんよ、監督」

「何だ、上島うえしまも身にまとう系のスキル持ってたのか?」


 そう問うた、浅井あさいの使ったスキルは《炎身》と言って、その身に炎を纏うスキルである。対する上島が使ったスキルは、《鋼身》と言う身体を鋼の硬度にするスキル。

 その状態での、大男が2人並んでのタックルの敢行である。敵もさぞ驚いただろう、武器も持たない敵の突進には。彼らにとっては、その身体そのものが武器と言う認識なのだろう。

 その働き振りには、古河谷監督も満足そう。


 ただし、危険なモンスターの徘徊するこのエリアには、彼はいたく不満の様子。ある程度予測はしていたが、これでは戦う力を持たない、他の生徒たちは安全に移動出来ない。

 ひょっとして、あの地下鉄のホームも危ないかもしれないが……進むべきか戻るべきか、監督は難しい選択を迫られる事に。

 それも当然、彼は生徒指導の同僚教師を全く当てにしていなかったのだ。


 威張り散らすためだけに、教師になったような連中だ。生徒から信頼を得ようとか、共に苦労して素晴らしい景色を見ようとか、毛ほども思っていないのが見ていて分かる。

 そんな輩に、後を任せて出て行くのも勇気がいったけど。


 あの場所に留まっても、ジリ貧は目に見えている。どこか安全な場所を見付けて、まずはそれからだ……全員で移動も考えたけど、パニックの伝播が怖い。

 数人ならばともかく、あの人数で勝手に動かれたら目も当てられない。その考えで少数先行を買って出たのだが、ここに来て心配事も増えてしまった。

 もう少し、使える手駒が欲しいと内心で思う古河谷監督。


 取り敢えずは進むしかあるまい、せめて安全が確保出来る場所を探し当てるまで。幸い、良く分からないスキルの検証も出来たし、部員の戦闘力も申し分ない。

 パニックに陥る事も無ければ、信頼不足で反旗を翻す恐れも無い。特待生のガブリエル・有働だけは掴みどころのない性格だが、元が軽薄なので仕方が無いとも。

 彼は心の中で諸々を整理して、部員に探索続行を告げる。


「ボス、今度はワタシが戦闘に参加するね……敵の強さとワタシの強さ、較べてみないと後でフアンが出まスよ?」

「そうだな……私も少々、スキルとやらに慣れておく必要があるかな? 皆で交代で立ち回るのもいいな、この手のモンスターが多く徘徊しているとすればだが」


 押忍と返事をする、後ろに控える筋肉質の軍団。彼らには、不安や焦りと言った感情は皆無である。脳筋集団なので、考えるのは他の者の仕事と割り切っている。

 そんな集団を率いて、監督はエリアを悠然と進んで行くのだった。









 彼らが動き始めたのは、春樹はるきを含む生徒指導の教師が演説をぶって、この場を去って行った後だった。残された無気力な生徒たちの中で、爛々と目を輝かせていた連中が約3名。

 連れ立って行動した連中は、どちらかと言えば学生生活では目立たない、自称オタク達だった。部活動に勤しむ事も無く、勉強も普通よりやや下のランク。

 そんな連中が、先生不在の今を縫って活動開始した訳だけど。


 彼らの行動理念には、下剋上と言う言葉が存在する。学生生活ではパッとしない自分達でも、世界観が変われば一躍活躍出来ると言う根拠のない自信。

 根拠はどこにも無いのだが、取得したスキルは実際のところ、棚ボタ的に彼らも取得していた。しかも割と強力な品揃え、まるで下剋上を後押しするかのようなイベントである。

 異世界探索、乗るなら今でしょ! って感じである。


 そんなノリの彼らが、困惑する出来事が起きたのは、歩き出してすぐの事。何故か一緒に、ガリ勉で名高い國岡くにおかがついて来ていたのだ。

 普段の学生生活では、ほとんど接点の無い両者である。何故に同行しているのか、オタク三人衆には理解不能の事態だったり。

 ただ一人、國岡のみが涼しい顔をしている。


 オタクのリーダー格、枢木くるるぎは我関せずの姿勢を早くから貫いていた。スマホ画面から、異世界情報の取得に余念がないのは良いけど。

 歩きスマホは、彼らからしてみれば特技の一つで、誇れる技でさえある。課金ゲームは平均3つは常識で、そちらの世界ではトッププレーヤーなのは間違いない。

 次はこの異世界で、成り上がる計画を脳内模索中っぽい。


「なあ、國岡君……僕たちって普段から、そんなに親しくはないよな? 何で断りも無く、僕らと一緒について来てるんだい?」

「別に構わないだろう、あの場所に留まっていても何の進展も無いのは事実だし。僕も異世界がどんな場所か、丁度見てみたかったところだったからね」

「あ、そう……」


 一行を代表して、この中で一番コミュ力がある飯田いいだが、ガリ勉國岡に質問してみたところ。こんな答えが返って来て、別に誰でも良かったらしい。

 こちらの了承なしはアレだが、向こうもコミュ力に関しては恐らくどっこいなのだろう。そう思うと、それもアリかと飯田は枢木をうかがってみる。

 一番後ろをついて来る、増野ますのには聞くだけ無駄と割り切って。


 増野はオタ集団の中でも、変わり者の名を欲しいままにしている存在だ。偏屈で不潔で、成績もいつも最下層を漂っている誰もが認める変わり者で。

 唯一の特技は、ゲームとかサバゲー関連で、それに関する情報量だけは凄い。だから側にいれば、ネタには困らない人物だと重宝されているけど。

 人格的には、万人から否定されている存在でもある。


「別にいいんじゃね、飯田っち……人数は多い方が、何かの時には助かるっしょ? 変な事すれば、僕の《スキル奪取》で彼の動きは封じられると思うよ?

 増野だって、いざとなれば手加減はしないっしょ?」

「…………」


 軽い口調での、オタリーダー枢木の独白に。國岡はビクッと眉をひそめて、警戒した視線を前を歩く枢木に飛ばす。心中で完全に侮っていた、オタ集団からの反撃に心を乱した様子。

 実際、小柄で細身な増野も、先ほどから胡乱うろんな目で國岡を横目で見遣っている。《魔王セット》を持つ國岡だが、13Pと重いスキルのためセットは当分先である。

 それまでに、盗まれたり命を落とす破目になるのは何としても避けたい所。


 とは言え、出来る事は極端に少ないのも事実。こんな訳の分からない場所を、たった一人でうろつくのも自殺行為だし、かと言って國岡には、気の許せる友達などいなかった。

 正直、こいつらなら軽くあしらえるだろうと、下に見て選んだ集団だったのだが。完全に見当違いだったようだ、立場は簡単に逆転してしまった。

 だからと言って、スタート地点で呆けていても始まらない。


 《魔王》として成る、これは國岡がこの異世界で決めた第一目標だった。勉強で一番になったように、彼にとっては努力の結実としての報奨は無くてはならないモノなのだ。

 それなら考えを変えて、連中の動向を窺いつつ、上手く立ち回るしかない。骨の折れる作業だが、飯田はまだ考えが読める分あしらい易い。

 問題は、良く分からないノリの枢木と増野だ。


 難問に相当するこの2人をどうさばくかが、彼が良い点数を取るのに立ちはだかる壁である。そう思ったら、多少は気が楽になって来た。

 焦らずじっくり、終了のチャイムまではまだたっぷり時間はあるのだ――









 真野宮まのみや玖子くこ率いる、総勢9名の女子軍団は、ようやくの事今夜の安住の地を探し当てて寛いでいた。数度にわたる戦闘は大変だったが、1人も欠けなかったのは、素直に良かったと玖子は思う。

 実際、慣れない戦闘体験には苦労させられっ放しだった。特に現代建築エリアに入ってからは、大ネズミや大ゴキブリやらの群れが、度々襲って来るようになって。

 危うく総崩れになりそうな場面も、何とかギリギリで切り抜けて。


 スマホによれば、今は夜の8時過ぎとの事で。このエリアの明かりは、どうやっても暗く出来ない仕様になっているらしいけど。電気や水は通じていることに、皆が安どの表情。

 今まで通ってきた中では、格段に小さなエリアだった。どうやら、バーとかスナックの店舗の類いらしい。トイレもあるし、小さなキッチンスペースも備えてあった。

 食材も冷蔵庫に豊富にあって、これで食いはぐれずに済みそう。


「お米は無いや……スパゲッティか焼きそば、みんなどっちがいい?」

「パンがあるから、明日の分のランチ作れるね……ちょっと誰、どさくさに紛れてお酒飲もうとしてるのっ!?」

「あっ、遊びよアソビ……! 本当に飲む訳ないじゃん、ちょっと雰囲気を味わってただけだからっ!」


 早速カオスなこの状況の中、料理に取り掛かる者とソファで寛ぐ集団が発生。その中で玖子は、バレー部エースの宮島みやじま木乃香このか佐々品ささしな桐子とうこと一緒に、部屋の隅に固まっての議論中。

 取り敢えず、リーダーを任された玖子は、木乃香と桐子をサブリーダーに任命した。戦闘能力では、幼馴染の静香しずかが一段どころか飛び抜けているのだが、如何いかんせん彼女は余りモノを考えない。

 サブリーダーの責すら重過ぎる、自由奔放な少女なのである。


 そんな訳で、この3人で当分はこの集団の統制を執って行こうと決めた玖子なのだけど。まずはかしましい集団を見遣って、ホッと安どのため息。

 精神的に堕ちている娘は、今の所皆無の様子。こんな状況なのだから、精神をやられる者が出てもおかしくないとの思いがまず先に立つ。

 何にしろ、逞しい仲間達で助かった。


「そうね、今後はホームシックとか出てくる可能性もあるとは思うけど……後は、集団生活の不満とかね。これも役割分担さえキッチリすれば、そんなに揉める要素にはならないんじゃないかしら。

 例えば今日だと、戦闘役と夕食作りの作業分担とかね?」

「本当によく見てるね、木乃香……あんたがリーダーやれば良かったのに」


 軽口を叩く玖子だったけど、木乃香は性格的に補佐役の方が向いてると口にして。それより、桐子のスキル能力と献身の方がラッキーな拾い物だと話を振った。

 確かにそうだと、玖子も思う……なにしろこの女性ばかりの集団、やはり生き物に止めを刺すとなると大半が躊躇ためらって動けなくなる。

 ここまで順調に来れたのも、彼女の貢献が非常に大きい。


 お陰でこの女性軍の、大半が既に武器や防具を所持している。しかもそれぞれがピッタリの、サイズの装備だったり望みの武器や杖だったり。

 生憎と品質は低レベルだが、たった1日で異世界にマッチした集団が出来上がりつつある。それは生き延びる事に直結しているので、決して侮れない事象である。

 ところが当の桐子は、無表情での謙遜返し。


「別にどうって事は無いわ……私は戦闘では役に立てない分、後方支援に徹しているだけ。真野宮さんや野木沢のぎさわさんの方が、身体を張って頑張ってくれてるし。

 ……野木沢さんが、ネズミもゴキブリも平気で助かったわ」

「私も静香も、名前呼び捨てていいよ? 今後長い付き合いになるんだし、静香なんて深く考える能力が無いだけだから……。

 それにしても、外木場そとこばさんのスキルには助かったわね!」

「アレも名前呼び捨てていいよ、バレー部ではリベロやってる娘なんだけど……外木場そとこば可憐かれんね、何だっけ? 《重力魔法》と《捕縄ほばく術》だったかな、確かに凄いコンボだったよね!」


 くだんのリベロ少女は、静香と一緒のグループで、スキル検証ごっこで遊んでいた。遊びと言うか、この《重力魔法》スキルの元で、人はどれだけ耐えられるかとの検証である。

 脚力自慢のバレー部同僚が、重くなった重力の元で、可憐に近付こうともがいているけど。亀の歩みにすらほど遠く、それを見て静香も立候補していた。

 ところが静香は、見事なり足で呆気無く可憐にタッチ。


 その事で盛り上がっているが、確かに剣道の摺り足移動は独特で、そう言う苦難への対処に向いているかも。あまり語られた事は無いが、じつは静香の運動神経も並どころの騒ぎではなかったりするのだ。

 その事を、幼馴染の玖子は知っているが、本人は気付いていないと言う変な構図。とにかくその規格外の少女は、今度は自分のスキル検証だと、周囲の注目を集めていた。

 自然とリーダーチームの3名も、それに注目する事に。


「えっと~、ああっ……これは、こうやって使うのかなっ……?」

「ああっ、凄いよこれって魔方陣……? 魔法少女、静香っ!?」

「ふわあ~っ、これって召喚魔法的な……?」


 その通り、静香が使ったのは召喚魔法だった。ソファとテーブルの小さな隙間に、唐突に表れて眩い光を発する魔方陣。その光が消えた後、そこには大柄で双頭の灰色の狼が出現していた。

 それを見て、一気に盛り上がる女生徒たち。


 強そうとか怖くないかなとか、頭が2つもあるよとか火を噴くかなとか、皆が好き勝手に発言しているけど。呼び出した本人も感無量の様子、抱きかかえて既に甘やかしモード発動中。

 召喚された双頭の狼は、大人しく静香の為すがまま。それを見た女子生徒たちが、各々触りまくる騒動に発展。ただし、玖子はこの狼を立派な番犬と見定めたようで。

 幼馴染に近付いて、当然の見張り番の催促など。


「ナイスね、静香……この狼に命令して、夜の見張り番とか出来る?」

「えっ……抱いて寝ちゃ駄目、クーコちゃん……?」





 ――女生徒組総勢9名は、今夜も平和だった。






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