転生先生 〜転生した世界で先生を目指す!〜

赤トマト

1話目 転生

俺はもう死ぬ。


最後は呆気なかった、見るも無惨に喰われてる。


今までの多くの命を助けた、そして多くの命を奪ったそして次は奪われた、それだけだ。

英雄だと言われても俺にできたのはこれだけだ。


段々と意識がなくなる、自分が死ぬんだと分かる、心臓の鼓動が小さくなるのが分かる。

どんどん何も感じなくなってくる…

寒い、寒い、



ドクンっ……………



ドクンっ………………



ドッ………………



………………………………




『お疲れ様でした』


声が聞こえた、聞き覚えのない声だけどすごく聞き覚えのあるような、そんな声が。


『貴方は本当に活躍してくれました、あの崩壊寸前だった世界最後まで食い止めて、貴方のお陰てあの世界は少しではありますがいい方向に進んでいます、』


褒めてくれているようだ、姿は見えないがこの人はきっと神なんだよろう


『これかは貴方の意志受け継ぐものがあの世界を必ず救ってくれるはずです』


そうか、世界は救われるのか、俺の意志は受け継がれていくのか、良かった。 


しかし俺はどうしてここにいる?ここは死後の世界なのか?


『いいえ、ここは死後の世界ではありません、そもそもそんなものありませんここは貴方を転生させるために作った空間です』


死後の世界はないのか…、昔からの教会に行って死んだら死後の世界に行ってその後天国に行くと聞いていたが、しかしテンセイ?とはなんだろうか?


『転生とは、生まれ変わることです』


生まれ変わるとはどういうことだ?

またあの世界に行くのか?


『いえ、貴方は別の世界に生まれ変わります、しかも記憶をそのままにして特別な能力をを与えます。』


別の世界か、世界は他にあったのか、しかも記憶をそのままで、能力を貰えるらしい


『貴方の転生する世界はあなたの世界と全く違う地球という星の日本という国です、そこは魔法もなく魔獣や人類の敵もいない平和な世界です』


そんな世界があるのか、そんな世界なら叶えられなかった俺の夢も叶えられるかもしれない。


『それでは貴方に与える能力ですが、完全ランダムです!何が出るかは出てからのお楽しみです』


構わない、どんな能力でも貰えるだけありがたい。


『…何だか思ってた反応と違いましたがまぁいいです、一応どの能力も悪いものではありません、それではこの中から好きなものを選んで下さい』


突如何もなかった空間にカードが現れた

すべて裏を向いており何が書いてあるかは分からない、どれにしようか迷ったが一番近くのカードを選んだ


『そちらのカードですね、それではめくってみてください』


どんな能力が書かれていても大事に使わせてもらう。

そしてカードを捲った、そこに書かれていた能力は。



能力名  【育成☆】


・説明

自分以外の、育成対象を育てるときにその モノの能力値や才能、成長率を見ることができ、教えるのが上手くなる

☆が付いていることでこの能力がパワーアップします、育成対象の能力の伸びが大きくなります。



『おお!良かったですね星付きが出ました!星付きは確率が低いんですけど、すごいですね!』

 

育成か、すごくいい能力だ


『それでは準備は整いましたね、貴方を転生させます、貴方が頑張ったお礼です、向こうの世界は寿命で死ねるといいですね。』


はい、本当にありがとうございます神様

向こうの世界では貴方のことを信仰していきます


『いいですよ信仰なんてしないで…、そもそも神様じゃないですし、』



体がどんどん薄くなっていく、最後何を言っているか分からなかったが、これから新しい世界だ!どんなことが待っているかワクワクしてきた!

今度は夢である先生になれるように頑張るぞ!







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