第42話043「大陸史」
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ひゃっほい!
「自重知らずの異世界転生者-膨大な魔力を引っさげて異世界デビューしたら、規格外過ぎて自重を求められています-」
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「おはよう、諸君! 出迎えご苦労っ!!」
馬車から降りるや否や、キラリ!⋯⋯と眩しいくらいの笑顔を見せ、颯爽と登場したのは我らが
「「「「おはようございます、ジョルジオ様っ!!!!」」」」
「お、おはようございます、ジョル⋯⋯ジ⋯⋯オ様!」
俺は四人に合わせて挨拶をする。
「おお、昨日ぶりだな、エイジ! 早速四人とは打ち解けられたようだな」
「は、はい。おかげさまで」
「うむ、うむ、良いぞ、良いぞ。学園生活、大いに楽しみたまえ。では、行くか」
「じゃあ、エイジ、カバン持って」
「あ、はい」
「うむ。頼むぞ、エイジ」
『
⋯⋯
⋯⋯
「では、教室に向かいます」
「うむ。我々は隣のBクラスだ。休み時間は自由だが昼食は一緒に摂るぞ」
「はい」
そう言って、ジョルジオがBクラスへと移動すると、
「じゃあな、エイジ。⋯⋯お昼に」
「エイジー。んじゃ、ま、あとでー」
「お昼時間にまたお会いしましょう」
「⋯⋯⋯⋯眠っ」
『
「また、後で!」
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——『一時間目/大陸史』
「では、今日は復習も兼ねて『原初の時代』からの大陸史の話から始める」
そう言って、昨日のちょろいん⋯⋯あ、いやいや、素敵な美人教師『ケイティ・バクスター』先生がこの世界の大陸にまつわる歴史の話を始めた。
「この世界は『パンゲニア大陸』と『レムネシア大陸』と、二つの大陸に分かれているのは皆知っていると思うが、元々この世界には一つの大陸しかなかった。その一つの大陸時代のことを『原初の時代』と言い、その大陸の名は⋯⋯⋯⋯『レムリア大陸』と言う」
それからケイティ先生は、大陸が割れる前と後の話をした。⋯⋯ざっと、こんな感じだ。
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【大陸史】
・元々一つの大陸が、大陸移動で中央から真っ二つに割れて2つになった
・その割れる前の一つの大陸の時代を『原初の時代』といい、割れたあとの二つの大陸の時代である現代は『創世の時代』といわれている
・一つの大陸のときの大陸名は『レムリア大陸』という
・大陸は縦長に真っ二つに分かれており、その間は海で隔てられているので船か飛行船でしか往来できない
・元々一つの大陸が、大陸移動で中央から真っ二つに割れて2つになった
・右のパンゲニア大陸は「人間種」の国。とはいえ、亜人種のいる国も存在するが小規模
・左のレムネシア大陸は「亜人種」の国。とはいえ、人間種のいる国も存在するが小規模
・どちらの大陸にも人間種・亜人種は存在するが、別種が統治している大陸にいると『差別』を受けることが多いので、ほとんどが自分の種が統治している大陸に住んでいる
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「⋯⋯レムリア大陸?」
俺は『レムリア大陸』というワードに
さて、ケイティ先生の説明ではこの世界には二つの大陸があると言っていたが、気になるのは、やはり『原初の時代』だろう。
「先生! 大陸がまだ一つだったときの『原初の時代』の書物とかは残っているのでしょうか?」
「⋯⋯なぜ、そんなことを聞く?」
俺の質問に、なぜか急に低い声色になり訝しむような聞き方をされる。
「え? あ、いや、なぜって⋯⋯」
ん? なんだ?⋯⋯⋯⋯どうして、そんなに態度が急変するんだ?
俺はケイティ先生の警戒色にすぐに反応して
「ま、前にいた世界とは違うこの異世界を知るには、まずは最初のはじまりから知るのがセオリーかと思ったんで⋯⋯」
「⋯⋯そうか。ま、そうだな。お前にとってはこの世界は以前までいた世界とは違うんだったな。まあ、『原初の時代』の書物は図書館にあるから興味があるのならそこで自分で調べるといい。まあ、『歴史』の授業でもちょうど今は『原初の時代』の話をしているから、そこで勉強しろ」
「わ、わかりました。ありがとうございます」
「⋯⋯フン! では、授業を続けるぞ。この『原初の時代』から『創世の時代』である現代は⋯⋯」
⋯⋯ふう。何とかごまかせたかな?
それにしても、さっきのケイティ先生のあの『警戒』は何だったのだろうか⋯⋯。もしかすると『原初の時代』に『人に知られてはまずいこと』でもあるのだろうか?
しかも、それが『ハズレモノ』と関係するものとか?
ま、ケイティ先生が『原初の時代』の書物は図書館に置いてあると言ったので、もしかしたら、すでにハクロが調べているのかもしれない。⋯⋯後から聞いてみるとしよう。
それにしても、一通り授業を聞いていたのだが一つ気になったことがあったのでその質問もしてみた。
「すいませーん」
「またか!⋯⋯なんだ?」
ケイティ先生は一瞬、怖い顔をしたがすぐに俺の話を聞いてくれるような反応を示した。やはり、昨日の一件で、少しは俺への
「えーと、元救世主の自分が言うのも変ですし⋯⋯でも、まだ見たことがないので教えて欲しいのですが⋯⋯⋯⋯『魔族』ってどこにいるんですか?」
「「「「「⋯⋯っ!!!!!」」」」」
その質問をした瞬間——教室内が一気に静まり返った。
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