一私人日記

2022/12/29 ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 プレイオフ

●ウメハラ配信

　本節終了からしばしの間を開けて行われた、SFLプレイオフ。

　13時から21時までの長丁場だったが、ずっと面白かった。ざっくり振り返っていく。元が8時間なのでざっくり振り返るだけでも量が多い。

　本配信は有料配信で、チケットを買えばまだアーカイブで見返せる。zaikoのアーカイブ視聴はコメントリプレイがないのが残念だが、なないらがやっていた公式応援配信と二窓すると、チャットやガヤの雰囲気が味わえるはず。

　とにかく面白いので、なるべく視聴をおすすめする。グランドファイナルもどうせ超面白いから、プレイオフグランドファイナル通しチケット購入がお得。

　URLは以下。

https://twitter.com/CAPCOM_eSports/status/1608316107517222915

　プレイオフは本節と基本的に同じルールで、50点先取で終了することと、先鋒・中堅・大将が一巡するとホームとアウェーが入れ替わるのが変更点。本節の最終順位によってホーム側が決められており、一巡目のホームでどれだけ点数を稼げるかが勝負の分かれ目となる。

　第一試合、SFL2022第二位の名古屋OJA対、SFL2022第三位の再春館熊本。アウェーの熊本はYHC-餅を控えに回した。

　ネモユリアンにふ～どポイズンをかぶせ、2-0ふ～ど勝利。

　ひぐちガイルにあきらキャミィをかぶせ、2-0ひぐち勝利。

　Shutoユリアンにウメハラガイルをかぶせ、3-0Shuto勝利。

　ときどマゴももちふ～どガチくんと、SFL後半からは名だたる強豪たちを倒し続けていたShuto。残りひとつのおじの首、ウメハラの首も3-0で取った。めちゃくちゃに強い。

　この敗北で名古屋OJAは開幕ホーム側で10-30という、追い詰められたスコアになってしまい、続く二巡目。アウェーとなった名古屋はナリ君を控えに回した。

　あきらキャミィにひぐちガイルをかぶせ、2-0あきら勝利。

　ウメハラガイルにYHC-餅ダルシムをかぶせ、2-0YHC-餅勝利。

　ふ～どポイズンにShutoユリアンをかぶせ、3-0Shuto勝利。

　一度の敗北ならまだ、乗っているShutoに轢かれただけとも考えられなくもなかったが。ふ～どが再びShutoに3-0で負けた。明らかに今のShuto、歴戦のおじたちより強い。ふ～どはミカにスイッチして懐の深さを見せたものの、届かずだった。

　これで再春館熊本はグランドファイナル進出決定。名古屋OJAは次の試合で勝った方ともう一試合やって、最後の一枠を取り合うことになる。

　ここまでウメハラ、一勝も上げられず。セットすら取れていない。まさかのウメハラ全敗黒星スタートとなった。

　10分のインターバルを挟んで、第二試合が始まる。

　SFL2022第四位FAVゲーミング対、SFL2022第五位忍ism。アウェー側のシノビはジョニィを控えに回した。

　藤村ルークに鶏めしダルシムをかぶせ、2-1鶏めし勝利。

　ヤマグチルークにsakoメナトをかぶせ、2-0sako勝利。

　ももちコーディーにときどルークをかぶせ、3-1ときど勝利。

　ここまでルークには出さずに潜んでいたsakoメナトが現れてヤマグチを狩り、シノビを支える大将ももちがときどの気色悪い完成度のルークにやられる。

　一巡目で40-0という、シノビ絶望の展開。あと一回でも負けたら終わり、先鋒戦で負けてもそこで終了だ。しかしこの2チームは本節でもお互いがホームのときに40-0で勝っているという、ホーム有利の組み合わせのため、まだ希望はある。

　二巡目、FAVは鶏めしを控えに回した。

　ボンちゃんルークに藤村ルークをかぶせ、2-0藤村勝利。

　sakoメナトにももちコーディーをかぶせ、2-1ももち勝利。

　ときどルークにヤマグチルークをかぶせ、3-1ヤマグチ勝利。

　シノビ苦慮の末に藤村を先鋒に出して同キャラで勝ち、sakoメナトをももちコーディーで対応。この段階でsako勝利もかなり臭っており、危険な戦いだった。

　このバトンを繋がれた若手ヤマグチ、相手は先程恐ろしい強さを見せたときどルーク、負けたらチーム敗退というあまりにでかいプレッシャーの中、ヤマが勝った。

　普段は柔和なキャラのヤマグチが、対戦中はスナイパーのような目つきをしていることがオフ会場のカメラでわかって、印象的だった。

　これでシノビがホームで40-0の取り返し。40-40で得点が並ぶ。本当にこうなるのかよ。三巡目の先鋒戦で進退が決まるというこの状況でシノビが全てを託したのは、藤村ルーク。

　FAVがかぶせたのは、鶏めしダルシム。正直このピックは意外だった。藤村ルークに今日勝っているとは言え圧倒的勝利ではなかったし、ドラフト枠で取られた選手でもあるし、昔からの選手ではあるが大舞台のオフ大会は初めてに近いだろう。ましてやときどsakoボンの命運を背負っての出陣、死ぬほど緊張する。実際震えて膝はガックガクだったそうだ。それでも鶏めしを信じて送り出したのが、功を奏した。

　藤村ルークに鶏めしダルシムをかぶせ、2-0鶏めし勝利。

　第二試合はFAVの勝ち抜け。バランスが良くチームの結束も固く今年のSFL最有力化に見えたシノビズムが、ここで敗退となった。

　とは言えヤマグチとジョニィを育てたSFLであり、昨年のひぐち大谷に続いて育成で来年に繋いでいるのは事実。見えない成績を常に残している、シノビズムだった。

　20分のインターバルを挟み、今日の最終決戦。

　名古屋OJA対FAV。昔からの動画勢には垂涎のメンツのぶつかり合いが、グランドファイナル最後の枠をかけて行われた。

　一巡目アウェーのFAVは、ボンちゃんを控えに回した。

　sakoメナトにふ～どミカをかぶせ、2-0ふ～ど勝利。

　鶏めしダルシムにあきらキャミィをかぶせ、2-0鶏めし勝利。

　ときどルークにウメハラガイルをかぶせ、3-1ウメハラ勝利。

　sakoキラーのふ～どがまずは一勝を取る。ここまではお互い予定調和。鶏めしにウメハラが行くこともないので、ときどの大将戦の相手をウメハラ一本に絞りたかったんだろう。

　今シーズンのスト5でずっと見たかったのにほとんど実現していなかった、ウメハラガイル対ときどルーク。ルークのポテンシャルが引きずり出されて、ガイル側もそれに対策が進んで、脂が乗り切った今行う対決。ガイルルークの頂上決戦になるのだろうと予測はされていた。

　対戦前のインタビューでときど、振られたのに言葉が出てこず、じっくり何を言うか考えている無言の時間が流れた。心中を色々憶測してしまうタメの時間だった。

　いざ対戦が始まってみると、お互いの対策発表会でしのぎを削り合うような形になっての一進一退。試合開始と同時にほぼ常に画面端にガイルが追い詰められているのに、そして今日は一勝も出来ていないため不安だったのに、気づけばウメハラが勝っている。

　大将戦ウメハラときど対決、ウメハラ勝利。30-10の名古屋有利で折り返す。

　このまま二巡目、アウェーの名古屋はナリ君を控えに回した。

　ウメハラガイルに鶏めしダルシムをかぶせ、2-0鶏めし勝利。

　あきらキャミィにボンちゃんルークをかぶせ、2-0あきら勝利。

　ふ～どポイズンにときどルークをかぶせ、3-2ふ～ど勝利。

　ダルシム対策はかなり仕上げて、餅にも充分勝てるところまで来ているはずのウメハラ。鶏めしにはまたもや何も出来ずに負ける。相性が異常に悪い。あと鶏めしが強い。実は今日の鶏めし、出てる試合は全部勝っている。

　中堅戦ではあきらキャミィがようやくやりたいことを粗方出来て勝利。目指している理想の高みに追いつけずにミスってしまう展開が目立っていたのが、大事な場面でようやく噛み合った。今のキャミィは本当に扱いが難しいキャラに見える。ルークをなぎ倒すキャミィ、かっこよかった。

　ラストは今年何度も見た気がする、ふ～ど対ときど。これがまた全力ときどの殺意がすごくて、拮抗したいい試合だった。「大将任されて2回負けるはないと思ってるんで」との言葉通り、大将の仕事を全うしたふ～どが勝利。

　この理屈で言うと、ときどは大将の仕事を全うしていないことになるが、この試合のときどの相手はウメハラふ～どのビースト二人だ。さっき激戦を終えて上がってきて、ウメふ～どちらにも勝てるように大将を張るというのは、さすがに厳しかっただろう。

　やりきった感のあるFAV、負けたのにどこかすがすがしく見えた。

　それと名古屋勝ち抜けが決まった際に、マイクが面白い音声を拾っていた。

ウメハラ「ナリ君でも……グランドファイナル進出！　なんとかなる！」

アール「聞こえてんぞバカ……ｗ」

　勝った感動とかそういうのすぐ置いてけぼりにする、ウメハラ及び名古屋OJAの面々。実況席からのアールの苦笑ツッコミが加わり、芸術点が高い。何やってんの。

　以上、ラストにおもしろ要素も加わって（実は試合中もウメハラが「大好きなナリ君とグランドファイナル行きたいんで」などおもしろ発言をしていたが置いといて）SFLプレイオフは幕を閉じた。

　グランドファイナル決勝で待ち構えるのは、去年に続いてグッド8スクワッド。

　そのグッパチに戦いを挑む相手は、再春館と名古屋のどちらか勝った方ということになる。今日の第一試合と同じ組み合わせを、ホームアウェーを逆にして70点先取で行う。

　驚くことにグランドファイナルには、ルークもコーディーもいなくなった。いわゆる強キャラがあまり目立たない。ベガ、ガイル、ダルシム、ポイズン辺りがこの中だと強キャラ側だろうか。

ふ～ど「もうルーク戦もコーディー戦もしなくていいっていうのがいいっすね」

ネモ「グランドファイナルにルークがいないっていうのが本当に嬉しくて……」

ひぐち「それ言って良いんですかね？」

（談笑している名古屋OJA）

アール「おい餅さんが今喋ってる途中だろうがあ！」

　緊張が解けたせいか、こんなでかい公式大会の最後でみんな自由なインタビュータイム。よかった。

　来年1月21日グランドファイナルも楽しみにしています。

●日記

　8時間ノンストップ大会を見ていたらそれで一日は終わるが？

　はい。配信を見ていました。終わり。