2022/6/30 ウメハラ軍VS加藤純一軍ヴァロラント本戦

●ウメハラ配信

https://www.mildom.com/playback/10467370/10467370-caulv8pal0q4sikchvtg


 ついに決戦当日。格ゲーマー軍の5人は夕方から集合して練習していた。

 2日休んでいたこくじんに対して、もっけぇ先生の教えがウメハラから伝授された。「俺がいない間も他の人に教わってたんだって? 座学つまんないかと思ってたから良かったよ」「いや、こくのあの座学は……。いわば近所のおっさんが、将棋の指し方教えてるようなもんだったから……」ウメハラのクリティカルに的確な例え。

 先生からの正しい知識がこうして共有され、今日でミルダムを去るどぐらやなるおらと試しに戦って、野良マッチなどを経て相談を経て、本番開始30分前にもっけぇ先生がやってきて、先生とともに最後の確認作業をして2分でメシを食って、23時を迎えた。詰め込めるだけ詰め込んで、ついに決戦が始まる。


https://www.mildom.com/playback/10467370/10467370-1656597745


 本戦のURLは上のもの。参加メンバーは以下。それぞれの視点でも配信がある。


・格ゲーマー軍

 ウメハラ、オオヌキ、マゴ、こくじん、総師範KSK


・加藤純一軍

 加藤純一、もこう、はんじょう、おにや、ゆゆうた


・神視点解説

 立川、ろびん、蛇足、岸大河


 ただでさえ豪華メンバーの対決なのに、神視点にも異様に豪華な顔ぶれが集まってしまった。

 急遽呼ばれたゲームキャスターの岸さん視点だけで2万人、各視点配信を合わせると10万人ほどが、このバッドマナーVALORANTを見ていたらしい。

 死体撃ちの量がすごい。爆弾解除や武器回収よりも死体撃ちを優先するため、撃っていたせいで利敵行為になってしまう場面もしばしば。バッドマナーの罰が当たっている。

 第一戦は思いのほか格ゲーマー側が勝ってしまい、加藤側が全く死体撃ちをしないという、前回の練習試合とは逆の展開に。奇しくもウメハラが練習試合の時に言っていた、「死体撃ちも心の余裕がないと出来ないことがわかった。あれは貴族の遊び」が証明されることになった。


 そう、驚くことに格ゲーマー側はボロ負けした練習試合から3日の間に、加藤側を圧倒できるほどに成長していた。毎日座学を数時間、プレイを数時間、人によっては12時間ぶっ続けヴァロなどやっていたおかげなのか。勝ってる。すごい。

 連携も報告も設置もうまくなっている。格ゲーマーがチーム戦をこなしている! ウメハラのこんなの初めて見た。3Dマップでチーム戦なんて一番苦手分野なのに。地形把握して妨害設置なんて絶対無理だと思ってたのに。

 完全にFPS初見で、5日前にこの話が決まってから初めて触ったというヌキの成長も著しかった。皆を率いようと必死だったマゴのリーダー力も上がっていたし、指示出しをマゴに任せて戦いに集中したこくじんも役立っていた。

 だが何より光っていたのはKSK。足音や敵の位置や各自のプレイ状況などの報告を逐一入れてくれるし、戦っても戦力になる。「この日のためにわからん殺しを用意してきた」と付け焼き刃のネタも持ってきていた。これがぶっ刺さったようだ。

 KSKのプレイに関しては加藤側でも一目置かれていたらしい。「令和イチ楽しい」と嬉々として話すKSK、今日は緊張して眠れなかったため、24時間ぶっ続けでヴァロをやっていたとのこと。寝なよ。おかげでたまに大ポカやらかしてそれも良かった。


 こうして初戦は13-9で格ゲーマー軍が勝った。

 マップを変更しての2戦目の開始前、ウメハラは「3戦目はお互い知らないマップでやるってことは、FPS地力勝負になって俺らが負ける。練習していた2戦目マップの間に決着つけよう」と言っていた。格ゲーマー軍も皆それに同意し、ここで終わらせようと気合いを入れていた。

 しかし初戦でマッチポイントを取った頃から、既に空気は怪しくなっていた。勝ちを意識して焦って飛び出す者、練習していた通りの動きができない者、次々に格ゲーマーたちが崩れていく。「2-0は危険なスコア」は格ゲー勢になじみのある言葉だ。勝ちが目の前にあるとズルズル負け続け、勝ち方がわからなくなって終わる。大事な試合であればあるほど、これに飲まれる。

 初戦はなんとか勝ち切れたが、2戦目は悪い流れを引きずったままだった。5-13で今度は格ゲーマーチームの負け。


 ラストの3戦目、これに勝ったチームの勝ち。

 練習してマップごとの動きを覚えて戦ってきた格ゲーマー軍に、今から出来ることといえば、試合前にお互い声を掛け合って鼓舞することぐらいだった。

 ここでウメハラ「ちょっとミュートしていい?」と会話から抜ける。普段の3倍はいる7500人の視聴者に向かって、「次のマップどう動いたらいいか誰か教えて」と、直前での座学。ちゃんと勝とうとしてる。まだやる気だこの人。

 続々と流れてくる対策情報のコメントを拾って読みまくり、一分間で知識を増やすウメハラ。とは言えこれで勝てるような甘いものではないことは、ここ数日のみっちりとした練習で明らかだった。毎日何時間もやった上で今、負けているのだから。

 3戦目、4-13。ほとんど何もさせてもらえずに、格ゲーマー軍は負けた。

 せめてこれだけはやり残してほしくないと願っていた、ウメハラの死体撃ちも終盤に見れた。「死体撃ちしときましたー」「ナイッスゥ!!」ナイスじゃねーんだわ。貴族の遊びの報告は絶対忘れずに行うの笑った。


 最後に各陣営のメンバーから一言ずつもらって、クロストーク。

 死体撃ちと煽りあいが飛び交う治安の悪い戦いだったが、ここでは健闘を称え合って丸く収まり、「またリベンジの機会欲しいですね」「メシ食いに行きませんか?」「今度は格ゲーでやりましょう」と交流が始まっていた。この戦いの直後、お互いのメンバー数名が合流して引き続きヴァロをやっていた。交流が最速すぎる。

 そんな流れの中、ウメハラは最後のコメントで「いやー……この……感想戦が一番きついっす……。早く終わってほしい……。知らない人がいっぱいいるんで……」と人見知りを発祥していた。レジェンド全然交流できない。


 練習から全体通して見ていて思ったことは、格ゲーマー配信の魅力が詰まった企画になったなということだった。

 格ゲー以外ポンコツのおじさんたちが、自力攻略と持ち前の負けん気と煽り精神の元に成長していって、一矢報いる。これは人狼やマダミスやTRPGなどを格ゲーマーにやらせてみる配信でも同じ傾向で、真剣に練習して議論してギスギスして強くなっていくのが、彼らの配信の楽しさだと感じている。格ゲーマー8人による『Project Winter』はそのひとつの到達点だと思う。ああいう楽しさがまた見れた。

 今回はだいぶ詰め込みになってしまったが、ウメハラはヴァロ自体も楽しんでいた。立川主催の通常の格ゲーマーヴァロイベントも続けてやっていく方針のようだ。「でも明日辺りからスト5もやるよ。やってないから弱くなってるんだろうな」と、視聴者に語るウメハラ。

 開眼したガイルの続きがそろそろ見れそうだ。見たい。本業も見たい。


●日記

 鶏としめじとオクラとあげを煮たものを作って、洗濯物を干して、酒を飲みながらヴァロ対決を楽しみに見ていた。ゲーム観戦好きの主婦みたいな暮らし。

 昨日2歩進めたやつは、ねこの隣に寝かしておいた。

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