先輩は幼女でクールでたまにカワイイ

夏凪碧

第1話 春は出会いの季節

 春は出会いの季節だと大人は皆言ってくる

 歩道に桜が綺麗に並び少しばかり熱を帯びた風が吹くと花びらがヒラヒラと舞い落ちる。その花びらを視線でおうと一人の少女が歩いていた


(俺と同じ高校の制服を着ているから同い年なんだろう。どう見ても年下にしか見えないが…)


 そして生憎にも俺は5月という時期外れの転校生。1回学校への通学路を教えて貰ったが1回で覚えられる訳もなくGo〇gle先生を頼りに登校中である

 ちなみに急がないと時間的にやばい

 申し訳ないがあの子に通学路を聞くことにしよう


「すみませーん」


 俺が少女に声をかけると


「なんですか?」


 その少女は無表情ながらも敵意を宿らせた目をしながらこちらを振り向いた

 

(ふむ俺の第一印象は最悪か)


「同じ学校の人ですよね。俺今日初登校日なんで学校への生き方分からないんですよ」


「だから、同じ学校の制服を来てる私に声をかけて、学校までの道のりを教えて欲しいと」


 う、全部読み取られてる


「その通りです」


「はぁ、わかったよ。下級生をしかも転校初日の子をそこらに置いとくほど私も落ちぶれてはいないからね」


(良かった、何とか学校までは行けそうだ)


 ………ん?

 待て、今この少女はなんといった?

 俺の事を下級生と言ったか?

 いやいや、確かに俺は少し堂顔だが同級生にまで年下扱いされる権限はないぞ。そんなことされたら俺のプライドが死んでしまう


「失礼なことは重々承知ですがあなたは何年で?」


 俺がそう聞くと少女は


「2年よ」


 と答えてきた


(まさかの年上だったー!!)


(え、まってまってまって、え!?

その身長で!その顔で!え、俺よりも年上?!)


 驚きずると語彙力が無くなると聞くがまさにこの事か

 いやいやいや、そんなこと考えてる場合じゃないって


「まさか貴方私のこと同学年だと思ってたの?」


(その通りでございます!)


「まぁ、この身長だしね。間違えられても仕方ないか」


 いや、まぁそうなんだけど。それよりもそんなことよりも…

 

「先輩」


「ん?」


 改まった感じで言うと先輩は少し不思議そうに首を傾げでいた


「先輩を同学年だと思ってたことは申し訳ありません。でも先輩のことを推させて貰えませんか!」

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