地蔵
久々に近所のお寺に参拝した。
本堂の裏手に見知らぬ小道があって、
入ってしばらく進むと、右手に地蔵が数体。
一つだけのっぺらぼうのがあると思ったら
それだけ頭が取れていて、
前後反対に乗っている。
戻してやろうと頭を手に取った。
やけに軽い。
裏返す。
元の表情がわからないほど顔が抉れ、
赤黒い苔がびっしりついていた。
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