しょの83「ダスティンホフマンになれなかったよ」について
どうせ。
ヘタレな僕です。
好きな子がいても。
指をくわえているだけ。
教室の片隅で。
はち切れんばかりのブラウスを。
眩しそうに眺めては。
直ぐに視線を外します。
だって。
キモイと、思われたくないし。
でも、好きだった。
貴方が。
アイツを好きなのは分かっていたけど。
僕は。
少なくとも、僕は。
貴方が。
好きでした。
古い映画のように。
貴方を奪えたらと。
ずっと。
心に秘めていました。
やはり。
キモイ、ですね。
あはははは・・・。
笑いの中に。
自分の想いを閉じ込める。
それが。
今の自分に出来る事。
ではでは。
お休みなさい。
良い夢。
みてください。
第1話 唄の中では
主人公は素敵で。
いつも、一歩、踏み出しています。
彼女の目の前で。
両手を広げて。
何だかなぁ・・・。
カッケー!
って、言われてみたい。
言われてみたいんですよぉ。
こんな、僕でも。
モブキャラですら、なれない。
地味な、僕だけど。
それが。
ある日。
思い出の名映画、百選で。
偶然、見つけた古い映画。
「卒業」
青春映画の古典。
父さんが大好きだった映画。
父さんに貰ったCD。
大塚博堂のベスト盤。
その中に。
あった曲です。
「ダスティンホフマンになれなかったよ」
よく、分からなかったけど。
何故か、心に染みました。
奪い取るほどの恋なんて、できる筈も無い。
僕も、そう、思います。
だから、染みるのです。
動こうとして。
動けない。
目線は合っているのに。
告白する勇気が無くて。
何で?
どうして?
チャライ、アイツが彼女を作って。
マジメな僕が・・・。
いやいや。
それは、言い訳。
単に。
ヘタレなだけなのです。
でもでも・・・。
それでも。
踏み出せる勇気が無いヘタレな男子が。
置き去りにされるのが。
いや、だなぁ・・・。
第2話 ガンバレ
それでも。
君が、あの子を好きなら。
ちゃんと、アタックしなくちゃ。(古い?)
う~ん・・・。
どうして、手を握らない?
どうして。
瞳を見つめない?
お父さんは。
オジサンは、もどかしいなぁ。
若者よ。
時間は限られています。
一歩、踏み出して。
ヘタレな君だったとしても。
彼女の肩をギュッとしてみては、どうですか。
「卒業」の。
ダスティンフォフマンは。
相当。
チャライ、男だったですよ。
でも、世界中の恋人達が。
憧れた花嫁ダッシュ!
カッコ、良かったですよ。
君は中学生?
それとも、高校生?
毎日、スマホでラインを追っているけど。
大好きな彼女の背中も素敵ですよ。
そんなことは、分かってる!
そうですね。
だから、そうなんですよ。
勇気を出して。
そう、君も、結構、イケてるよ。
少なくても。
チャライ、アイツよりも。
ガンバレ!
一歩、踏み出すんだ。
そう、それで・・・。
何かが。
変わるかもしれない。
よう・・・。
知らんけど。(笑)
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