しょの22【ホラー】「とーとーバージョン2(インスタントラーメン編)」について

「この話は決して、夜中に読んではいけません。」


カクヨミ・ライターの皆様。

今夜も執筆、ご苦労様です。


深い夜のとばりの中、夢の世界を飛行中の貴方の脳に一服の休憩を。

私、進オジサンが提供させていただきます。


さて、インスタントラーメンです。


いきなりで恐縮ですが、タイトルが「とーとーバージョン」なので。

当然、鍋かフライパンのみ、食器を使わない料理のお話です。


この話は、皆様も独自のアイテムをお持ちと思います。

しかし、あえて「とーとーバージョン」の1つとして紹介させていただきます。


超、邪道なものですので、御興味の無い方はスルーしてください。


さて、インスタントラーメン。

今は本格的な麺やスープの、お店顔負けレベルのものが売っています。


だけど。

そこはさて、「とーとーバージョン」。


昭和の香り。

レトロなものを紹介します。


今回は、「サッポロ一番」です。


「出前一丁」とか「チャルメラ」とか他にも美味しいのは沢山あります。

捕りえずというか、私、好きなので。


その中でも「醤油味」でいきます。

御用意は(何の?)宜しいでしょうか。


たまに、夜中に目が覚めて。

仕事や小説などを書いて、夜更かしすることがあります。


そんな時。

お腹が、く~。


ぐ~ではなく。

く~。


チョッチ、何か食べたい。

そんな時に、お勧めです。


ソロリソロリと。

忍び足でキッチンに。


ごそごそと棚を探して。

ありました~。


「サッポロ一番」醤油味。

ドンドン、パフパフ~・・・(^o^)


冷蔵庫には。

卵と・・・。


おおっ・・・。

こ、これは?


何と。

メンチカツが~!


真夜中なので。

無言でガッツポーズ。


鍋をレンジにおいて。

どんぶり(これはゆすいで戻します)にお水。


少し多めにいれて。

鍋にあけます。


沸騰してきたら。

粉末スープを入れます。


軽く、かき混ぜて。

キャベツがあれば少し、刻んでいれてもOK。(あまり多くはNG)


そして、麺。

ここが、大事。


皆さん、ラーメンは「腰だ!」「スープだ!」とか。

それこそ宗教のように、こだわりがあると思います。


だが、今回は。

「とーとーバージョン」にお付き合いを。


麺を、そぉっと袋から出します。

決して四角い形状を崩してはいけません。


それを又、そぉっと。

グツグツ湯だつ鍋の中へ。


四角はそのままで。

30秒まって。


そぉっと。

ひっくり返します。


少しふやけた面が見えます。

そのまま、1分。


カーッツ!

箸で触れてはならんっ!


耳の奥で、禅寺坊主の声がします。


そうです。

四角を崩しては、ダ~メ。


インスタントラーメンって。

麺に腰もないし、邪道だと思われている方。


いらっしゃると思います。

だけど。


腰が無い代わりに。

縮れているのです。


進少年は。

小学生の頃。


一人でオヤツに。

ラーメン作りながら思いました。


この縮れ。

そのまま食ったら、美味いんじゃね?


やってみたら。

何と。


美味かったのです。


皆様も、ぜひ。

一度は、お試しを。


さて、麺をいれて。

合計2分ほどのところで。


軽く。

ほんのチャカチャカと。


麺を、ほぐすというか。

軽く、チャカチャカ。


四角を鍋内側いっぱいに。

広げる感じ。


そうすると。

縮れは残ります。


麺の上にメンチカツ。

切らずにそのまま。


そして。

卵~!


パカンと。

メンチの横に。


そこで、30秒。

茹でます。


ハイッ・・。

火を止めて。


食べる時に最善になるよう。

麺は、まだ固いです。


鍋敷きと箸を用意したコタツに。

慎重に運びます。


横に缶ビールあれば最高。


鍋を前にして。

両手を合わせて・・・いただきま~す。


おもむろに箸を。

メンチ横の月見になりかけの卵に。


プスッと、さします。

軽く、ほんの軽く混ぜます。


すると半熟卵が、良い感じに。

白身と黄身が混ざりきらずに。


さあ、脇をしめてぇ。

(ここで段平さんの登場!)


食うべし!(食うんだ、ジョー・・・)

ズッー・・・!


食うべし!

ズ、ズッー・・・!


ビールのプルトップを。

パキンッ!


ゴッキュ、ゴッキュ・・・。

プファーッ・・・。(≧o≦)


このために、生きてる~!(^o^)


麺の千切れが、舌に心地良く。

絡まりながら、喉を通ります。


そして、再びぃ・・・。


脇をしめてぇ。

(段平さん、どうぞ!)


食うべし!(食うんだ、ジョー・・・)

ズッー・・・!


合間にメンチカツ。

ふやけた衣がナイス!


食うべし!

ズ、ズゾォー・・・!


ハイッ。

ビール!


ゴッキュン、ゴッキュン・・・。

プファーッ・・・。(≧o≦)


(えっ・・・・?)


ところで、タイトル。

どうして、ホラーなのかって?


しょ、しょれはぁ・・・。


【突然の暗転】


「フフフ・・・・。」

不気味な笑い声。


私、進オジサンの口が。


徐々にさけて・・・。

赤い舌がニョロニョロと。


「フフフ・・・ハハハ・・・ワーハハハハッー・・・・。」

悪魔へと変貌した進オジサンが吠えます。


「油断したなぁ・・・カクヨミ・ライターどもめぇ・・・。」

目は炎の如く燃えています。


「こんな夜中に読みおってぇ・・・腹が減ったろぉー・・・?」

さけた口からは、ヨダレがダラダラと。


「行くがいいっ・・・キッチンへ・・・。」

赤い舌が裂け、2本、3本とニョロニョロ・・・。


「そして・・・。」

ググっと、ためています。


「そしてぇ・・・。」

まだ、ためます。


【太って、しまえぇー・・・・。】


「ギャーハハハハハ・・・・・。」

悪魔の叫び声が、あなたの頭の中を駆け巡ります。


後悔するも、既に遅い。

無意識にラーメン鍋をレンジに置くあなた。


悪魔に魂を売った、あなたの頭の中は。


食うべし!

ズッー・・・!


合間にメンチカツ。

ふやけた衣がナイス!


食うべし!

ズ、ズゾォー・・・!


ハイッ。

ビール!


ゴッキュン、ゴッキュン・・・。

プファーッ・・・。(≧o≦)


エンドレスで鳴り響くのでした。


(怖いですねぇ~・・・ホラーですねぇ~・・・。)


【ホラー】「とーとーバージョン2(インスタントラーメン編)」―(完)―


※※※※※※※※※※


最後まで御読みいただき、ありがとうございました。


ここで、予告です。

次回は。


「とーとーバージョン3(チキンラーメン・ドリア編)」

を配信させていただきます。


再び進オジサンが、あなたを不条理な欲望の渦に絡み取ってあげます。


・・・ね。(^o^)


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