第52話 買い物後
まゆに服を買った後にみほちゃんにも服を買ってあげた。みほちゃんと一緒に服を楽しそうに選ぶまゆの表情がすごく見ていて幸せな気分になれた。
「りゅうちゃん、ありがとね。みほの分まで…」
「いいよ。気にしないで」
「お礼に今日めちゃくちゃ美味しい夜ご飯つくるからね」
「やった!めっちゃ楽しみにしてる!!!」
まゆとそんなやり取りをできることが本当に幸せだった。幸せな気分のまま夜ご飯の餃子の皮ピザをするための材料を買う。
ベーコン、コーン、チーズ、餃子の皮、ピーマン、テリヤキ用の鶏肉、ウィンナーなどなど…ピザの具に使えそうな物をいっぱい買い物カゴに入れる。
「これくらい買えば大丈夫かな。余ったのは朝ごはんのトーストをピザトーストにしちゃえば消費できるしちょっと多めで大丈夫だよね?」
「うん。ピザトーストも食べたい」
シンプルに美味しそう。ピザトーストなんて全人類嫌いな人いないよ!?そんな至高の料理を料理上手な彼女が作ってくれる。美味しくないわけがない。めちゃくちゃ食べたい。具材が余ったらとかじゃなくて普通に作って欲しい。
「りゅうちゃんは食いしん坊さんだなぁ。いいよ。今度作ってあげる」
「やった!ありがとう!まゆ大好き!」
「はいはい…ありがとう……」
無邪気な感じでまゆ大好き。と言うとまゆは顔を赤くしながら僕から目を逸らしてしまう。かわいい。
「よし、買い物終わったし帰ろう!りゅうちゃん、みほ、何か買い忘れたものとかない?」
「大丈夫」
「僕も大丈夫」
僕とみほちゃんの返事を聞いたまゆはテキパキとセルフレジでお会計を済ませて買い物袋に購入したものを入れていく。まゆのセルフレジでのお会計から袋に入れるまでの流れが早すぎて僕とみほちゃんが手伝う隙がなかったので、車までの荷物持ちくらいはすることにした。
最初はまゆが持つから大丈夫だよ。と言っていたが、僕がいいから。と言って手を出すとまゆはありがとう。と言って袋を渡してくれた。
いつもより多い食材に加えて、ジュースとかも買ったからやっぱり結構重かった。まゆに持たせるのは申し訳ない。
「りゅうちゃん、重かったら代わるからね」
「大丈夫」
「まゆ、力持ちだからそれくらい平気だから遠慮しないでよ」
「大丈夫だよ。まゆにはこのあと美味しい夜ご飯作ってもらわないとだから今は僕が仕事する番。だから気にしないでよ」
「ありがとう」
「なんか私そっちのけでいちゃいちゃしないでよ…」
僕とまゆの背後をジト目で歩いていたみほちゃんにそう言われてみほちゃんに申し訳なくなる。ごめんね。
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