第39話 休日ハプニング





社会人1日目、まゆに悪戯したお詫びのシュークリームを食べた後お互い疲れていたからすぐに眠って土曜日の朝…


僕が目を覚ますとまゆはまだ寝ていた。いつもなら僕より早く起きて朝ごはんとか作ってくれたりしているのだが、よほど疲れているみたいだ。


まだ寝かせておいてあげよう。と思いながら僕は布団から出て普段まゆがやってくれている家事をする。(料理はまゆから禁止令を出されているので料理以外)まゆが疲れてる時くらい、僕がやらないと…そう思いながら部屋の掃除をして洗濯機を回してお風呂場の掃除をする。


それにしても…あまりに遅い。もうお昼時なのにまゆはまだ寝ているみたいだった。僕にできる家事は一通り終わったからまたまゆの隣で横になってようかな。と思いながら寝室に戻る。


「え…まゆ?大丈夫?」


寝室に戻ると顔を真っ赤にして苦しそうにしているまゆの姿があった。心配になってまゆの体を揺らしてみるとまゆは目を覚ましたが……


「りゅうちゃん…お、おはよう。あ、も、もうお昼だ…ごめん……お昼ごはんの用意する……ね……」


フラフラしながら立ち上がろうとするまゆだが態勢を崩してしまい倒れそうになるが、まゆが倒れる前になんとか僕が支えた。


「まゆ、熱あるでしょ…」


体が熱かった。顔も赤いし変な汗かいてるしふらふらしてるし…やっぱり昨日、朝から朝ごはんと弁当作って仕事行って帰ってから夜ごはん作って家事をして…すごく大変だったのだろう。


「だ、大丈夫だよ…ちょっとふらふらしてるだけ…」

「いいから。とりあえず横になって…はい。あと、熱測る」


まゆをもう一度布団で横にさせて体温計を渡す。まゆは渋々熱を測ったが、やはり熱があるみたいだった。


「とりあえず寝てなよ。昨日頑張って疲れたんだよね…まゆにばかり負担かけてごめんね。とりあえず、僕にできる家事はしといたから今日は家事の心配しないでゆっくり休んで…食欲はある?」

「ごめん…ありがとう。助かる……ちょっとだけ…お腹すいてるかも…」

「お粥でいい?お粥くらいなら僕にもできるから」

「うん。ありがとう…」


一度寝室から出て台所に向かいお粥を作って寝室に持っていく。本当にシンプルなお粥にしょうゆと鰹節を添えたものだ。それと一緒に薬と水を持って行く。


「簡単なのしかできなくてごめん」

「大丈夫。ありがとう…おいしそう」


まゆは笑顔を浮かべてくれる。お布団の近くに小さなテーブルを持って行き、お粥を置く。


「りゅうちゃん…力…はいらなくて…食べれない…食べさせて……」

「甘えん坊だなぁ」

「いやなら自分で食べるからいい」


そう言ってまゆはチラチラと僕を見てくる。やれやれかわいいなぁ。と思いながらスプーンを手に取り一口ずつ、用意したお粥をまゆに食べさせてあげた。







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