予約から過酷
──1人スイパラの覚悟こそできたが、また新たな壁が存在した。
原神コラボ目的で1人スイパラを決行することになったうすだ。次にインストールしたばかりのスイパラ公式をアプリを起動し、事前予約を行う。
コロナ渦での開催ということもあり、予約なしで当日来店できるのは基本的に考えられないし、うすだは長時間待たされるのが大嫌いだ。それと、原神はスイパラのメイン層である若い女性からも高い支持を得ているゲームなため、数日後でないと予約が取れないことも頭に入れていた。
「近場が
まず店舗から先に決定する。幸いうすだの家から自転車で行ける範囲の店舗(それでも片道30分以上はかかる)があるため、そこで予約することにした。
また、今回はモンド出身のキャラ達が中心となるそよ風の
ちなみにうすだは原神だと
「店舗は決めた……ん?」
ここまでは順調に進めていたが、この後うすだはとあることに気付いてしまう。
「これさ、予約から既にハードモードじゃね?」
そう、ネット予約の時点で大きな前哨戦が始まっていたことを。
それは、人数を選択してくださいに『1人』と指定することである。しかも、アプリのユーザー情報に本名と年齢と性別も記載しているし、こんなに情報を漏らしたらいざ来店した時の店員の態度が冷たくなるかもしれない。
「でも俺はスイパラに絶対行くんだ、深く考えちゃダメだ」
よく考えたら、店舗からすれば1人スイパラなんて過去に何人も訪れているだろうから別に珍しくないと思ってることに信じたい。ここまで深読みするのも後味が悪いし、当日そのものが楽しめなくなるから切り上げよう。
「ご希望プランも日程も決めたし、これでいいかな」
人数指定に自らの本心に戸惑ってしまったが、予約の手続きを再開だな。今回は原神コラボが目的なためコラボレーションを指定、日程も仕事が休みである25日の14時10分を指定した。ちなみにこの時間にしたのはたまたま空いていたからだけである。
いくらコロナ渦でも平日の昼間に行くわけだし、人数もそこまで集まるとは思えないし
「よし予約完了した、後は当日を待つだけだ」
スイパラ知識もまだまだ疎い上に当のうすだは孤独という葛藤を抱えている、2022年2月25日は1人スイパラといううすだ史上最大の試練に挑むのであった──
※次回はいよいようすだが1人スイパラに乗り込みます
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