第4話褒められたその後の結末

可児太郎は心の中でこう思っていた。

「あのおじさんの言ってたこと、本当だろうな。」

「先生、僕どう。」

「あっ、ダメじゃん、教室に靴はいてきたら。ん、凄いね、ハイヒールはいて。」

「やっぱり、本当だった。この調子でいじめっ子も・・・・。」

・・・・・・・・

「えーと、いじめっ子によるとこの校舎の裏か。あ、きた。」

「おい可児太郎!宿題うつさせろ!」

「いやだね。」

バン

「おい可児太郎、おれをなぐってすごいねー。」

よし、勝った。

        ・・・・・・・1日後・・・・・・・・

「せ、先生。僕のなやみ聞いてくれる。」

「悩んでる姿もすごいねー。」

「やっぱりだめだ。まともに聞いてもらえない。」


家で…


「お母さん、夜ご飯作って。」

「ねだる姿もすごいねー。」

「ご飯も作ってもらえない。これからどうしていけばいいんだー!」


相川可児太郎、エールハイヒールを買った10歳の男の子であった。












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