第1話 悪女誕生

 好きで好きで仕方がない。

 

 渇望するほどに身を焦がす恋は、

 破れても壊れても、

 それでもまた

 新たな恋が欲しくなり

 中毒を起こす。


 それがたとえ

 その人に恋人がいても。

 妻がいても。

 家庭があっても。

 私は好きになったら

 奪いに行くわ。

 

 なにが悪いというのだろう。

 私のほうが

 貴男あなたを好き。

 そのひとより

 貴男あなた

 ぜったい好き。


 たとえ友達の彼氏だとしても。


 私が好きな貴男あなた

 たまたま彼女がいただけ。

 貴男あなた

 友達の彼氏だっただけ。


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