第10話
うーん中々勇者見つからな…いたぁ!!
うわ、女剣士 女魔術師 聖女(仮) 勇者ってこれ完全にハーレムパーティーじゃん…
「聖剣よこせやゴルァ!」
「なっ…魔族か!?」
ちげぇわ!失礼な…!
ただちょっとだけ聖剣を借りに来ただけだぞ!
「勇者様!彼は危険です!」
「ああ、分かってる!」
色々うるせぇんだよ!
静かになーれ!はい、腹パン
「ガハッ!」
「えっ…勇者!大丈夫!?」
うし、勇者は気絶してるし後は聖剣を回収するだけ
いやー簡単だった…
バチッ!
「痛ってぇ!?」
「そ、そうだ!勇者以外は聖剣に触れないのよ!」
くそぉ!触るだけでアウトかよ!
「はぁ…お主、儂に聖剣を抜かせるとかやりようはあったじゃろうに…」
「なっ、聖剣を抜いた…!?」
「聖剣に触れるのは勇者だけとか俺、知らなかったから…」
「はぁ…お主と言うやつは…」
ーーー
「お、起きたか」
「はっ!お前、聖剣をどこに…」
「ん?聖剣なら儂が持っとるぞ?」
「なっ…聖剣を勇者以外が抜いた!?」
「失礼な、儂はれっきとした勇者じゃぞ?」
「もう…その姿じゃ勇者って言われても違和感しかないわよ?」
「む、そうなのか?」
「え?それは一体どういう…」
「この人エルフなの」
「うむ、儂は歴史から葬られたエルフの勇者じゃ」
「エルフの勇者!?じゃあそっちの男の人は…?」
「あ、其奴はめちゃくちゃ強い一般人じゃ気にするでない」
「いやいやいや、その強さで一般人は無理でしょ」
でも本当に女神様に優遇してもらっただけの一般人
だぞ?
「いや、ちょっと教会を何とかしたいから聖剣を取りに来ただけで俺は普通の貴族の次男だぞ?」
「普通はあんな速さで空を飛ばないしそもそも勇者を一撃で沈めたりできないからね?」
それはそう
「でも俺このエルフを師匠として紹介しに来ただけだから…」
「え?」
「うむ、今から儂が貴様の師匠じゃな」
「えっ、えっ?」
「その前にうちの国でその事を公表するからついてこいよ、あ、連れて行くのは勇者だけだからお前らはここにいろ」
「「「はーい」」」
よし!じゃあ後は国からもう一人聖剣を使える勇者が居るって公表してもらうだけだな!
ーーー
「異端者よ!死んで貰うぞ!」
「死なねーよ」
うーん、公表してから暗殺が止まらん
刺客も来るし食べる物全てに毒あるし…
まぁ毒は効かないし刺客は毎回返り討ちにしてるんですけどね!
でも公表させたのが俺だって何処から漏れたんだ?
もしかしたら…裏切り者が居る?
いや…まさかな…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます