成長チートで強制成り上がり!?〜来世の為に頑張る男の異世界鍛錬〜
龍百
第1話
俺は進藤彰、RPG好きの普通の中学生…だった。
"だった"と言うのは受験への…将来への不安で鬱になり不登校になってしまったからだ。
だがそんな惨めな人生もここまで、親に見つからないよう集めた首吊りセットで自殺をするのだ。
計画を立ててから数ヶ月、今は昼間、家には誰も居ない。
…よし。
死のう。
苦しい…意識が薄れる…
ああ、きっと飛び降りよりは苦しく無いよな…
ーーー
「…ここは?」
俺は、死んだ筈じゃ…
でも、こんな草原みたいな場所で俺は生きてるし…
ここは一体何処なんだ…?
まさか、死後の世か―
「あ!君、自殺したね!」
「え?いや、何でそれを…」
誰?え?ここ死後の世界じゃないの?
なんで普通に人が…
「ここは死後の世界、そして私は…女神!」
「え?ああ、はい…」
ここは死後の世界みたいだけど…
なんで女神様がオレ何かに…
「君は自殺した、そのせいで君が悪人かどうか分からないんだ、だから次の世界に行ってもらうよ!」
「え?えーっと転生ってやつですか?」
この女神ハイテンションだなぁ…
「大!正!解!」
「…ずっとそのノリなんですか?」
「え?いや、君を元気づけようとしたんだけど…
駄目だった?」
「あー、いえ、ありがとうございます。」
あー、そういう事だったのか、悪い事したな…
「う、ごめん!実はもう一つ理由があるんだ」
「もう一つの理由?なんですか?」
「次の世界で君は英雄にならないといけない、英雄にならないとまた同じ世界に転生しちゃうんだ。」
「あー、何回も繰り返して英雄になれ、と」
神様ってナチュラルに鬼畜だよね。
この神様も今の優しい姿は仮の姿なのか…?
「ちゃんと救済措置を用意してるよ!?」
「え?救済措置?マジで?」
鬼畜じゃ…ない!?
優しさを兼ね備えている神とか完璧過ぎるだろ…
「大マジだよ!救済措置の名は!成長チート!」
「成長チート。」
まさかの最近よくある奴。
なろう系じゃったか…
「そう!成長チート!あの最強とも呼べるチートだよ!かなり加速されるから期待していいよ!」
「…ありがとうございます!」
お陰で英雄になれそうな気がしてきた!
結局鬱が治るまで英雄には成れないだろうけどな!
「ふふふ、ついでに私の加護で精神を強靭にしておいた!多分鬱は治るし精神攻撃は効かなくなるよ」
「え?良いんですか?」
そんなに色々貰ったら悪い…
ってかめっちゃ特別扱いじゃん!
「全然良いとも!何せ元々鬱ってハンデがあったんだ、これくらいの特別扱いは許されるよ。」
「…向こうでの目標が決まりました。」
向こうでの最大の目標、それは…
「…?なになに!聞かせて!」
「貴方様の信仰を広める事です。」
「ヴェ!?いや、これから行く世界は私の世界だからもう私を唯一神とした宗教が広まってるよ…!」
「全人類を信徒にさせます、腐ってたら改革します絶対に恩返しをします!」
絶対に俺を転生させて良かったって言わせる。
絶対だ。
「うぅ…もう時間だし、転生させるね///」
「あっ!?名前、どうかお名前を!」
「私はアリオイアだよ!」
「分かりましたぁ!アリオイア様―」
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