第6話 名前2
前回、子供の名前の最後に「丸」をつける話がでました。この「丸」は、ほかにも、船の名前や、刀の名前にもつけられます。源家の宝刀「
昔の人は、子供や、船や、刀を、あの世とこの世の狭間に存在するものと考えていました。少しでも油断すると、あの世に引き込まれてしまうものだと。
船はいつでも水上という異世界にあり、水難事故を起こしやすいものでした。また刀も、人の生死を別つために存在するものです。
こうした、生の世界と死の世界とのあわいにあるものに対して、それをこの世の側に引き留めておくために、「~丸」という名前をつけて、霊的な結界を張り、守護したのだそうです。
(この話は確か、歴史学者の網野善彦さんの本に書かれておりました。言葉使いは違ったと思いますが)
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