第2話 主従関係

◆主従関係


殿 ― 郎党ろうとう ― 雑色ぞうしき雑仕女ぞうしめ



郎党は、部下の武士のことです。


雑色・雑仕女は、身の回りの世話などをしてくれる、使用人のことです。


一人の名のある武士の下に、名もなき数名の郎党、さらにたくさんの名もなき雑色・雑仕女の存在があります。





家のなかの組織図としては、具体的には、こんな感じでしょうか



殿 ┬ 郎党頭 ┬ 雑色

        └ 雑色

  ├ 郎党  ┬ 雑色

        └ 雑色

  ├ 郎党  ┬ 雑色

        └ 雑色


  ├ 雑色

  ├ 雑色

  └ 雑色




御前(奥さん)┬ 雑仕女

       ├ 雑仕女

       └ 雑仕女



ちなみに、郎党・雑色を合わせて、「家人けにん」と呼びます。


源家の家人は、尊称である「御」をつけて、「御家人ごけにん」と呼ばれるわけです。

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