4点目  「店員は会計の時何考えてるの?」 【3/23(水)】

 ちょうど前の話はレジ周りのお話でしたから、ここは一つ、我々がレジでどんなことをしているのかをお話させて頂くことにいたしましょうか。たぶん今回は真面目なお話です(笑)

 一口にレジと申しましてもかなりの種類の仕事がありますので、順を追って説明していくことにしましょう。キリがないのでお会計の場面に限ってお話することにしましょうか。

 それでは、お客様がレジにいらしたところから。

 私はレジ内で作業していたところ、と仮定しましょうか。

 お客様がレジに向かってくるのが見えた段階で、店員はすぐにレジが使えるように準備をします。レジの責任者が自分になっているかの確認とかですね。

 お客様と目が合ったら状況に応じて、「こちらでお伺いします」の一言。一緒に片手を挙げてよりお客様から見やすいようにすることも。

 いよいよお客様がレジまでいらしたら、「お預かりします」の一言と共に買い物カゴなり商品なりをお預かりします。

 さて、ここまでがレジでお会計を始めるまでの流れ。

 このようにできれば申し分ないなのですが、時にはお客様がレジ台に物を置かれる音で気付くなんてことも。こうなったら完全に店員の落ち度です。その時は「お待たせ致しました」と丁重にお詫びして、お会計を始めることになります。

 ここから順番に商品のバーコードをスキャンしていくことになります。

 さてさて、この辺りでコンビニの店員お得意の「あのセリフ」を言わねばなりません。

 「レジ袋ご用意しますか?」

 「割り箸やスプーンご用意しますか?」

 「こちらのお弁当温めますか?」

 そう、この三点セットです。

 皆さんも耳にタコができるぐらいお聞きになっているセリフでしょう(笑)

 これをお声がけするタイミングがまた気を遣うのです。お客様のお言葉を遮らないように、あまりしつこくならないように。お客様の様子を伺いつつ判断していきます。状況に応じて、全てはお聞きしないこともあります。場合によっては、お客様とここで少しだけお話できるという特典もあったり…。書ききれないのでまた回を分けて書くことにしましょう。

 この辺りでお会計の金額をお客様にお伝えすることが多いです。この時の言い方も店員によって様々。忙しいとついついいい加減になりがちですが、金額だけははっきりとお伝えします。この時、個人的に端数一の位の方にイントネーションを持ってきた方が伝わりやすいように感じます。まぁコンビニは横の画面にも出ますから必要性もそこまでないかもしれませんがね。

 ここでレジ袋をご用意するとなれば、手を動かしつつ頭の中ではどう袋詰めするか本格的に考え始めます。一ヶ月もコンビニの店員をやりますと、大抵の人間は商品の量を一目見ただけで適切な袋のサイズが判断できるようになります。ですが問題は、袋にどう詰めるのか、なのです。この辺の詳しいお話もまた別の機会にいたしましょう。

 さて、話が進みませんので、今回は首尾よく袋詰めが終わったとしましょう。

 この前後でお会計を頂戴することになります。

 手動だったレジが自動になったり、現金以外の支払方法が増えたり、最近はホント神経を使います。それに応じてお声がけする言葉も当然変わってきます。

 それが終わっていよいよ終盤。

 お釣りがあればお渡しして、レシートをお渡しします。

 「お品物失礼します」と会計が終わった品物をお渡しして終了。

 最後もお客様の目を見ることを忘れずに「ありがとうございました」と明るい声で。深々と頭を下げて、余裕があれば「またお待ちしております」の一声をおかけできるぐらいの余裕を持って。

 ちょうどキリも良いですから、今回はここまでにしましょうか。

 それでは、またのご来店をお待ちしております(笑)

 

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