RPGのパソコンゲームで知り合った男の友人が実は美少女だったんだが(転載中)
アキノリ@pokkey11.1
この世界に生きる意味
女神と俺と
第1話 素晴らしい世界
俺の名前は伊藤春樹(いとうはるき)。
16歳しか生きてない人間。
思春期真っ只中の野郎。
県立長門学校の高校1年生。
高校生なりたてのホヤホヤの男子高校生である。
制服も仕立てたばかりの感じの、である。
顔立ちはまあそこそこな人間であり短の黒髪をしている。
イケメンとは言えないかもしれないが。
身長は170センチで帰宅部。
それからこんな俺だが学校では常にボッチである。
ボッチのレベルは.....まあ完全シカトされるぐらいのレベルである。
つまりレベル999を突破した気がする(自己判断だが)。
そんな俺だがパソコンゲームオタクでありながらだが友人が居なかったのだがだけどパソコンゲームで1人だけ友人が出来た。
その友人はトーマという俺の中では唯一無二の友人だ。
なんというか俺は友人を作る気はサラサラに無かったのだがいつの間にかヒーラー役として窮地で一緒で役に立ってくれて俺を支えてくれてそのまま仲が良くなった。
俺の名前はハークというが。
そんなトーマと俺はチャットで今日も会話をする。
宿で、であるが。
(しかし今日の敵は強かったな)
(だな。確かにな。トーマは装備はガチガチだったよな)
(そうだな。俺は装備はガチガチの方が好きだしな。結構、薬草とか回復薬とかそんなのを準備しないと何だか不安でもあるしなぁ)
(お前って金持ちなのか?そんなにばかばかリアルマネーでしか買えない回復薬使ってよ)
(そんな訳あるか。貯めた分だっての。金無いわ)
そんな会話をしながら俺はクスクスと笑う。
それからチャットにキーボードで文字を打ち込んでいく。
今度はグランドクエスト(経験値アップクエスト)をやらないか?、とそのまま提案してみる。
するとトーマは、おう。じゃあ行こうか、と準備を始めた。
俺はその姿に、サンキューな、と言いつつそのまま俺も準備を始める。
(そういや何だか期間限定でメタル洞窟(隠しクエスト)が出るらしいからそこでやらないか。経験値がむっちゃアップするらしいぞ)
(そうなのか?俺の情報不足だな)
(おう。まあ俺もここ最近知ったんだけどよ。それでお前だけには伝えようと思ってな)
流石は情報通でもあるトーマ。
というかその様な貴重な情報を教えてくれる辺り.....俺も頼られていると感じる部分がある。
俺はそんな感じを受けながらジーンとしていると。
トーマが、そういやお前ってどこら辺に住んでんの?、と聞いてきた。
その言葉に、どうしてそんな事を聞くんだ?、と書くと。
いや。大親友が住んでいる場所を知りたいなってふと思ったんだよな。
俺って実はこう見えてコミュ障でね、と語った。
(会えるもんなら大親友に会いたいもんだなって思ったんだ)
(そうか。でも俺もコミュ障だぞ?ボッチだぞ?)
(そう。だから会いたいんだよな。もっと。俺は情けないボッチだからな)
(そんな事ないって。お前強いじゃねーかよ。ユーマ)
(ああごめんな。卑屈になっちまって。んじゃ狩りに行くか)
ユーマは話を切り返す様にしながら。
そのまま立ち上がる。
それから宿の外に歩き始めた。
俺はその姿を見ながら顎に手を添える。
そして、ユーマ。俺は福岡だ。お前は何処に住んでいるんだ?、と聞いてみる。
するとユーマは驚いた様な感じを見せる。
え?マジか。俺も福岡だぞ?、と言いながら。
それは驚愕だな、と思いながら目を丸くする。
(なら今度オフ会の意味で会ってみるか?)
(え?.....いや。冗談で言ったつもりなんだが.....)
(いや。お前が提案してきたのにそれはないだろ)
(でも俺の姿とかに絶句したりしないか?お前は)
(する訳無いだろ。お前は大親友なんだぞ)
ユーマは足を止めながら、そうか、と刀を仕舞いながら。
荷物袋を持ってから、じゃあ嫌じゃ無かったら今度会おうか、と言ってくる。
卑屈でコミュ障だけどそれでも良かったらだが、とも。
俺はその言葉に、ああ。大丈夫。俺もコミュ障だからな、と笑みを浮かべた。
それからユーマと肩を組む。
(お前.....本当に良いヤツだよな。ハーク。お前と友人になって良かった)
(俺もお前と友人になれて良かった。本当にな)
(じゃあ今度の土曜日にオフ会な)
(おう。じゃあ俺楽しみに待ってるから)
(よしそうなったら行くぜ。狩りに)
(だな。ああ)
ユーマから肩を離しながら。
俺達は気持ちを切り替える様にしながら。
そのままメタル洞窟。
隠し洞窟まで向かった。
それから討伐しまくる。
そのコンビネーションは.....過去最高だった。
☆
それから土曜日になった。
俺はユーマに会うのを楽しみにして駅前の喫茶店の前までやって来る。
そして約束の時間になった.....のだが。
ユーマは現れなかった。
ん?、と思いながら俺はスマホでも出来るゲームチャットでユーマにメッセージを送る。
過去これまでずっとこんなすっぽかすなんてあり得ないユーマだったから、だ。
「どうしたんだろうか」
俺はそう考えながら周りを見渡す。
すると目の前に白いフードを深く被ったズボンの男がウロウロしているのに気が付いた。
そしてスマホの画面に目を落とし。
またウロウロ。
ん?、とまた思いながら、すいません、と声を掛けてみる。
するとその人物はビクッとしながら.....顔を上げた。
そしてその顔を見て愕然とする。
「もしかして.....トーマ?」
顔の左目あたりに4分の1ほどの大きな目立つ青あざがある少女。
いや.....少女では無い。
所謂相当な美少女であった。
アルビノ故か銀髪の。
身長が低く顔立ちは幼いながらも。
俺は目を丸くする。
そして、え?ユーマってこんな可憐な女の子だったのか?、と言葉を発して驚く。
すると何故かトーマは目をパチクリした。
「.....この青あざは.....気持ち悪いとかそんな感じで触れないの?」
「ん?初対面の相手にそんな事を聞く訳無いだろう。.....それにしてもやっと会えたな。ユーマ」
「.....!.....うん」
涙を浮かべながら俺を見てくるユーマ。
俺はその姿にドキッとしてしまった。
何この可憐な天使、と思いながら、である。
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